ブルージャスミンのレビュー・感想・評価
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ブランシェットの演技を見る映画
痛々しい、メンヘラ、こうはなりたくない、何も自分で成し遂げていない女…などなど、色々な見方があると思います。でもこの映画は女優ケイト・ブランシェットの演技をひたすら堪能する映画だと私は思います。だから、何回もこの映画は見ること出来るし、見ました(肝試しではない…)!けれど、その裏に意地悪なウッディ・アレンが居るんだな~と思うと、ちょっと悔しい。
ゴージャスなブランシェットだからこそのセレブ感(ファッション、スタイル全て)も、妹の所に行ってからの浮いてる感(クスリ、酒、言動、表情全て)もドンピシャリだと思った。
あの妹、ジンジャー(サリー・ホーキンス)に、後に、「シェイプ・オブ・ウォーター」で出会うとは!全く違う!演技が上手い役者さんは本当に素晴らしいです❤️
女の生き方
この映画の見るべきポイントは女性の人生の築き方。ジャスミンがなぜ幸せになれなかったのか。それは確かに夫を見る目が無かったことなどから同情の余地はなくもないが、1番の原因はジャスミンに生きる能力が何一つ無かったことだ。
ジャスミンは自分の人生設計がまったく出来ていない。頭空っぽ状態。特に秀でた才能も無ければ、何かに没頭したことも努力したこともない。それなのにプライドだけは高くて見栄っ張り。ある程度の容姿端麗に産まれてしまったがために、若い頃はちやほやされることも多く、見た目を良くしていれば人生何とでもなると思っている。玉の輿に乗るのが夢という少女はたくさんいるだろうが、その多くは途中で気付く。自分にそれだけの能力や価値が無ければ思った通りの幸せなど得られないと。
しかしジャスミンは気付けなかったか、現実を受け止めたくなかったか、ずーっとダラダラと生きてきた。結局何を始めてみても続かない。
ジャスミンは自立できない、1人で生きていくことができない女性だった。
ジャスミンが鬱になってしまったのは、旦那のせいではなく、自分に能力がないせい。お飾りのように男にくっついて贅沢な暮らしを満喫するなんて、そう甘いことではないと改めて痛感させられる映画だった。
女性も1人で生きていけるだけの能力をつけて、仕事をして、友達を作って、たとえ困難な壁にぶつかっても乗り越えられるだけの力を付けなければならない。
女であれ
ジャスミンの痛さ。
そればかりが注目される前半部分。
ウディアレンらしい時系列構成となってます。
そこからさらに痛みが増す後半部分。でも後半からは、ジャスミンの本当に虚しい部分というのも見え始めてですね、彼女の性格を差し引けば、彼女の人生に起こったことは非常に同情すべき事なんですよね。それが分かってきてもう彼女をただのモンスターとは思えなくなってくるんです。だから最初のシーンとラストシーンとではあんなにも彼女への見る目が変わる。最後には「どうか、誰か彼女を守ってあげてください。救ってください」そう願っている自分がいる。
題名からかけ離れたストーリー
一昨年にアカデミー賞でケイト・ブランシェットが主演女優賞を受賞したので、今回鑑賞したが、なかなか楽しめた。ウディ・アレン監督の作品は独特すぎてあまり個人的には好きではなかったのですが、今回でウディ・アレンの凄さがわかりました。ストーリーはセレブからどん底へと下ってしまった女性の話で単純なのですが、時系列を交錯させるなどして、飽きさせない演出が施されている。鬱屈した主人公を演じきっていたケイト・ブランシェットも見事だし、90分の映画なので見やすい。
ウッディ・アレンのサウンドの趣味
映画とは関係ないですが、ウッディ・アレンのポスターやDVDのパッケージがよくない。なにかおもしろくなさ気に見えます。
ウッディ・アレンのサウンドの趣味がいつも、素晴らしい。こんな綺麗なシーンにこんな音楽を!?ときょとんとさせます。すごく、おしゃれです。空間作りがとても上手です。
人生の選択
ケイト・ブランシェットの演技が素晴らしい。
セレブ生活からあんな形で何もかも失ってしまい、精神を病んでしまう様子は、見ているこちらまで胸が苦しくなった。
ジャスミンはどこで人生の選択を間違えたのだろう…。いくつかの岐路はあったはず。物事の渦中にいる人は、周りの人からは明確にわかることでさえ、全く見えなくてなってしまう。
続きが気になる終わり方だが、私自身の想像の世界では、ハッピーエンドにしてあげたいと思う。
ウッディ・アレンの映画は音楽が好き。
嫌味な奴
痛々しい。辛くなる。環境が人を不能にしてしまうと言われると、マァー確かにそんな人も思い当たる。なんか自分の属している環境を至上として、必要以上に依存して、他の世界観をリスペクトをしない人は。自分はそのようになっていないかと自問してみる?そうすると多少はあるかもと、全く否定もできなかったりする。だから、嫌なんですね。見てて脅迫感に迫られる。希望は見せてくれない。監督の性格が悪いのでしょう。
虚栄
お金持ちにはどこか胡散臭いところがあるけど、それがこちらの嫉妬心なのか妬みなのか本当のところわからないことがある。これはそんな虚栄の塊のお金持ちたちをうまいこと皮肉っていて、映画ならではの悲哀と滑稽さが出ていて目がハナセナイ。でもせっかく見る映画は、笑えるものがいいな。
自分に正直に生きたいけど、そうも素直になれないのが女なのでしょうか。
ウディ・アレン印滑稽作品
同情出来ないセレブ人間の転落人生を滑稽に描いた、なんとも言えない感情にしてくれる面白い作品でした。
彼女はその後どうなるのか…
これがウディ・アレン節なのか、それとも絶望は描きたくなかったのか…
序盤から何も変わっていないだけに希望は見出だせませんでした。
ケイト・ブランシェットは流石です。
圧倒的演技力
美しいタイトルとジャケットに反して、醜くなってく女性の物語。
時間がたつごとに血走しる目や挙動不審な様子が、よりセレブ時代と対比されて際立つ。
どんどん病んでいくケイトブランシェットの迫力ある演技に、星4!
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