もらとりあむタマ子のレビュー・感想・評価
全86件中、61~80件目を表示
普通。日常とは普通の日々
前田敦子は嫌いでも、これは観ろとよく言われて見たけど、やはり可愛くはないしこのダルそうな感じはタマ子の前にこれこそが前田敦子のイメージだったので、これを観て前田敦子の印象が変わるという事はなかった。
しかし、やたらリアルで生活感があって前田敦子の実家での日々を観てるようだったのは山下監督の演出の美味さだと思う。何が起こるわけでもないけど、もう少し観てみたいなと思った。飯がとにかく美味そう。
大好き。
YouTubeでこのCMを偶然観た時からその魅力に惹きつけられ、映画になるのを楽しみにしてました。
裏切らない、ほんとに大好きです。
優しくて、泣けるなんておかしいかもしれませんが、ちょっと泣ける。
あっちゃんの「またね」のシーンが好きです。
前田あっちゃんの事、女優としてすごく好きになった作品です。応援してます。
星野源さんの季節も大好きです。
前田敦子
前田敦子が素晴らしいし、変わらない山下敦広の演出が素晴らしいし、何気に富田靖子にハッとさせられるし、お父さん役が尾藤イサオ風で堪らない。抜けに山が見える甲府の街の感じも素晴らしい。秋冬編のカメラは芹澤明子。
前田敦子がちょっと好きになってしまった(笑)
山下敦弘監督が、「苦役列車」で組んだ前田敦子を主演に迎えて贈る脱力系ヒューマンコメディ。
大学を卒業したはいいものの、実家に戻って、食っちゃ寝食っちゃ寝の毎日を繰り返すタマ子の一年を描く。
食ってるか寝てるか、漫画読んでるかゲームしてるか、タマ子の名(迷)言が面白い。
「ダメだな、日本は」
「少なくとも、今ではない!」
「一番ダメなのは、(父親が)私に家出てけって言えないとこですよ」
「まだ決めてないけど、どっか行くでしょ」
「まあ、そんなもんだな」
上機嫌の父親に「タ〜マちゃん」と言われ舌打ちし、密かな夢の為にこっそり“可愛い”写真を撮ったり、おばさんのようにママチャリを走らせ、近所の中坊を手下のようにこき使い(その中坊に「あの人、友達居ないから」と言われる始末…)、父に年甲斐もなく恋人が出来た事を知り何か面白くない…。
こんなぐうたらヒロインに元人気アイドルを配するとは、山下監督のセンスがナイス。
娘と父親の微妙な距離感も絶妙。
ぐうたら娘を横目にせっせと仕事し、家事をする父。
そんな父の前で堂々とぐうたらする娘。
最初は注意していたが、次第に物言えない父。
そんな父に呆れ、愚痴やダメ出しをする娘。
父は娘が可愛いし、娘は父にハッキリ言ってほしい…これが父で、これが娘なんだろうなぁ。
父娘ドラマとしてもなかなか。
女優・前田敦子は評価が分かれている。
キネマ旬報などでは高く評価されているが、ネットなどではボロクソに酷評。(最もネットはアンチAKBの意見なのでどうでもいいが)
個人的には悪くない女優の道を歩んでいると思う。
「苦役列車」や本作では意欲的な作品に出演し、「クロユリ団地」では若手女優の登竜門であるジャパニーズホラー、今夏の「エイトレンジャー2」ではエンタメ映画のヒロイン…バラエティーにも富んでいる。
本作でも、終始仏頂面、ダサいジャージ姿、大口開けてロールキャベツを頬張り、「ん〜」とか「あ〜」とか自然体。
「少なくとも、今ではない!」と言い放った時は肝の据わった演技。
前田敦子の代表作になるだろうし、本人も自信を持って言っていい。
父親役・康すおんの受け身の好助演が秀逸!
