ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!のレビュー・感想・評価
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Edgar Wright
エドガー・ライトは現代映画の一角をなす天才映画監督だと思う。
最近は”ベイビー・ドライバー”で一躍有名になったが、笑いをとことん追求しながら、映像にこだわりを強くみせる映画界の鬼才です。スピード感と細かいカメラワークが特徴。
フレーミング
エドガーライトのコメディを語る上で外せないのが、彼のフレーミング。シットコムなどのコメディTVシリーズでは、セリフや行動などで笑いを取るのが基本ですが、彼の作品には、それに加えて、フレーミングで笑いと衝撃を誘う映画として価値のある要素がある。
まずはキャラクターのフレーミング。キャラクターがフレームの中に入る方法と出る方法が特有で面白い。普通のドラマ映画ならありえないような画角で入ってくる。それにカメラワークを加えることで、とても癖のすごいフレーミングが出来上がります。ウェス・アンダーソンにも通じるような、コミックのような世界観が最高。
次にインサート。この作品でも、ビールの注ぎ口のインサートがなんども入りますが、そこのインサート撮りますかね?っていうフレーミングなんです笑。それが我々にはとても新鮮で、テンションが爆上げする。
カラー
意外とエドガーライトが注意深くやっているのがカラー。先ほどのフレーミングのように前面に押し出したような独特のものではないが、サブコンシャス的にコメディーに潜む映画の本質をカラーとしてスクリーンの中に隠している。今作でもビールの黄色と、ロポットたちの青、最後の赤はとても美しい。色味の薄いところにカラーを入れることで、その色がポップアップし、我々の目はそこに向く。さらにはその色、形からトーンを感じ取る。
音楽
数多くのミュージックビデオを作ってきた、エドガーライトならではの才能とこだわり。ベイビー・ドライバーではそのこだわりを120%に使っていたのだが、もちろんこの作品でも、音楽とのシンクロはとても心地いい。プロダクションの段階でここまで気を使っているのは想像を絶する労力とアイデアだろう。そこに、ポール・マクリスのリズミカルな編集。コメディとして最高レベルのリズム感を作り上げている。
脚本を書き、ここまで精密に監督し作り上げられた作品は、現代映画の象徴とも言っていいでしょう。こういう作品は観るのはとても簡単で、ストレス発散要素満載ですが、作るにはまさに職人のような、経験から生まれる工夫と、時間を惜しまない精密な計画があってのことだろう。
なぜかわからないが、エドガーライト目悪そう。んでビデオゲーム強そう。
生涯No1映画
なにも観たいものが無い時にこの映画を観るってぐらい好きな作品。
ダメ男が復活するコメディはよくあるけれど、この映画はその類のとはちと違う。誰が観ても分かるけど、根底にあるのは「ボディ・スナッチャー」と「ゾンビ」そして「ファイト・クラブ」。これらの映画では、既成社会という繭の中で何も考えずにどっぷりと適用できている多数派の人たち(a.k.a リア充)の象徴が、ゾンビでありサヤ人間。だからこそ、社会でクズ呼ばわりされていたり、マイノリティ属している人は、ホラー映画に共感する。
週末やることねーからアテもなくショッピングモールや映画館(笑)でぶらぶらデートしてんだろ?お前ら全員ゾンビみてーなもんじゃねーか!ゾンビならぶっ殺しても良いよね?という理由でゾンビ映画は作られている。
この映画は、この精神をキチンと継承しているから、
だからこそ、主演のサイモン・ペッグは人間のクズ(アルコール依存症)で、その相棒のニック・フロストは社会の中で生きることに疲れてしまった男、という設定。
だからこそ、この映画に出てくるゾンビはブランク(空っぽ)という名前。
ニック・フロストが「I fucking hate this town!」と叫ぶシーンは明らかに人間社会に向けて言われているよね笑。
劇中冒険を経るうちに、この2人は活き活きとした自分を取り戻していく。
