猫侍のレビュー・感想・評価
全18件を表示
【”もう戦わぬ、人は切らぬ。”。百人斬りと恐れられた顔が濃すぎる浪人侍が白猫と出会い、考えが変わる様をコミカルに描いた作品】
◆感想
・切腹の介錯役だったが斬れずに班を追われ、妻子と別れた斑目久太郎を演じた北村一輝さんの濃すぎる顔と、脳内ナレーションのギャップが可笑しい。
・矢張り、この作品は北村一輝さんの演技と個性が支えていると思う。
・斑目久太郎と張り合う飄々とした島崎を演じた、寺脇康文さんも良い味を出しているし、班目と島崎の刀を交えつつ、寸止めで止めを刺さない所も良きかな。
<作品設定も、奇想天外であるが、それを愉しみたい作品であろう。>
おとなしい猫
玉之丞役の猫ちゃんのおとなしいこと! 白くて柔らかくて、まるでお餅のようじゃない。ザルにすっぽり納まってる姿が何と尊い…。強面の北村一輝が左手で猫を大事そうに抱き、右手で剣を振るうところは、ふたりの信頼関係が感じられた。猫好きにはたまらない。続編も見たい。
BS松竹東急の放送を鑑賞。
テレビシリーズは観たことないけど、映画からでもけっこう楽しめた。 ...
テレビシリーズは観たことないけど、映画からでもけっこう楽しめた。
北村一輝の侍キャラが最高に笑えます。
猫に癒されるというよりは、猫と北村一輝のやり取りに癒される感じ。
北村一輝が猫の餌を求め彷徨うシーンが好き。
強さとは大切なものを守る力、ラストの闘わずとも大切なものを守る猫侍はカッコよかった。
まったりとした気持ちで観れる映画でした。
猫侍のノリが好きなら
映画版は主人公と貓の出会いのストーリー、ドラマ版のノリについて行ける人ならオススメです。主人公の猫に対するツンデレぶりを愛でる事が出来るかどうかです。
侍に猫
斑目久三郎。
寡黙。
強面。
不器用。
剣術の達人。
好きなものは、猫。
人気TVドラマの劇場版で、TVドラマは未見。
TVドラマの続きやその後じゃなく、劇場版は劇場版で一からの話だったのが有り難かった。
何と言っても、侍と猫というアンバランスさが魅力。
愛くるしい白猫、玉之丞に百人斬りと恐れられた久三郎もイチコロ。
濃い厳つい顔のままメロメロになる北村一輝を見ているだけでもクスクス。
猫に小判をもじって“猫に侍”…いや、“侍に猫”と言った方が正しいかな。
普段は寡黙だけど心の声=ナレーションでは饒舌、ツッコミまくり。
終始猫に癒されるユル~い時代劇コメディかと思いきや、話の方も時代劇あるあるを踏まえていた。
犬派猫派で対立するヤクザ一家。
若侍の仇討ち。
曲者の用心棒。
ある理由から“斬れない”主人公。
「座頭市」の映画を一本作れそう。
されど、本作は「猫侍」。
チャンバラはあっても、血や死人も出ない。
ラストは動物で(いや、斎藤洋介で?)一件落着。
犬好きでも猫好きでも、動物好きには悪い奴は居ない。
たまのじょうかわいい
ネコが好きで映画をみてみたけど、それほどネコが出て来るわけじゃなくて少し残念でした。
でも、気まぐれなネコたちを映画に使って苦労して撮影した人たちがいたと思うと、、それも気にならなくなります。笑
猫萌え、そして北村一輝萌え
ドラマ版は見てなかったので、一体どんな内容なのかよく知らずに見てしまいましたが、どうも映画オリジナルストーリーだったようなので、ドラマ版を知らなくても結構楽しめましたね。
侍と猫の出会いから侍・久太郎の過去等、思いのほか初見の私のような者にも分かるよう丁寧に描かれていたので、分かり易くてとても有り難かったです。
まあ話自体はユルユルっとしたコメディ仕立ての時代劇で、真面目に見てたら間違いなく肩透かしを食らうでしょう。
まさしく北村一輝が演じた久太郎と猫の玉之丞と言うキャラありきの映画でしたね。
でも、この侍と猫の関係性がたまらなくいい!
