ミッドナイト・ガイズのレビュー・感想・評価
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かっこよすぎる、ハチャメチャ爺さんズ
アル・バチーノ、クリストファー・ウォーケン、アラン・アーキン演じる元ギャングの爺さん達が織り成す一晩限りのハチャメチャでホロッときて最後はビシッとかっこよすぎるドラマ。最初はヨレヨレのアル・バチーノ演じる務所帰り爺さんヴァルがショボくみすぼらしく見えるんですが話が進むに連れてイキイキと若く見えだすから不思議なもんである。自分も彼らに近い歳になってきたので彼らの体のぼやきにスッゴク共感笑笑。バイアグラ飲んでぶっ倒れたり、その薬局も不法侵入だし、ギャングの車かっぱらうわ、女助けて銃撃ち合うわ本当にタフな爺さん達。真夜中なのにステーキばっかり食うし。とにかく、序盤から中盤の面白さは絶妙です。最後に合流したハーシュは息を引き取ってしまうけどなんだか幸せに見えた。人間、男として生まれたかからは悔いの無い死に方したいよなあ。意外な拾い物に当たった感じです。
暴れるか、ガムを噛むかだ
【ミッドナイト・ガイズ:おすすめポイント】
1.ヴァル役アル・パチーノの演技・セリフ全部、最高!!!
2.ヴァル役アル・パチーノとドク役クリストファー・ウォーケンとの絡み&セリフがいいなぁ!!
3.ドク役クリストファー・ウォーケンのアレックス役アディソン・ティムリンへの愛情が泣ける!!
4.ヴァル役アル・パチーノとドク役クリストファー・ウォーケンコンビの敵との闘いシーンが堪んない!
【ミッドナイト・ガイズ:名言名セリフ】
1.ヴァル - アル・パチーノの名言名セリフ
→「ただ一曲だけ踊ってくれ。キスもしない、おしりを触ったりもしない。」
→「ちょっと黙って話を聞けよ。」
→「パーティーの度が過ぎた。」
→「友だとはヴァルと呼ぶ。これで友達だ。」
→「アレックス、このシーフードステーキは俺の知る限りピカイチだ。」
→「ダチを救い出すのさ。」
→「高校を卒業したいよ。人間について学びたい。」
→「暴れるか、ガムを噛むかだ。」
→「シルビア、警察が来るまで8分くらいだ。」
→「俗に人は二度死ぬと言う。一度目は魂が肉体を離れたとき。二度目は名前を呼ばれなくなった時」
→「いてぇ、今のは腰が入っていた。」
2.ドク役クリストファー・ウォーケンの名言名セリフ
→「俺たちはそろそろ失礼しよう。退場だ。」
→「でも、最期は夢が叶った。」
→「確かに、悪くない。」
→「君に分かってもらいたくて。」
→「アパートも1年分の家賃を払っている。」
→「ガムは無い。」
3.ニナ役ジュリアナ・マルグリーズの名言名セリフ
→「人の役に立てるまともな人間になりなさいと言われたわ。」
4.アレックス役アディソン・ティムリンへの名言名セリフ
→「みんなが寝ている間、起きていたいの。」
ヴァルと二人の仲間たち
「セント・オブ・ウーマン」のアル・パチーノ、「ディア・ハンター」のクリストファー・ウォーケン、「リトル・ミス・サンシャイン」のアラン・アーキン、三大オスカー名優共演のクライム・ドラマ。
おっと訂正、クライム“コメディ”ドラマ。
長い刑期を終え出所した老ギャングが仲間と共に人生最後のケリを着ける。
この面子ならシリアスに出来るものを、意外や、ユーモアを滲ませる。
三人の掛け合いは言うまでもなく、パチーノが○○するシーンなんて、いつぞや見た「ミート・ザ・ペアレンツ3」でデ・ニーロが似たようなシーンをやった時と同じくらい、名優がよくやるよ!
ズボンを脱いで女に履かせろ、で言い合いになるシーンも、子供の喧嘩かい!
三人の関係性も錆びない男の友情!…なんてのじゃなく、腐れ縁な感じがいい。
義理人情的な何処となく日本の任侠道を彷彿させる。
実を言うと、ちょっと不発感も。
ユーモアはクスッと滲ませる程度で、特に笑えはしない。
アラン・アーキンは途中昇天。
最後は、アメリカン・アウトレイ爺が大暴れ!…かと思いきや、肩透かし。
あくまで渋めに、名優たちが肩の力を抜いてリラックスした小品。
御三方では、クリストファー・ウォーケンが特に良かった。
主人公の出所を出迎えるが、実は組織から暗殺を命じられており、さらに孫娘にも脅しの魔の手が迫りそうになり…。
友情と命令の狭間の苦悩。
エンディングのボン・ジョヴィの主題歌がしみじみ。
すごくよかった
老人のアクション映画。舞台は70年代か80年代の始めくらいかな、よく分からなかった。
途中で死んじゃうドライバーのおじいちゃんは、すぐに死ぬとは言えあんなに元気に動けるだろうかとファンタジックなところもあるのだが、とても切なくてよかった。夢のような死にざまだった。
懺悔をしたら神父がドン引きしているところも面白かった。
孫と向き合う場面は、会えない娘との向き合い方で、いつか真似したい。
時間軸が非常にタイトで、その短い時間を濃密に生きる感じがすごくよくて、そうありたいなと思った。結末の殴り込みもかっこよかった。もっとその先も見たかった。
最後の花火は…
気付いた時にはおじいちゃんだった(『リトル・ミス・サンシャイン』)アラン・アーキン)はともかく、若い頃の姿のイメージも強く残っているアル・パチーノとクリストファー・ウォーケンの老いた姿は、自分の親の老いを見ることにも似てかなり切ない。
ドクがヴァルを殺すことを強いられていることを別にしても、彼等に残された時間が多くはないことは分かる。
だからこそ、最後の花火は馬鹿馬鹿しい程に華々しくあり得ない程に弾けた彼等の姿が見たかったのだが、そこはこちらの想定内におさまってしまっていたのでちょっと残念。
一方、今作は女性陣が素敵!
ナース服姿にジュリアナ・マルグリースは見るだけで嬉しくなってしまうし、
娼館のマダムのルーシー・パンチ、ドクが密かに見守る孫娘(『オッド・トーマス』でもキュートだった)アディソン・ティムリン、
三人のおじいちゃん達が助太刀するヴァネッサ・フェルリトは作品(『デス・プルーフ』)を越えてリベンジを果たす。
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