「Be romantic !」セッションズ arakazuさんの映画レビュー(感想・評価)
Be romantic !
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マークはヘルパーのアマンダに恋をし、その身体に触れたいと願うようになる。
そんな時に、“障害者の性”に関する記事の執筆を依頼され、セックスサロゲートであるシェリルを雇うことになる。
シェリルにとってマークはクライアントだが、マークは詩人だ。彼にとって感情抜きのセックスは考えられない。彼女に惹かれなかったら、セッションは上手くいかなかっただろう。
シェリルも純粋なマークに心が傾いていく。
確かに、マークは首から下を動かすことが出来ないし、障害者の性がテーマになっていることは確かだが、殊更“障害者”という点を強調することには違和感を感じる。
健常者、障害者にかかわらず、
誰かに心を惹かれその身体に触れたいと思う、マークの姿は、そんな当たり前のことがとても素敵で大切なことなんだとあらためて思い出させてくれる。
ヘルパーのヴェラ、ロッド、神父など、マークの周辺の人たちの押し付けがましくない優しさがいい。
『ウィンターズ・ボーン』『マーサ、あるいはマーシー・メイ』と尖ったイメージの強かったジョン・ホークスの柔らかい表情が新鮮。
マークにとって母親、教師、親友、恋人、色んな表情を見せるシェリルを演じたヘレン・ハントも自然体で素敵だった。
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