「身も心も裸に」愛の渦 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
身も心も裸に
クリックして本文を読む
見ず知らずの男女が集った秘密のサークル。
そこは、ただただセックスだけを楽しむ乱交サークルだった…!
噂の“セックス映画”をやっと鑑賞。
演者は劇中ほとんどタオルを巻いただけの裸。
劇場で観てたら少々気まずい濡れ場も多々。
こんなサークルがあったら是非とも入会したい…いやいや、なかなか面白く見れた。
単なる変態映画じゃなく、人の性や浮き彫りにされる人間模様を描いた真っ当な密室会話劇だったのが興味深かった。舞台劇の映画化。
冒頭のぎこちない雰囲気。本当にこんなサークルあったらあんな感じなんだろうなぁ。
世間話なんかして探りを入れ、相手がソノ気か、ヤラせてくれるか。
いったん交わると、多少気心が知れる。
今度は相手を変えて。
皆、スケベ。後はもう楽しんで…とはいかなかった。
限られた空間、時間…ギスギスした関係が露になり始める。
ア○コク○イ、アイツ可愛くない、アイツとだけは勘弁…。
身も心も赤裸々に。
あのバカップルが加わるまで、どうなる事やらと思った。
演者のほぼヌード演技に天晴れ!
本作で注目された門脇麦がやはり一際印象に残る。
超内向的でありながら、大ハッスルなエクスタシー!
サークル店員の窪塚洋介もナイス好助演。何だかんだ個性が光る。
終わり方も不思議な感じと言うか、印象的だった。
時間が終わって、暗かった部屋に朝日が差し込んで、TVで朝のニュースが始まり、まるで私たち何をしていたんだろう、というような。
池松ニートくんが侘しい。
出会いがあったように感じて、そう思い込んでたのは自分だけ。
男の方が女々しく情に流される。
あの時の自分は自分じゃないと相手は言ったが、本当にそうだろうか。
身も心もさらけ出して思う事は…
コメントする