007 スペクターのレビュー・感想・評価
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トム・クルーズがTOM FORDを着る日が来るのか、来ないのか
「スカイフォール」をただの「ダークナイト」の「パ・」としかみてないオレにとって、本作の注目点は多い。「スカイフォール」でのラストの仕切り直しにシリアス(笑)・ボンドの終焉を期待してのことだ。(詳しくは「スカイフォール」評にて)
「スペクター」
ガンバレルはまあ、想定どおり。それより何はさておき、まずはタイトルバック。
Sam Smithの主題歌決定から、半分本気で心配していたこととして、タイトルバックがメンズの裸にならなきゃいいんのだが、という懸念はとりあえずクリア。(いや、半分的中。。)
だが、意外と絵との絡みが悪い。Sam Smithには色気と貫禄と遊び心が足らない、というところか。
メインタイトル・デザインのダニエル・クラインマンのこれまでの仕事からすると、その歌の色気のなさが影響。結果、彼の仕事の中では一番イマイチ、というのがオレの印象。実際絵作りも「The world is not enough」と「Die another day」から拾ってきた印象。
やはり「天使の声」である。エロスの対極にあるともいえる。
関係ないが、ダニエル・クラインマン絡みだと、曲はSheryl Crowの「Tomorrow never dies」、絵だとTina Turnerの「Goldeneye」がよい。
アバンタイトルについてだが、今回のアバンタイトルは、これまでのクレイグ007では一番いい。
何といっても、
「ボンドが街の祭りをすり抜け、連れの女を【ベッドに誘い込むまで】を長回しする」
という頭のおかしいオープニング。(褒めとる)
しかし、この最高のアバンタイトルとタイトルバックのアンバランス感に若干不安を抱く。
その不安は最後まですっきりすることなく、楽しいが、面白くない、という非常に「かわいそうな」形となった。
やっぱり作り手も、メンデスもクレイグボンドも生真面目すぎるのである。
今年のスパイ映画では、「ワイルドスピード」(もオレは入れる)、「MI:5」「キングスマン」と観てきたが、やはりスパイものはストーリーで魅せる時代ではなくなってきたのだなと実感。
「ワイルドスピード」はクルマと肉弾戦、「キングスマン」はヴォーンのおふざけ、とそれぞれのおバカな持ち味でアピールしたが、「MI:5」がトムのアクション、プラス「チーム戦」、さらにそこに「謎の女」という、従来の「007」の必須事項を持ってきたことで、スパイ映画戦では、一歩も二歩も先んじた。
一方、本命「スぺクター」は本来の原点回帰を図っての「豪華」を持ちつつも、「お気楽」「スケコマシ」という従来の「007らしさ」をねらいつつも、十分に発揮できなかった点が決定的に痛い。
それは、「生真面目路線」ゆえの、「ボンドの内面なんざ、面白くないのに」、「クレイグボンドの決着」の脚本にこだわり過ぎたからだ。さらに「スペクター」を使えるようになったのも仇となり、逆に本の無理を加速させている。
「MI:5」が同じような題材、敵を用意しながら、テンションの持続を「謎の女」の存在にあてたことで、うまく「敵のつまらなさ」を回避できたというのに、「スペクター」は後手に回りかつ「定番」をうまく処理できない結果となった。
ましてや「M」や「Q」を現場に駆り立てるという愚行。それすら結果「MI:5」の後手に回っている。
ボンドガール、レア・セドゥは、初めから「底の知れた美女」でしかなく、ボンドも彼女も何のために世界中を飛び回っているのか、というと、列車はディナーを食べるため、敵と戦うため、「この後は?」(爆笑)のベッドイン(Sam Smith再登場でさらに爆笑)と、というギャグ路線。
高級車がローマの夜景をバックに走って、列車で生命の危機を感じた後は、即ベッドインして、敵のアジトで着替えたら、すぐ脱がされてと、オールドファンには爆笑の連続も、普通の映画ファンには、つまらない、とみるのは無理もない。
だが、それでも(それだから)、オレは「スカイフォール」より好きだよ!!