タマ子に顎で使われる中学生・伊東清矢くんのそこら辺に居そうな雰囲気も最高(笑)
ぐうたらヒロインもいよいよ動く。
押し付けがましいメッセージより、ちょっと背中を押してくれるようなそんな作風が好き。
こーゆうのたまに欲してしまう。頑張ってない感♡
もーーー。なんて脱力系なのーー♡
なんか・・・こんなんでいいんだな。って
体内から欲してしまう自分がいる。
そんな意味でコレはいいサプリ系映画。
前田敦子さんのタマ子
なんか食べるシーンが多くって
それだけ観てても癒される~
そこへきて
なにかと頑張らない(笑)
お父さん、めっちゃ優しくっていいのに
いつも拗ねて対応するタマ子。
そこもいい。
そして
なぜか中学生の男の子との関係性。
まったく現実ではありえないシチュエーション。
なぜかタマ子とこの男の子が
まったりしていて・・・
静かな時間が流れている。
結局・・・
タマ子何したかったねん~?って
えーーー
もうエンディング♪ って
完全に映画に心掴まれてしまった。
癖になるんです。
リピ観!必須!
あっちゃんはやはり上手いよ
最高に良かった。
冒頭の料理シーン。
ご飯を食べているだけの演出で背景がキャラが見えた。
そこで期待感が膨らむ。
前田敦子は下手と言われてるけど、僕は思わないし、あの特徴的な顔や声は映画に合っているし、特にこの映画のようなスタイルには完璧にはまる。
後半のアイスを食べる演出なんかは地味だけど上手い。
時計を買ったことを怒るシーンなんか泣ける。
アクセサリを作るシーンは娘を感じるし、こういう低予算なのに素晴らしい作品はほんとに評価もっとされてほしいな。
山下監督の中で一番好きだ。
敦子は嫌いでも、タマ子は観て下さい。
前田敦子は、もはや着々と女優の道を歩き始めているのか。
なかなかの秀作というか、いい仕上がりになっていた。
主人公のタマ子を演じるのが前田なのだが、毒づくか飯食うか
寝るかゲームやるか中学生虐めるか漫画読むかこたつ入るか
というだけの、まったくグータラなダメ娘を好演している。
なぜ彼女がこうなったのかは知らないが、離婚して寂しい父親は
文句を言いながらも、せっせと彼女の世話に明け暮れている。
こういう親子関係では、子供側が動くことは、まずないだろう。
TVのニュースを見ては「ダメだな、今の日本は」と悪態をつく
タマ子に、じゃあお前は今までどうやって生きてきたんだ?と
聞きたくなるのだが(おそらく大学では寮生活してたんだろうし)
どこでこんなにグータラになってしまったのかを尋ねてみたい。
が、娘を手放したくない(親心)父親としては、ちょー甘い甘い♪
不意に湧いた父親再婚話を機に、タマ子の心は動き始めるが…
とにかく面白いからたまげる。ダメなところをあらゆる角度から
あらゆる人間に照らして解説してくれるような作品でありながら、
憎めない。根底にあるものを覆すことなき家族映画になっている。
しかしダメだな、今のタマ子じゃ。
エスケープ・フロム・実家
大卒後に実家に帰省したタマ子が、就職せずに
実家でグウタラ生活を送りまくる様子を描くという
スリルとサスペンス満載のアドベンチャー超大作(大嘘)。
* * *
前田敦子演じるタマ子のグウタラな
生活感、特に食事シーンが良い。
ロールキャベツはぐはぐ、漬け物ぽりぽり、
お団子ぽぐぽぐ、アイスバーちゃむちゃむ、
これだけ撮影期間中に食べたら絶対太ると思うんだけど(笑)、
美味しそうなものをだらんとした服装でモクモク食べ続ける姿が
なんだかキュート。なおかつ生活感バリバリ。
寝っ転がってテレビ見ながらプッチンプリン(ビッグ)を
食べたりするシーンの壮絶なリアリティたるや(爆)。
ニュース見て「ダメだなぁ日本は」と呟いたり、
居間のこたつで夕方まで眠りこけてたり、
知り合いの中学生にカノジョができたのを街で見かけて
にまぁ~と笑いながら何度も振り返ったり。
近所のオッサンか、アンタは。
大きな笑いは無いけれど、思わずニヤリというか、
自分が休日ダラダラ過ごしている様子をそのまま
見せられているような苦笑いが満載でぼんやり楽しい。
* * *
そんな娘にヤキモキしつつ、娘に強く言い切れない
