「子供の中の無限の可能性」エンダーのゲーム にゃんめろさんの映画レビュー(感想・評価)
子供の中の無限の可能性
世界観は非現実のようで現実に有り得る人間模様を描いた作品でした。
子供の中にある無限の可能性をいかに自分達の思う様に利用しようとする大人とたくさんの嘘や優しさ十人十色の個性に囲まれ葛藤を続けていく子供。
環境が目紛しく変わるのにも関わらず類い稀な才能を持って順応していく一方で、常に愛情に飢えている姿に幼さ残る主人公がとても良かったです。
暴力だけ解決しても一方的結論であり無限の解決策を考えようとする幼い姿に涙が止まらなかったです。
自己防衛の為とはいえ暴行を働いてしまった事への葛藤
大人は仕方ないと言っても子供からしたら仕方なくはないんだな。と・・・
なぜ?どうして?本当に??
子供のよくある口癖ですね^^
彼は殺戮したかったわけじゃない。しかし大人の勝手な都合に結局言いくるめられ、葛藤する
所詮子供なんだと・・
やっぱ無理に押さえつけようとすると頭脳明晰な良い子でも爆発しますよね。
ラストの彼の優しい心と勇気ある行動にも胸を打たれます。
全てを受け入れそこから自分はどうするのか。
未知に対する恐怖よりも自分が出来る可能性を純粋に信じる少年の成長をもっと色々な観点から見たかったです。
私が女性だからかもしれませんが・・エンダーにとても母性本能が働きました。
アンダースン少佐やペトラのエンダーへの優しさにも母性愛を感じ共感しましたね^^
SF映画の括りなのでバトルシーンなどに物足りなさを感じるかもしれませんが・・
設定などとても良かったのでもう一時間くらい長くてもいいんじゃないかなーって思いました
カットシーンを見ると最後のオチの方向性が見えてこれはこれで良かったのかなとは思いますが・・・
純粋な心ってやっぱすごい!
泣いてる私を見て旦那は「これのどこが泣けるのだ?」と首を傾げてましたけど・・