「他人のふんどし」ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う! しんざんさんの映画レビュー(感想・評価)
他人のふんどし
エドガー・ライト監督の「ショーン・オブ・ザ・デッド」「ホット・ファズ」は世間が言うほど面白いとは思ってないし、その後の「スコット・ピルグリム・・」はウザ気持ち悪かった。
特にあの、バタン・キューな、クソ演出がもう、嫌いで嫌いでしょうがない。
まあ、それ以上に、パロディ、の皮をかぶった、他人のふんどしで
相撲をとったような有様に腹が立つ。
だが、サイモン・ペッグとニック・フロストの2人のコンビは面白く、ライト監督ではないが、「宇宙人ポール」が面白かったので、本作もまあ、観てみようか、と鑑賞。
ああ、もう最初からウザ演出炸裂!!
ああ、観るんじゃなかった。。。
今回、ペッグがこれまでの役とはまた違い、昔モテ男、今アル中、という「とっても扱いにくい男」をウザーく熱演。
ああ、観るんじゃなかった。。。
今回、フロストはまあ、ある程度想定内な、まじめな男を。
だがペッグとの絡みはふつうの絡みで、二人のホモネタは「・・ポール」で完結してしまったのか、ここは序盤、ほんの少しだけ。
ああ、お前らが共演する意義はそこ以外、なにがあるってんだ?
頼むから、笑わせておくれよ。
本作、そもそも「笑わせよう」と思ってないのか、サブーいジョークばっかり。ビールもちっとも美味しく見えないし、映画はちっとも面白くならないし、例の急展開なんか、「だから、面白くなるの?」と疑ってしまい、結果、全然面白くなってこず、青けりゃ、グロじゃないのか、とかいろいろしょうもない言い訳に逃げた挙句
余計な説教に発展し、ラスト、収拾つける気ないだろ?
エドガー・ライト監督。本作「ショーン・・」のセルフパロディっぽくもあり、どうも他人のふんどしで相撲をとるくせに、言い訳づくりに一生懸命な作家、としか思えませんな。