追記
さあ、次はFlo ridaでよろしく(絶対ない)
追記2
トム・クルーズとマッカリーはしてやったりだろうなあ。でもオレは「スペクター」好きだよ。(もちろん「MI:5」のほうが好きですが)
ヒロインと共に闘い、仕事完遂より愛を選ぶ現代的ジェームズボンド
サム・メンデス監督(007 スカイフォール等)による2015年製作のアメリカ映画。
原題:Spectre、配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント。
これまでのボンド・ガールではなく、医師で共に闘うヒロイン設定の仏女優レア・セドゥが凄い美人とは思えないがとても魅力的で、007映画だけにキャラクターがとても新鮮に感じた。豪華列車内での青緑系パールカラーのイブニングドレス、最後の方のトレンチコート姿等、彼女の衣装も素敵だった。
出だしのアクションは少し物足りなかったが、飛行機で捕らえられたヒロイン乗る車を追いかけ、両翼破壊も爆走して救い出すシーンはアイデアも含めて素晴らしいアクション・シーンであった。
最後、敵の逮捕という仕事の完遂よりも彼女を選んだボンドの決断も現代的でとても良かった。そして、助手席にレア・セドゥを乗せてのアストンマーティン(英国高級スポーツカーメーカー)DB5(プレートナンバーは歴代及び前作と同じBMT216A)登場のラストシーンも、前の方の修理中の映像を受けて、とてもお洒落。
製作バーバラ・ブロッコリ、マイケル・G・ウィルソン、製作総指揮カラム・マクドゥガル、原案ジョン・ローガン 、ニール・パービス 、ロバート・ウェイド、脚本ジョン・ローガン、 ニール・パービス 、ロバート・ウェイド 、ジェズ・バターワース、撮影ホイテ・バン・ホイテマ、美術デニス・ガスナー、衣装ジャイニー・テマイム、編集リー・スミス、音楽トーマス・ニューマン、主題歌サム・スミス。
出演、ダニエル・クレイグ(ジェームズ・ボンド)、クリストフ・ワルツ(オーベルハウザー)、レア・セドゥ(マドレーヌ)、レイフ・ファインズ(M)、モニカ・ベルッチ(ルチア)、ベン・ウィショー(Q)、ナオミ・ハリス(マネーペニー)、デイブ・バウティスタ(ヒンクス)、アンドリュー・スコット(C)、ロリー・キニア(タナー)、イェスパー・クリステンセン(ミスター・ホワイト)、ステファニー・シグマン(エストレラ)。
【亡霊】
映画タイトルの「スペクター」は亡霊という意味だ。
この作品は2015年公開のものだが、欧州を中心に世界は不安定化している最中だった。
2009年のギリシャ危機をきっかけに、2011年から12年にかけて欧州では景気が著しく後退し、他欧州連合の国からの移民にも厳しい目が向けられ、極右や民族至上主義に代表されるポピュリズム(大衆迎合主義)が台頭していた。
イギリスでは、この映画の翌年、欧州連合(EU)離脱を問う国民投票が行われ、2016年にはアメリカ大統領選挙で白人至上主義のトランプが当選する。
そして、東欧やロシアを中心にした国々からネットを通じてデマが横行し、人々の判断を狂わせた。
僕はこの作品を観て、911のテロや、リーマンショックなどの金融危機、欧州危機などを目の当たりにして、世界はコントロールを失い、世界は何か普遍的な共通の価値観に基づいて運営されるべきなのか、これまで通りの独立した運営が良いのか、社会自体に葛藤があることを示唆しているように感じだ。
この作品では、亡霊のように付きまとう、ジェームズ・ボンドの様々な過去やトラウマに終止符を打つように、復讐劇も含めて物語が展開していく。
Mの遺言。
ダニエル・クレイグ・ジェームズ・ボンドの生い立ちの回想(ヴェスパーの分析が思い出される)。
ホワイトとの邂逅。
ホワイトの娘との邂逅。
ジェームズ・ボンドの養父がフランツ・オーベルハウザーの父で、フランツが殺害したという悲劇。
これによるジェームズ・ボンドのトラウマ。養父がジェームズ・ボンドを愛しすぎたために、殺害されたという想い。
世界的な諜報活動組織の再編と従来の諜報組織の解体の動き。
そして、最後にフランツの殺害を選択しなかったジェームズ・ボンド。
この作品でも様々な対比が織り込まれるが、大きく異なるのは、亡霊を亡霊のままにしないという強い意志で、ジェームズ・ボンドが、フランツの殺害を思いとどまったことだと思う。
この作品では、このようにして、亡霊やトラウマが振り払われる。
また、初めに述べた葛藤についても、おそらく、人の叡智とバランスが重要なのだと示唆しているようにも感じる。
