劇場公開日 2014年3月15日

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「観て良かった!お涙頂戴では無い。」あなたを抱きしめる日まで toroさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5観て良かった!お涙頂戴では無い。

2014年3月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

幸せ

泣きませんでした。
原作は読んでいません。
重いテーマの中、ユーモアも散りばめられています。

ジュディ・デンチさんが、「信心深く善良だけど無知なご婦人=フィロミナ」を演じていらっしゃいます。

記者のマーティンからはこの無知という点で少々見下されています。
でも、フィロミナはその態度に気付かない振り。

やりたいこともやるべきことも無い記者マーティンは、当初嫌々フィロミナの取材を始めました。

無知だと思っていたフィロミナが、所々でハッとする台詞を言います。
共に取材を重ねる内、お互いの弱さを知ります。
その弱さは、強さと紙一重。

宗教は生きている人間が幸せになる為のもののはず。
神を信じる人、神に縛られる人、神を信じてはいないけど、信じてもいいかなぁと思い始める人。

こういった、人間ならではの心の動きが細やかに描かれた作品。

観て良かったです!

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toro