LIFE!のレビュー・感想・評価
全432件中、1~20件目を表示
え、あれ、マーニー?
「LIFE」誌の膨大な写真をことごとく下手クソな使い方で無駄遣いし、しまいにゃ、あのネガに何が写っていたのかを見せてしまう粋のなさにガックリ。
この主人公に何一つ共感をえることができないのは、この男、カメラマンに絶対の信頼を得られているような仕事っぷりをちゃんとしみせていないんだもん。
個人的に最大ガックリは、ボウイの「SPACE ODDITY」があんなシーンで使われるなんて、ああ。。
使い方は悪役のほうが正しい。
それがずっと頭にあり、主人公の妄想と現実の見せ方も変に感じ、極端な話、妄想にずっと浸っていれば、ある時、強くなれるよ、みたいな見せ方に見えてくる。
そりゃ、仕方ねえだろ~
ラストのごくごく自然な手と手が繋がれるシーンは結構イイけどね。
言いたいことはわかる。ただ深さがない。
LIFE!
映画館で泣くのが恥ずかしい私。泣ける場面では頭の中で「楽しい事!」と考え、涙ぐむ程度にこらえているバカものです(誰も自分の事なんか見てないけどね)
でもこの映画だけは、恥ずかしながら、当時エンドロール中ずっと涙が止まらなくなってしまいました。(当時の自分には、「支えた人々に捧ぐ」的なメッセージが刺さり、いろんな思いがめぐってしまい)
昔名画座で観た映画の中で、惚れてしまったシャーリー・マクレーンに思いもかけず再会し、無償の愛でハグされ、酔いどれパイロットのヒューマンリーグ?のカラオケからの、登場した彼女の12弦ギターのデビットボウイ!で引き込まれました。
そして、ショーン・ペンのユキヒョウのシーンで、植村直己ゆかりの名機ニコンF3チタン!が出てきた辺りで、ベン・スティーラーって冒険というものをリスペクトしているんだなあと思い、完全に我を忘れました。(ショーン・ペンのあのセリフには、カメラもきっと「それでいい...」と言ったでしょうね)
でも映画館の明かりが点くまでに、目を閉じ深く息を吸い、顔も整え、映画館を出る時には「バカもの、明日からも全ての事に頑張るんだぞ」と自分に言い、冒険はしてないけど(でも生きるってそれだけで冒険みたいなものだよね)10年後の今に至る、そんな忘れられない映画だったのです。
(そして妄想(空想)も悪くはない、と思います。現実から離れて映画に浸ることだってそうかもしれない(寝付きもいいし笑)。そこから自分なりに感じた世界感で、一歩を踏み出すきっかけになるかもしれません。人間は精神の生き物ですから...)
タイトルなし(ネタバレ)
主人公のように意識飛ばすぐらいではないけど、
いつも、より強く、より良いカッコいい自分を妄想ばかりして現実の自分と比べては凹んでいる私には結構刺さる映画だった
きっかけ一つで人は想像上の自分を飛び越え
現実を謳歌することが出来るんだ
そのきっかけに出会えるかどうかが重要だけど、
何か1つでも真剣に取り組んでるモノがあれば
この主人公のように必ず見ていてくれる人はいるもんなんだよね
因みに私は本物のライフ最終号の表紙より
この映画の最終号の表紙の方が感動的で好き
今ひとつしっくりこなかった
決まりきった生活(ライフ)を送るサラリーマンが、殻を破って新たな人生(ライフ)を歩みだす
自然と変わっていく
この作品の真髄は。
ラスト、そこに至る過程があるからこそ心に響くものがあった。
それは人生であり、生きる意味だ。
荒唐無稽で、映像は美しい。話は王道なのだが誰しもが思う「自分の人生はこれでいいのか?」という気持ちを少しだけ前向きに後押ししてくれる作品。
それは別に「現状を変えろ」とか「世界は飛び出せ」みたいな情熱だけの薄っぺらなものではなく、一つの提案であり、振り返ってみるのもいいのかもねというメッセージになっているところが美しい。
最終号の表紙で"今までの自分"も肯定してくれるところも親切で、感動した。
映画とはかくあるべき、の一つの形を観た気がした。
主演のベン・スティラーはハマっているし、コメディの人だからこそ堅くなりすぎずテンプレ味の溢れたものにならず観やすい。
主人公の声優が凶悪すぎる
経験が人を魅力的にする
笑えて、かつ生き方について考えさせられる良い映画だった。
主人公のウォルターは冴えない男で空想ばかりしている。パートナー探しのwebサイトに登録していても体験談の一つも書けない。そんな男がグリーンランド、アイスランドに行って、危険な目に遭うのも含んだ様々な経験をすることで、人間としての魅力が備わっていく。様々な経験を積んだウォルターは、もはやかつての空想ばかりしている冴えないウォルターでは無い。
人を魅力的にするのは、どれだけの経験を積めるかにかかっていると思える映画。だからこそ、行動を起こして様々な経験を積んでいくことが大事なのだ。実は、私が映画を観るのも、こうやってレビューを書くのも、ここで言う行動の一環でもある。様々な経験を積めば積むほど世界は広がる。
最終刊
旅の力
To see the world ,
Things dangerous to come to,
To see behind the wall,
To draw closer,
To find each other and to feel.
