「生涯モテ期」ニシノユキヒコの恋と冒険 スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)
生涯モテ期
ユルい・・・基本ユル系映画は好物なのですが、さすがにユルいを通り越してところどころ間延びした感もあり、題材は面白いなと思いつつも、そこまでは嵌らなかった映画でした。
もしかしたらこれが井口奈巳監督作では当然の流れだったのかもしれませんが、私は井口監督作は初めての鑑賞だったので、ちょっとダルいな~と感じてしまいましたね。
楽団の謎演奏とか、演出も独特すぎて私にはよく分からなかった・・・。
まあでも、竹野内豊が演じた主人公のニシノがモテル→フラレルを繰り返す構図は、淡々とした流れだったものの結構楽しめましたよ。
勿論そこは豪華女優陣を堪能できたからと言うのが楽しめた一番の要因ではありましたが、さすがは女性監督だけに、女性を描くのが本当に上手かったと言う部分も、欠かせない要因ではありましたね。
男には描けない、女とはこう言う生き物だ!を表現した作品としては、秀逸だったと思いました。
しかし麻生久美子、尾野真千子、本田翼、成海璃子(猫っぽくていつも以上に可愛らしかった)、木村文乃に極め付けは阿川佐和子まで夢中にさせてしまうニシノユキヒコって・・・凄すぎです!
これはさすがに竹野内豊クラスじゃないと無理ですよね。
そう言う意味では納得のキャスティング。
それでいて何故か必ず振られるのも納得できるような演出は、お見事の一言でした。
そんな訳で、ちょっと変わった恋愛映画としては十分楽しめた訳なのですが、何気に一番描きたかった部分はそこじゃなかったですからね・・・ちょっとファンタジー、ちょっと家族愛、まあ話自体は面白かったのですが、テンポがいくらなんでも・・・ってことで、嵌り度としては程々ぐらいでした。
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