親父さん(演じたのは康すおん)の姿がもどかしい。
娘の将来は心配だけど、彼女が何になりたいのか
分からないし、あんまりプレッシャーを掛けすぎると
取り合ってもらえなくなるし。
最後の選択も含めて、優しい親父さんだったと思う。
* * *
とはいえ、タマ子もただグウタラしてる訳じゃない。
いっちょまえになっていく近所の中学生、
帰省してきた友人、父親の縁談バナシ。
それらに尻込みして見えるタマ子。
(いや、中学生はアゴで使ってるけど)
そりゃ、のほほん平和で変化の無い日常が続けば一番。
けど、ゆるやかなペースで、しかし確実に日常は変わっていく。
いつかは巣立たなきゃ生活していけなくなる。
んなこと人に言われなくてもタマ子は分かってるんである。
家族に迷惑を掛けてることなんて百も承知だ。
そして、それを申し訳なく思ってもいる。
* * *
僕の親戚や友人にも同じような生活をしているのがいるが、
『周りは前に進んでるのに自分だけ“生き遅れ”てる。
そのくせ、どう動けばいいかがイマイチ分からない』
というもどかしさや劣等感みたいなものが
彼らからも伝わってくる気がする。
(彼らの場合は仕事を辞めてからなので
タマ子の場合より根が深い訳だが)
今って、仕事へのモチベーションは保ちづらいし
社会に出ていくのが怖い時代だと思う。
頑張って仕事してもあっさりクビ切られたり
経済ニュースは将来が不安になることしか言わなかったり。
自分からなかなか動き出せない人だっていますよ、そりゃ。
自分を卑下する必要は無いし、焦らなくて良いから、
ちょっとずつちょっとずつ前に進めばいいんじゃない?
周りもあまりプレッシャーを掛けずにそう仕向けなくちゃ。
なんてことを、映画を観ながら感じた次第。
* * *
以上!
心をどかんと動かす映画ではないけれど、
のほほんとした空気を笑いつつ、
ちょっとだけ前向きになれる映画。
ところであの中学生くんのセリフ。
「オレ、恋に部活に忙しいんだよね」というヤツ。
こっちまで頭ひっぱたきたくなった(笑)。
〈2014.02.16鑑賞〉
心地良い空間、時間でした。
前田敦子演じる主人公、
坂井タマ子が好きになる
「仕様がねぇなぁ(苦笑)」となる作品でした。
タマ子が無為に過ごす一年。
その一年間、特段大きな出来事は起きません。
起きないのですが観終わった後に印象的に残るシーンが沢山。
78分と上映時間は短い。
短いですが充足感は大きく、良い意味でタマ子をもっと観たくなります。
あ、あとエンディングで流れる星野源「季節」も作品と合っていて良かったです。
元は音楽チャンネルの番組間の繋ぎCM。
そのミニドラマを長編化したのが本作という流れですが、このCMもオススメ。
特に冬、「これぞタマ子」というのが出ているので
本CMを広大なネットの漂流物から探し出してから
映画を観に行くのもアリかもしれません。
兎にも角にも「タマ子は仕様がねぇなぁ。でも最高!!」な本作。
タマ子が放つ『少なくとも…今では無い!』を劇場で観ていただきい。
オススメです。
よかった
深夜の回で見たのだが、あっちゃんヲタみたいな人がけっこうたくさんいた。あっちゃんと中学生とのやりとりがとても面白く、コメディセンスを感じた。家庭料理がおいしそうだった。
あっちゃんのちょっとしたセリフ回しがすごく魅力的で、これがAKBでセンターを務めてきた人の実力かと納得した。
オススメ出来ないオススメ。
なんでもないような、そして本当になんともない…
山下敦弘監督、久々の真骨頂の一本でした。
それゆえにオススメは出来ませんし、星も低めですが。
陽だまりのように心地よいのは保証します。
頭っから尻尾まで、フェチズムタップリの120%のアイドル映画ですが…
どブスな顔からカワイイ顔まで見せ切った前田敦子氏のド根性に拍手!
て、そんなには頑張って無いんですが笑
凡百のお飾り女優とは一線を画す今後の活躍に期待します。
好きです。
まぁ、身につまされる話で、ずっとクスクス笑ってしまう…
恐ろしいほど何も起きないけど、そこがイイですね。あと、前田敦子のブスっぷりが最高!
