ロード・オブ・セイラムのレビュー・感想・評価
全6件を表示
意味がわからないよ
まったく意味がわからない。
主人公のネーチャン(っていうか、ロブ・ゾンビ監督作全部の主人公)って監督のリアル家族なんだよね。
変態だ(笑)
ま、神の冒涜って基本的には神様にビビってる→神を信じてるってのが大前提な訳だよね。所詮は偉大な父への反抗期にしか過ぎない。
無神論者はそもそも神を冒涜しないし。
まぁ、そんな理屈はが無意味に飛ぶほど意味のわからない映画だけど。
あ、同監督の「ハロウィン」は好き。
ヘヴィメタル調の怪作オカルトホラー
彼氏/彼女や友人と映画を観に行く時に「なんか
怖そうだからこの映画にしようぜ」みたいなノリで
ホラー映画をチョイスする方々も世の中いると思うが、
本作でそれは、ちょっとやめといた方が良いかもしんない(笑)。
グロい表現が多いのはもちろんなのだが、それ以上に
ある程度えげつない表現の映画に慣れていないと、
たぶんこの映画はキツイ気がする。
監督はヘヴィメタル界の大御所ロブ・ゾンビ。
彼の撮ったリメイク版『ハロウィン』2作は好きだが
本作の場合は彼の嗜好がより強く出たのか、結果的に
表現的にも色彩的にもより毒々しくなっている印象。
かなりザックリした言い方をすれば、
『ローズマリーの赤ちゃん』を
ヘヴィメタル調(それも反キリストとかの方面に
傾倒したジャンルのヤツ)にアレンジしたような映画
と言ったところか。
これで興味を惹かれなかった人にはまずオススメしない。
僕? 僕はヘヴィメタルは苦手です。
* * *
舞台は魔女狩りで有名な町セイラム。
地方ラジオ局でDJを務める女性が差出人不明の
レコードを受け取り、それをラジオで放送してから
魔女や悪魔の幻覚に苛まれ始める、といった内容。
このあらすじだけ聞けばオカルトホラーなのだが……
まあ実際そういう作りになってもいるのだが……
本作はオカルトホラーというよりは、なんというか……
そう、中毒物に近い。鑑賞しているうちに
毒を少しずつ盛られてるような気分になる。
いや、もう、いろいろ冒涜的な表現が多くて疲れます。
神父と教会で……とか、悪魔の子を……とか、
キリスト教の信者さんが観たらブチキレるか呆れるか
気分が悪くなるかその全てを併発するような描写ばかり。
僕は神仏の存在は信じてない人間だが、それでも引く。
あと、あんまり嬉しくないヌードシーンを冒頭から
たっぷり観せられるのもしんどい(笑)。
* * *
ホラー映画としてはそこまで怖くはないレベルだと思う。
ホラー表現もさして珍しい描写がある訳ではない。
また、謎解きとか反撃とかそういった要素があれば
エンタメとしてまだ楽しめるが、
話の肝心な部分は予告を観れば9割分かる内容だし、
ずるずると状況が悪くなっていくばかりなので
展開にメリハリがあるとも言えない。
ただ、高尚と下劣を同居させたような悪夢の表現や
陰鬱な雰囲気は胸をムカムカさせるがユニークだし、
主演シェリ・ムーン・ゾンビの憔悴していく様もむごい。
(ひょっとして監督の奥さん以外にこの役を
引き受けてくれなかったんじゃないだろうか(汗))
そして前述の通り、冒涜的な表現という点においては
ある意味冴え渡っている(笑)。
* * *
以上!
僕の口にはまるで合わなかったので2.0判定だが、
アグレッシブで不謹慎な映画が好きな方とかには
オススメできる……のかも……。
しかし、いくら上映期間が短いから早く観なきゃと
考えていたとはいえ、『かぐや姫の物語』の翌日に
本作を観たのはやっぱり正気の沙汰じゃなかった。
やめといた方が良いとは感じてたハズなのに……。
ささやかで繊細な日本料理の後にアメリカの
バーガーチェーンで売ってるような油ギトギトの
チーズ揚げか何かをかっ食らった気分……。
……誰だ、美味しそうって言ったのはッ。
皆さんも作品選びは慎重にね!
と言ってなんとなく締めてみる。
〈2013.11.24鑑賞〉
全6件を表示