「中途半端」青天の霹靂 hormone29さんの映画レビュー(感想・評価)
中途半端
全体的に流れも悪くなくそつのない映画作りをしているように感じた。
しかしながら雑な部分も多く話自体もありきたりな話なのでみていて途中で冷めてしまった。
特に絞ってこれはどうなの?って箇所が。
①しゃべりすぎ
現在から過去へ行く前に野原で大泉の独白&泣きのシーンが入るのだが見ている人は誰もがその内容を理解しているため非常に蛇足に感じた。特に泣きなので大事なシーンなはずなのに。あそこはただ泣くだけでいいのに。
②キャストの良さを出し切れていない
柴崎コウも大泉も泣きの演技うまくない。なのに感動系にもってきたいがために何回もそういうシーンを入れる。個人的には大泉の良さはコメディーとシリアスな表情のギャップにあると思うしそういった意味ではミスキャストになっていたと。
③ラストの大泉のマジック
ここがいちばんあかんなーと思った。最後大泉が胸をはって舞台に立つその手品でしゃべりがないのはおかしい。2回にわたって手品には口が必要(でもできない)っていうシーンをいれているのに最後までだまってどや顔してたら大泉の成長は?ってなってしまう
具体的なしゃべりは入れんで口ぱく(曲流れる)って表現だけでもいれるべきだった
④コメディーと感動のどっちつかず感
最終的にこれがいいたいのだが,両取りしようとして中途半端になってしまっている。
まずコメディーにしては笑わせる箇所が少なすぎる。もっと小ネタでもくすぐり続けないと笑いと笑いの間が長すぎてクスクスでおわってしまって爆発力がない。
感動に持っていくなら②でもいったがキャストを変えるべきだし,もっと内容を練るべき。正直どうなっていくかが想像の範囲からほぼでないので「あーやっぱそうなるよね」って感じ。
これを傑作にするならもっとコメディーの箇所を増やして最後感動?とみせかけて結局悦子生きてて逃げられたのがホントの話になって最後劇団ひとりが「観客がだまされてたら世話ねーよな(笑)」ってなればいいかな。むしろそれを見たかった