結構、示唆に富んでいて、僕は、好きな作品だった。
Mの遺言や自身のトラウマを振り払ったことで、もしかしたら、これで、ダニエル・クレイグのジェームズ・ボンドは終焉かと思いながら見ていたが、再構築されたボンドカーを手に入れたところで、まだ、続きがあると確信して映画は終わった。
しかし、あれから、6年。コロナ禍があったことは確かだが、再登場まで時間を要したものだ。
格の違いは歴然
前作スカイフォールでオールド・ボンドスタイルが全否定されたので興醒めなのだが007と聞くと観ずにいられない困った性分。本作も以前に劇場で観たのだがテレビでやっていたので再鑑賞。
相変わらず予算たっぷり、007ならではの王道のアクション大作なので見応えは十分、スパイものを名乗るその類の映画とは格の違いは歴然でした。
前作で嫌味な官僚丸出しだったM(レイフ・ファインズ)が更に上を行くC(アンドリュー・スコット)の登場で冷や飯とは因果応報。
イタリアの宝石モニカ・ベルッチが華を添えているがボンドガールはレア・セドゥ、ダニエル・クレイグより17歳年下なのでお相手はQ(ベン・ウィショー)の方がお似合いかも。
プロットも前作同様ノーラン調、歪んだ兄弟愛のようなメンタルをエンタメに持ち込まないでと言いたいが、そもそもネタに困るほどの長寿シリーズだから文句は言えまい。
それでも列車での殺し屋との乱闘シーンはロシアより愛を込めてのオマージュぽいし、ハチの巣にされたはずのDB5の復活などレガシーボンドのファン・サービスもあったので良しとしましょう。
どうも個人的な要素が強い
スペクターが世界を牛耳ろうとしている組織の割には
イマイチスケール感が感じられない。
世界の情報が一極化出来るようになると言う事の
重大さが見ている側に伝わらないからだと思う。
結果どうなるのかの具体性がなさすぎるんだよね。
スペクターの目的も曖昧だし。
大体情報が一手に分かるなんて条約に各国が
承認するわけないし。
そこはどう考えても別の何か便利なシステムを
入れることで情報が漏れちゃうとかならわかるけどさ。
あと、ボンドの私情にまつわる話がメインになっていることも疑問。
敵のボスも私情に囚われすぎてて小物感がすごい。
またラストの間抜けっぷりもどうかと思った。
大体007って毎回前半の方が面白いと思う。
前作などから比べるとストーリー性は欠けるが…
この度ユナイテッドシネマにてIMAXリバイバル上映を
するとの事で久しぶりに鑑賞。
コロナ禍もあって久しぶりにIMAX利用になるのかな。やっぱり007のような作品はIMAXで見るととても興奮し楽しむことができる。
この作品はダニエル作品の中ではストーリー性に欠けるシーンがいくつかある。個人的にはあの情報が密集したラボを簡単に爆発させたりあの状況で今作のヴィラン逃げ切るあたりがいつ見ても引っかかってしまう。
頻繁に見ると飽きてしまうのかもしれないが、久しぶりに見たり、やっぱり映画館で見ると普通にMAXな気持ちで楽しめてしまう。ジャックバウアーやイーサンハントのようにゴリゴリのアクションも良いがジェームズボンドのスマートな仕事っぷりはいつ見ても魅了される。
なかなか新作か見れない状況は続くが今回のようにリバイバルでIMAX作品を観れることは嬉しい限りである。
ユナイテッドシネマに感謝だ。
前3作品と比べると。。
ボンドとM、Q、マニーペニーというテッパンの布陣が出来上がり、007シリーズおなじみの悪の組織、スペクターが本格的に登場する。ダニエルボンドシリーズの中でも、ポイントになる話だと期待していた本作品。 MIゴーストプロトコルで、セクシーな悪役を演じていたレア・セドゥがボンドガールを務めることもあり、大いに期待していましたが、過去のカジノ・ロワイヤル、慰めの報酬、スカイフォールに比べると、ややおもしろさにかける作品という印象でした。
ダニエルボンドシリーズの見せ場といえば、「マジでやべぇ!!」と感動するようなクオリティのアクションシーンだと個人的に思っていましたが、今作では、目を見張るようなアクションシーンがなかったですね。。
そして、ストーリーのテンポもよくなかった。ホテル”アメリカン”や、列車移動のシーンなど、ボンドとマドレーヌの意味のあるのかないのかよく分からない会話シーンが長く、間延びしたような印象でした。
さらに、オーベルハウザーのしゃべることが、抽象的というか詩的でイマイチ考えていることや真意が伝わってこなかったです。。あの悪名高いスペクターがあんなにあっさりと壊滅してしまうものでしょうか?
