ザ・ストーン・ローゼズ メイド・オブ・ストーンのレビュー・感想・評価
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夢を見ているかの様
2013年10月劇場鑑賞
たった一枚のアルバムでイギリスのミュージックシーンを大きく塗り替えたバンド、ストーンローゼズの解散から復活までを描いたドキュメンタリー作品。
何と映画であるのにかかわらず、東京(TOHOシネマズ渋谷)では初日から最終日までの7日間すべてSold outという現象までおきてました。
ちなみに本国イギリスでのプレミア上映のチケットは、発売から1分以内で完売したそうです。
また8カ所で同時上映されたチケットも全て完売につき、急遽会場を増やしたようですよ。
ライブではなく映画なのに…。
その余波がここ日本にも影響したのでしょうか、ともかく日本での完売を知った私も深くうなだれていました。
しかし、なんと日本でも追加公演が決定したのです!
と、言う事で喜び勇んで行って参りました。
この作品ドキュメンタリーなのですが、監督がバンドのファンである為か通常の「客観性記録」ではなく、かなり「主観性」に重視した作りになっていました。 もっとわかりやすく言うと完全にファン目線です。
でもその構成が良い方向に作用していて、観ていてとてもわくわくします。
スクリーンを通じて多くのファン同士が気持ちを共有しているかのようでした。
この映画を撮る時、再結成ライブはすでに決まっていたのですが、それに先行してフリーライブが急遽発表されます。
そして、まさに歴史の瞬間に立ち会うべく、チケットを求め走って集まってくるファン達。
叔父が亡くなった事にして早退してきた人、作業着を着たまま仕事を抜け出して来た人、それは皆子供のように興奮していて、自分もその場にいるような高揚感があります。
そうして幕を開けた彼らの16年ぶりのライブ。
驚くべきはそのオープニング、1曲目からオーディエンスの大合唱だった事です。
ホール全体がバンドを歓迎しているかのようで、皆が復活を待ち望んでいたのがとても良く伝わってきます。
イアンがジョンがレニがマニが、四人が笑顔でギグしている様はまるで夢を見ているかの様でした。
本当に復活したのですね。
音はもちろんの事、映像もモノとカラーをうまく織り交ぜメリハリがきいてます。
そうして最後、驚く事にエンドロールではフジロックの映像がながれるんですよ!
日本人には嬉しいサプライズでしたね。
全編を通して、バンドに対する愛がいっぱいのこの作品。
ファンはもちろん、オアシス等ブリットポップが好きな人も、ルーツを紐解く意味で観てみるのも面白いと思います。
そして次はジャパンツアーとして彼らに来日してほしいものです。
※この後本当に単独来日公演が決定、しかしレニの怪我による公演中止。
延期でなく中止だったので、この時の絶望感は無かったです。
しかしながら翌年2017年に再度来日公演が発表、無事公演が行われました。
それはまるで夢の中にいるような素晴らしいギグでしたよ。
あれだけ踊ったライブは初めてじゃないでしょうか?
