「独特な世界観」ぶどうのなみだ ガブさんの映画レビュー(感想・評価)
独特な世界観
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タイトルを見て、ほのぼの系の物語かと思いきや斧を持った洋ちゃんが現れた。
まるで人を殺さんばかりの殺人犯の様な登場。
だが洋ちゃんは、その斧の刃を己に向けた。
想像を裏切るシリアス展開に、ちょっとこれは構えて観なきゃいけないかなと椅子に座り直したが、結果から言うとやっぱりほのぼの物語だったかな。
時代はいつなんだろう?
警察官も郵便屋さんも皆服装が独特で、ちょっと不思議な世界観。
アオが床屋さんに顔変わったなと言われていたが確かに変わりすぎだ!
若かりしアオは洋ちゃんには悪いが洋ちゃんよりイケメンに思えた(笑)
エリカの様な生き方はなかなかいいな。
ああいう生き方をしてみたいものだ。
漣パパは亡くなっている役で出番も少なかったが印象に強く残っている。
印象深いというとアオの音楽家として苦悩している様子を洋ちゃんが見事に演じていたと思う。
耳が聴こえなくなって指揮棒を持ったまま道路で叫んでるシーンは好きだった。
アオが音楽家からワイン作りに転身してという話なんだけど、ワイン作りでも苦悩する。
この様子に阿部サダヲの『奇跡のリンゴ』を思い出していた。
ストーリー自体は淡々と進んでいく感じで、ありがちだけど独特の雰囲気があって映画らしい作品だった。
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