そういった要素も相まって、2時間半というかなりの長い上映作品の割に、あまり中身の濃さを感じない作品だと感じました。
今回出てきたボンドとオーベルハウザーの関係って、シリーズ恒例のやつなんでしょうかね?スペクターのボスと00のスパイが兄弟として育ったってなかなか衝撃的な話ですよね。
Qやマニーペニーも巻き込んでチームとして立ち向かうスタイルは良かったので、次の作品でもお願いしたいですね。スカイフォールの時にみたいにもっと連携してほしいです。
カーチェイスシーンでの009用の音楽に「ノォーーオー」は好きです(笑)
ダニエルさん
ボンドの分はこれで全部みました。
シリーズ全体ではまだまだ
見れてないけど。
カジノロワイヤルが好きだったけど
これは超えて一番好きになったなぁ。
過去の事件をまとめて絡めてって
設定とか好きなんだよねぇ。
ボンドの紳士そうで
そうでもない感じ憧れる。
激しいカーチェイスからの
脱出からのスマートな挨拶。
あれ最高だった 笑
宿敵再起動
ジェームズ・ボンド・シリーズ第24作。
DVDで3回目の鑑賞(吹替)。
原作シリーズは未読です。
ジェームズ・ボンドの宿敵、スペクターがカムバック。その首領とは、ボンドの過去と密接に関わりがある男、ブロフェルド…。復活キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
往年の敵が数十年ぶりに復活したのは、オールド・ファンにとったら堪らない出来事だったのではないでしょうか?―「ダイヤモンドは永遠に」以来の登場とのこと…
ブロフェルドはボンドが封印して来た過去から現れた男。まさに亡霊そのものでした。因縁に決着をつけるため、過去と向き合いながら、壮絶な戦いに身を投じていきました。
とにかくクリストフ・ヴァルツが素晴らしい演技。得体の知れない不気味さを漂わす人物を演じさせたら、この世に右に出る者はいないんじゃないかなと思わせられました。
シリーズ最長の上映時間のため、ダレてしまう瞬間があったことは否めず。しかも出来映えは可も無く不可も無く。安定感抜群の普通の作品になってしまっているのが残念でした。
やっぱり「スカイフォール」しか勝たん(笑)。
[余談1]
スキアラ夫人を誘惑するシーンは、あの決めゼリフも飛び出して、マジでボンドの真骨頂だなぁ、と思いました(笑)。
[余談2]
デイヴ・バウティスタが出演していたなんて…
3回目観るまで全く気づいていませんでした。
[以降の鑑賞記録]
2020/12/30:Blu-ray(吹替)
2021/09/26:新作公開スペシャル(地上波初放送)
※修正(2022/11/02)
まあ、かっこいい
007はかなり長い歴史がある訳で、ということはそれに伴ってお約束ごとが多いということになる。
なので観て居るうちに
あ、車ってことは色々機能があって試すのね。
守るのが息子じゃなく娘となった時点で
あ、ボンドガールね。この後イチャイチャするのね。
あ、世界中飛ぶのね。
あ、拷問シーンね。
という答え合わせのような作業を進めていくことになる。もちろんそれがボンド映画な訳でファンにとってはそこが楽しいのかもしれない。
良かった点
・かなり迫力あるオープニングシーン(ヘリシーン)
・ボンドの相変わらずのかっこよさ
・カーチェイスのときのおっさん
・映画に出てくる場所や建物の美しさ
・敵役の不気味さ
・迫力ある戦闘シーンと日常?(非戦闘)シーンのゆっくりとした豪華さと崇高さを感じさせる魅せ方
気になった点
・上記のような既視感
・オープニングクレジットのタコのしつこさ
・ボンドを追う奴の変更(最初からゴリマッチョの方出しときゃいいじゃん)
・ボンドガールの言動(銃は嫌いとか知らんわ)
・ところどころあるご都合シーン
・ラストシーンの俺たちのスパイ、ボンドがぽっと出の女に獲られた感
まあかっこいいからいいでしょ。という感想。
ボンドのころころ変わる衣装はどこに持ってるんだろう?