好きです。
エンドロール後の前田敦子の寝顔もイイですね。
実家暮らしが悪いのか
向井康介脚本、山下敦弘監督のコンビの作品にはある一定のトーンがあるような気がする。
僕は観ていないが、「どんてん生活」や「ばかのハコ船」「リアリズムの宿」とフィルモグラフィーを見ると、本作は明らかにこの系譜の線上に位置する。
極端な言い方をすれば、山本浩司が前田敦子に代わったような映画である。
大学を卒業して、実家に戻りなにするともなく日々過ごしているタマ子(前田敦子)。
その姿を見ていると、なぜか身につまされるものがあった。
ただ、タマ子はぐうたらなようだが、ごはんの前には手を合わせて「いただきます」と言うし、お父さん(康すおん)にはそんなに迷惑かけないし、見ていて清々しくさえあった。
タマ子の姉(中村久美)がお父さんにいい人を紹介したのが、出来事といえる出来事。タマ子はそういうことは気になる。
アクセサリー教室の先生(富田靖子)はいい人そうで、タマ子は少しホッとする。
秋から始まる物語は、四季をめぐって夏で終わる。
秋・冬と春・秋で撮影、照明のスタッフをかえるこだわりは、画面にきっちりと反映されていたように思う。
前田敦子は誰もついていないポジションについてしまうかもしれない。
そして、山下敦弘とのコンビもまたあるかもしれない。
この映画に何か期待するなら観ない方がいい
全米が泣くわけでも、満足度95%とかになるわけもない映画。見方によれば退屈だけど、ほんのちょっとのことをここまでじっくりと映像に出来るのは映画ってメディアしかないです。日常に疲れている方、90分弱を無駄にしても困らない方は面白いと思ってくれるはずです。
自然消滅って、ひさびさ聞いたわ
「リンダリンダ」や「苦役列車」など撮ってきた山下敦弘監督と前田敦子が「苦役列車」に続き再びタッグを組んだ企画物の映画作品である。
ストーリーは、東京の大学卒業後に就職もせず実家に戻って来たタマ子の日常を描く。
本作は「季節感」を一つのテーマとしているけれど正直自分はあまり季節感を感じなかった。
四季折々でタマ子の髪型をはじめ周辺の人物やアイテム(アイスとかマフラー)が変化するがあの程度ならわざわざ季節にあった時期に撮影する必要はないし「季節感」をテーマにしなくてもいいと思う。(一年であれほど髪型変わるのは少し違和感が・・・)
冒頭の季節変更の写真は動画の方がいいのではと思う。(写真は素晴らしいのでSEをいれるとか)
それに笑わせどころでは自分はさっぱりでした。(おじさん二人くらいがツボにはまっていましたが)
ただ作品としてはひたすらダラダラしたタマ子を描いているが何故か妙に引き込まれる感は否めない(笑)
やはり、前田敦子の女優としてのスキルと山下監督の魅せ方が上手いからだと思う。
それに、ダラダラしたタマ子が父親の愛情を気づかないふりをして一つ一つ周囲の人達との交流により成長していく様も凄くいい。
(自分は父親役の康すおんさんはあまり合ってるようには思えませんでした)
あとは、仁役の伊東君の中学生感や富田靖子さんのオーラはぶっちぎりでしたね。
主題歌は文句なしの100点。
何の変哲もないただの日常を映画することは大変難しく興行収入も見込めないと思うけどこの作品は良かったと思う。
続編とかはないと思うけどもしあったらなんとなく見に行きたくなると思う。
客層は若者・大人半分半分ぐらいでしたがどの層にも、スッと入れる内容ですし前田敦子ファンは勿論、ファンでなくても十分楽しめる作品だと思います。
描写はうまい、が、退屈
主人公タマ子のぐうたら具合と微かに見える自己嫌悪感、父親との会話、生活風景のリアリティなど、とにかく、設定は素晴らしい。他人が聞くと笑ってしまうような発言を、タマ子みたいな子は本当にしていそう。
だけど、モラトリアム状態の女の子を描くせいか、ストーリーはとにかく単調。一年通して一番多いのは父親と夕飯を食べるシーン。
ゆっくりと前に進む感じはあるが、もう少し異なる表現もあったのではないか?
90分弱の鑑賞が正直ギリギリの長さだと思う。惜しいなあと思ってしまう作品。
全86件中、61~80件目を表示