本当に最高でした。
新譜をひたすら求めたい
ドキュメンタリーという体をとりつつ、
どうせ懐メロだろ?!ってあまり期待せずに ようやく鑑賞した
やっぱり懐メロ風味なんだけど、
あの スパイク アイランド 、という到達点に至るまでの疾走感を 再び 映像確認できると
斜に構えた思いは吹き飛んで高揚するばかり
当時のローゼズは唯一無二だったなー、感慨に浸る 、やっぱり懐メロ作品だ。。
レニがキーパーソンであることが、
本作ではっきりと浮かび上がっている
あのグルーヴのダイナモはレニ、
バンドのリスクファクターもレニ、
レニのモチベーションを満たすことができてたら〜と タラレバが募るばかり
もう壮年期のオッさんだけど、
The Stone Rosesとして
現役復帰したのだから
過去の栄光に縋るような再現じゃなくて、
創造を続けて欲しい
ファーストを超える作品を放って欲しい
、と 胸の中で ゆるく願う
にわかですみません
正直に言えば自分は彼らの良さがわからない。初めて存在を知ったのが4年前のフジロック(行ってない笑)
Radiohead、Noel GallagherHFBなど洋楽初心者の自分でもわかるヘッドライナーのメンツの中に一組だけThe Stone Rosesと聞きなれないバンドがいたことに始まる。
OASIS以前のUKの伝説的バンドといった印象でとりあえず1stを聴いてみた。ところが全然響かない笑。ロキノンバカ脳(今もそう笑)と洋楽初心者もあいまって過大評価じゃね?くらいの印象しか持てなかった。
それからかれこれ2、3年経った今年、リバイバル上映されるということでフラリと鑑賞。
内容は再結成からヒーストン公演までの現在と結成からデビュー、絶頂期、そして解散までを描いた過去を交互に描いた内容。
過去のメンバーがめっちゃ態度デカくてロックスターっぽいくせに垢抜けてなくて良かったふてぶてしさはある意味大事。
そしてその15年後の彼らを写した現在。イアンとジョンがめちゃくちゃかっこ良く老けてる。マニレニが普通の老け方のはずなのに2人のせいですごくじいちゃんに見えた笑。
あとサプライズ公演前にチラッと映ったノエルギャラガーみたいな変な前髪のグラサンのおっさんがよく見たらノエルギャラガーで驚いた笑。
再結成ツアー前のサプライズ公演に駆けつけてくるファンたちがすごく生き生きとしてて、ホントに愛されてたすごいバンドなんだなと実感する。青春時代に大好きだったバンドが復活するから仕事ほっぽり出して(なんならウソついて身内が死んだといって笑)、いい大人がダッシュで会場に来るってのがとても良いと感じたやっぱいいなぁUKの音楽文化。
ライブ映像は言うことなしで最高ただElephant Stone観たかったなぁ。ヒーストンの観客多すぎだし、冒頭のスローモーションでのイアンばかカッコいいし、印象は良くなった笑
ただやっぱ1stの曲ばっかなんだね、2ndは黒歴史扱いなのかなDriving Southとか結構好きなんだけどなぁ。
とりあえず武道館キャンセル分の再来日に期待。
最後のフールズ・ゴールドはメチャ良い
ドキュメンタリーなので仕方ないのかも知れないが、ライブの映像自体はそう多くない。前半は昔のインタビュー映像など、中盤は急遽行ったフリーコンサートでのファンの慌てぶりが目立つ。特に後者は色々面白いけど(正規職員の身分や車をエサにチケットをねだった副校長とか)、ローゼズ見せてくれよと。
僕個人はリアルタイムを知らない後追いニワカファンだが、ライブシーンはやはり胸踊るものがあるし、この映画のクライマックスであろう最後のフールズ・ゴールドには仕事疲れの眠気もぶっ飛ばされた。ローゼズが好きなら観て損はないと思うけど、音楽映画としては普通かなとも思わないでもない。あとギャラガー兄弟のガラが悪い方も出てる?セカンド・カミングの曲がほとんどスルーされてるのは、ああやっぱりそうなのねって感じだった。
ローゼズのマジックを捉えた秀作
2012年7月27日、ストーン•ローゼズが復活しFRF初日のヘッドライナーを飾った、日本のファンには忘れられない日。あの日全てを投げ出してでも苗場に集まらずにはいられなかった、イアンの歌どころかマニのベースラインに合わせて歌わずにはいられなかった、往年のファンにはたまらないドキュメンタリー。
バンド・スタッフ•監督・インタビューに答えているファン、出てくる全員がごくごく普通(というかちょいダサめ)。だけどこのバンドの曲同様、メンバー4人はもちろんどの人もことごとく愛らしい。彼らがローゼズを心から愛していることに感動してしまう。笑いあり涙ありスリルもあり。映画館で見られる幸運なファンは、DVDを買う前に大画面で見ておいた方がいい。
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