That is the purpose of life.
世界を見よう、
危険でも立ち向かおう
壁の裏側を覗こう、
お互いを知ろう、
それが人生の目的だから。
この映画の主人公も『旅』を通して、
自分の価値観、ひいては人生観をアップデートしていく。
もちろん旅の後の主人公の方が魅力的なのだけど、この話に度々出てくる『人生の真髄』という言葉は、旅に出る前の主人公にも当てはまるんじゃないかな。ショーン・オコンネルが25番ネガに写った主人公の勤勉な姿を、『人生の真髄』と称しているように。
行動することや挑戦することに年齢は関係ない。
自我というものに閉じこもるのではなく、行動、挑戦せねばと、この映画を観て強く感じました。
「世界を見よう、危険でも立ち向かおう。」
とてもいい言葉。
25枚目のネガ
2013年。監督:ペン・スティラー。
この映画は1947年公開のダニー・ケイ主演「虹を掴む男」のリメイク作品です。
紛失したと思ったネガ。
それは世界的グラフ雑誌「LIFE」最終号の表紙を飾る予定の、
世界的カメラマン・ショーン・オコンネル(ショーン・ペン)が、
「LIFE誌」で最も信頼をおく、ネガフィルムの管理者ウォルター
(ベン・スティラー)に渡した封筒の中には、見つからなかったのだった。
この映画はネガを探して世界の果てまで行く、バカ真面目な男の話です。
ネガは、ウォルターが紛失したのか?
ショーンが入れ忘れたのか?
はじめから無かったのか?
ショーンに会えば分かる筈・・・と思ったウォルターは、はるばる
グリーンランドのヌーク→さらには、アイスランド→タッチの差で追いつけず、さらには
アフガニスタンのヒマラヤまで旅することになるのだ。
結果、ウォルターは遂にショーン・オコンネル(ショーン・ペン)には会えます。
ネガ探しで、最後の最後まで引っ張る映画です。
でもラストシーンが素晴らしい。
待った甲斐があるというものです。
(どうか短気を出さずに待ちましょう!)
ウォルターは空想好きの男で、空想場面はCGを駆使して、アメコミヒーローのように
上司と戦ったり、アクションヒーロー、そして勇敢な冒険者にもなる。
モテないウォルターは、空想の中では大好きなシェリルを甘い言葉を囁けるのだ。
このファンタジー部分が楽しいし、日本語吹き替えの関西弁の男は誰だろう?
とずうっと考えていたら、岡村隆史だった。
それにしても「LIFE」
「LIFE誌の表紙を飾る」人は良くも悪くも、歴史を動かした人である。
「LIFE」が1999年に選定した、この1000年で最も重要な100人。
日本人で選ばれたのは《葛飾北斎》ただひとりである。
ちなみにライバル誌の「TIME」は今も続いている。
内気で冴えない男が、勇気を出して一歩を踏み出し、世界を広げていく中...
全432件中、1~20件目を表示