だからこそ、12軒目の「世界の終わり(パブ)」における2人の喧嘩シーンだけはシリアスに描かれていて、本当に泣ける。俺にはこれしかねーんだ!ってとこで号泣します。
ラストシーンは、現代社会でもてはやされている、インテリやテクノロジーや利便性に対して、「Fuck off!」と吐き捨てて終わる。
宇宙人との親玉との対決で、口喧嘩で勝利する笑。
あと、この映画にはファイト・クラブエッセンスも含まれている。表面的にはコメディで、みんな気づかないだろう。誰にも気づかれないように社会批評をする。これ凄いことだよ。
所々に出てくる「スタバ」批判。大麻ハウスでブランクであるかどうかを見分ける際に、主人公達は互いに身体の傷を見せ合う。傷があることこそ人間である証だ!というシーン。ラストでブランクの親玉が「俺たちの世界ではみんなが勝者だ」という、あたかもブランド広告に使われていそうな文句で、主人公達を誘うところ。それに対して、「Fuck off!」と吐き捨て、拒否。「地球をスタバ化すんじゃねぇ!」ってセリフまである始末。最後は、大爆発により文明が吹っ飛んで、良い世界が来ました🎶というオチ。(しかし、多くの観客はこれらの社会批評性には気づかない。だってコメディ映画だもん。だから凄い。)
これどう観てもファイト・クラブや。はファイト・クラブのタイラー・ダーデン大先生の教えではないか。。。
社会に適応できない人にとっては、まじで結構泣ける映画ですよ。僕みたいなね・・・。
今のところ生涯ベスト1です。
サイモン&ニック以外の登場人物が、なぜにこのシナリオを選んだのかが...
サイモン&ニック以外の登場人物が、なぜにこのシナリオを選んだのかがわからないけど(^ワ^)、筋書きなんかどうでもいいからいっしょに暴れたくなるね、この作品は。
超美人のロザムンド・パイクがウケる(^ワ^)。
whisky bar/Alabama Song
物語の趣旨からズレているようで目的は達成するが全く想像もしない展開に良い意味でマジメに観ていたら損?をするメチャクチャな方向に話は進み。
ラストは「マッドマックス」の世界観に様変わり!?
The Doorsの曲が流れて意気揚々と歩く彼奴らの姿には笑ってしまった。
最後までフザけるのを辞めないE・ライトには頭が下がる思いデス!?
タイトルどおりに酔っ払いが世界を救うっていう構造が面白かった。
論理的に正しいことなんて知るか!楽しければええんじゃい!
そんな社会に役に立たない子供のような主張が、
結果的には人類の危機を救うことにつながる。
統制された者には成し遂げられないこと。
混沌から生み出されるものの力を感じた。
うーーーん。。。
サイモンペッグ、ニックフロスト、エドガーライトと大好きな人たちが勢ぞろいしてたから見てみたが
途中で飽きてしまった。
最初の方は、これから何が起こるのか??みたいな感じでとてもいいし、テンポもいい。
だけど後々マンネリ化。特に笑えるところもないし、役者たちのいいところが出てない気がした。
やっぱり酔っ払いとエイリアンの組み合わせは良くなかったのかも…
酔っぱらいは救えないよ(笑)
「ショーン・オブ・ザ・デッド」
「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」
どちらも面白かったのだがさすがにこの映画はくだらなすぎた。途中で飽きちゃった
ストーリーについてはあんま語ることもない。だいたいパブを昔の友人たちとハシゴするという発想がなんじゃそれ?とね
付き合う友人たちもなんで?と思うし
良いコメディ映画はドラマでもなんでもそうだが、元気にさせてくれる。なんか世の中なんとかなるかな、ケセラセラ〜みたいなね。一時的なもんだけどね
でも、こりゃだめだな。
エドガー・ライト監督は今ベイビー・ドライバー
だっけ。
どうかな、行く気はないが
酒飲みなので
辛うじてやりたいことはわかる。飲み歩き制覇みたいな気持ちはわかる。けど、シュールだし、展開が突拍子なさすぎてついて行けない。SFだから…と思っても、ちょっとお粗末な感じでした。嫌いじゃないけど、いろんな意味でギリギリなかんじ。
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