次第にかけがえのない存在へと変化していく様子に、何だか癒されたなぁ。
テルマエ・ロマエ風な久太郎の心の声も、何気にツボでした。
寡黙で強面の久太郎だったからこそ、ギャップに萌えました(笑)
猫萌え映画だとばかり思って見たのですが、むしろ北村一輝萌えな映画でしたね。
そんな久太郎に寄り添うように、居心地良さそうにしてる玉之丞の構図が最高でした。
また猫を抱きながら寺脇康文が演じた侍と一騎打ちをするシーンも、何気に見応えたっぷりでした。
時代劇要素は本当に薄い映画でしたが、そこだけは見応えあったかなと。
あとは酷いものでしたので・・・。
でも犬派も猫派もそれぞれの親分はいい味出してましたね。
まあラストはやや微妙でしたが、ほのぼの癒し系映画としてはまずまず楽しめました。
時代劇を忘れた時代劇。
オレは水曜日の日中になにをしているのだ?と、映画を見ながら自問した。レディースデーの中、男性だからと言うだけの理由で、差別的に高い料金を払わせられながらこの映画を見た。
なんてひどい映画なんだ!そもそもコレは映画なのか?主演俳優が演技をしていない。なぜか?それはセリフがないのに、うるさい程のモノローグ!北村一輝の無駄遣いだ。彼はただ、しかめっ面をしているだけなのだ。だが、手抜き演技ではない。演技で見せず、モノローグで全てを説明するという、ド素人が書いたみたいな、酷い脚本なのだ!
だが、猫はかわいい…(。・_・。)
剣豪ということらしいが、その腕前を見せるシーンはなく、血も涙もない人斬りだった過去を、全く描いていない。ただのクソ真面目な男でしかない。この男、それにしてもよくしゃべる。モノローグだが、うるさいほどよくしゃべる。そのくせ、過去の回想シーンでは、一切話さない。モノローグの使い方にも、ルールが見えない。彼の真面目さも、最初から滑稽に描いている為、猫に会ってからの変貌に意外性がない。最初からオチてるので、コメディの大切な落差がなくオチてないのだ!
せめて前半はシリアスに描いていれば、少しは笑えたのだろうが、本気でつまらないものを見てしまったという感覚だ。
それでも、猫はかわいい…(=⚈⃝ω⚈⃝=)
時代劇には時代劇のルールがあるのだが、全く無視だ。星座や血液型なんて、当時にはない習慣だ。それが、わざとやっているようには見えず、本気で無知なのではと疑いたくなる作りだった。
TVから時代劇がなくなって、そんなに間がないのに、こんな時代考証もへったくれもないひどいコメディを劇場公開する時代になったかと、嘆きたくなる。以前は、時代劇コメディであっても、時代考証はしっかりしたものだった。こんなにも劣化が進んでしまったのかと、呆れるばかりだ。
それにしても…にゃんこは、かわいいにゃー♡_(:3」∠)_
面白さが噛み合わない
猫の可愛さ、主人公のツンデレ、主人公の心の声、それぞれの要素が面白さの種なのだが、それが噛み合わない。よって、映画全体で白けた感じとなる。もっとうまく作れば、其れなりに面白くなりそうな気がする。
ニャンコは、確かに可愛かったけど…
もっとニャンコに萌えたかったな〜
猫侍(班目)がニャンコに出会えて少しづつ変化していく様子も、ちょっと唐突な感じもしたし……100分で描くには、ちょっと無理があったのかもしれませんね。
全く面白くなかったのか、っていうと、そんなことはないんだけど。
どっちつかずな感じが、ちょっともったいなかったです。
猫も北村一輝も楽しみきれない作品でした。
愛くるしい猫と久太郎 役の北村一輝。
それ以上でも以下でもない、中身がスッカスカな作品。
…で、すらありませんでした。
本作の推しを猫と北村一輝の二本柱にした結果。
両方が中途半端になったように感じます。
まず久太郎のキャラ設定が微妙。
凄惨で人の心を持たない“人斬り”が愛らしい猫と接することで…という流れが動物モノの王道の一つだと思うのですが。
本作では序盤から北村一輝のとぼけた演技が差し込まれ上記の王道パターンには入りません。
既に「いい人、だけど不器用な人」スタートなので人間性が変わる余地が少なく、主人公の成長劇として観ることは出来ません。
久太郎の愛らしさを推した結果の中途半端さです。
あと猫の可愛さ表現も中途半端。
これさえあれば成立する(成立したように見える)作品もあるのですが。
人間の演技部分の方が比率が多いため、猫の可愛さ表現が足りていないように感じました。
あと或る場面における猫の『人工的な可愛さ表現』(パチっ部分)。
個人的には演出過多で嫌いでした。
当然の如く、話の流れも酷いです。
話の流れで(悪い方に)特筆すべきは終盤の展開。
10~20分気絶していたのでは、と思うような超展開。
あんな取って付けたような結末を入れる位ならば入れない方がマシ。
13年10~12月に同名のドラマ版が先行放送されているそうなので、そことのリンクを意識しているのかもしれません。
…が、本作単体で成立しないファンへの目配せは嫌いです。。
登場人物の演技も殆どが酷い。
話の流れが酷いので引っ張られている部分も多いとは思うのですが、テレビコントを観ているような雑さ加減。
名が売れた演者が演出次第でこんなにも、と一種の感激を受けました。
売りにすべき部分が非常に中途半端な本作。
斑目久太郎が「KILLERS」の北村一輝であれば『久太郎、凄ぇ!!』『猫、凄ぇ!!』。
もしくは猫の登場場面が倍であれば『猫、可愛い!!』となったんでしょうが。
二兎追うものは一兎も得ず、の地を行く作品でした。
猫と北村一輝が一瞬でも出ていれば満足できる方のみ。
オススメです。
完成披露試写@新宿
世界で初めて(^o^)観て来ました。上映前の舞台挨拶、北村さんはじめキャスト・スタッフの方々の、楽しみながら創った雰囲気の伝わってくるコメントの数々は、既に各メディアの速報が出てますが、今回の挨拶でいちばん会いたかった玉之丞ことあなごさん・さくらさん!!一通りコメントのあと、途中から登壇の小さな姿が見えた瞬間の会場内の反応といったらなかったです。という私も思わず背もたれから乗り出してその名を呼んでしまいました…(^-^;結構近くで見比べても、本当によく似たふたりでした。
ドラマを観ていた方には、久太郎がお役御免となった経緯がわかったり、それがまた劇場版の重要な要素になるという繋がりかたが「なるほどねー」と腑に落ちるかと思われます。途中いくつもドラマのシーンが出てきたりもします。もちろん、筋立てなどは全くのオリジナルですので、ドラマ未見でも100%楽しめます。
北村さんはもちろん、脇を固める俳優さんの素晴らしさはドラマも映画も変わらず、何より玉之丞の表情仕草がまた一段と魅力的。所々、劇場版ならではの、ちょっとやり過ぎかなという‘可愛さ強調’演出がありますが、まいっか、くらいに収まってます笑。
個人的にはやっぱりドラマのバージョンが好きですが、コンパクトかつシンプルに‘侍’のアイデンティティと‘猫’の本質とを絡めたあるひとつの哲学のようなものを軸にしてみた、というこの劇場版、それはそれとして「そうだよね」と感じました。変わらないものは、久太郎と玉之丞の縁、つまりは愛、です。
猫侍、やっぱりすごい。傑作です。是非是非、劇場へ。私ももちろん、3月またすぐ向かいます。
全18件を表示