映画自体の中身より、自分の中にある007シリーズのイメージが大事、という人以外楽しめないと思う。
このシリーズは、なんとなくいつも見てしまうけれど、あまり面白くなくて記憶にも残らない。
今回は特に面白くなかった。
最初のところは面白かったし、小分けにした部分部分のシーンやシークエンスの映像は、割と面白いのだけれど、つながりが悪いし、え?なんでそうなる?みたいな部分が多すぎて、楽しめなかった。
このシリーズのコアなファンの方で、喜んでいる人が多いのは、たぶんシリーズのオマージュ的な映像と、キャラクターありきで、つぎはぎしているからでは?
映画自体の中身より、自分の中にある007シリーズのイメージが大事、という人以外楽しめないと思う
全編で、なんでそうなる?うそだろ?どこから持ってきた?そんなラッキーなことあるわけないだろ?と思うことの連続で、特に説明はない。
全部書くときりがないから、少しだけ書くと、例えばホテルのシーン。
ホテルの部屋をメチャクチャに壊して、壁に穴を開けまくった。
あんなことやったら、誰かスタッフの人が飛んでくるだろうし、普通、隣りの部屋まで突き抜けてしまう。
描かれてないけど、翌朝までに逃げた風でもないし、たぶん普通にチェックアウトしたんだろうけど、チェックアウトと同時にアウト、警察に連れて行かれるはずです。
その次の列車のシーン。今回のボンドガール(レベル的にどうなの?)と食事をしようとしていたところにいきなり敵の殺し屋が乱入。
これもいろいろおかしいけれど、大暴れして、車両を何両もぶっ壊し、拳銃を撃ちまくっていた。
他の乗客は、最初のシーンではいたけど、いつのまにか消えて、出てこなくなった。
あんなことをすれば、普通車内はパニック状態になり、とんでもない状況になるはずなのに、そこはなくて、次のシーンでは何事もなかったように、駅に降りている。
こんな感じで、最初から最後までいってしまった。
なんとなく面白いような気もしたけれど、イライラ感の方がはるかに強かった。
1つ忠告が・・アラーム音がかなり大きい
映画「007 スペクター」(サム・メンデス監督)から。
「007シリーズ」の楽しみの一つに、新兵器がある。
特に「スパイ用に改造した車」の秘密兵器は、
いつか、こんな車に乗ってみたい、と思うに充分な機能。
今回は「バックファイア・(009用)環境・噴射・エアー」
迫力満点のカーチェイス、どのタイミングで機能を使うのか、
ハラハラドキドキ感が、堪らない。
009用に改造された車を007が使用するところに、
ちょっと笑ってしまう機能があり、これまた見逃せない。
さて、今回007用に用意された新兵器は、腕時計。
「(007には車の)代わりにこれを・・」と渡され、
驚くような機能を楽しみに「何の機能が?」と訊き返すと
「時間が分かる、遅刻が防げる」ととぼけた回答。
007でなくても、ふて腐れてしまうところに、
新兵器開発者は、こう付け足す。
「1つ忠告が・・アラーム音がかなり大きい」
この機能こそ、007を危機一髪のところで救う。
もちろん「なるほど・・さすがだなぁ」と呟きメモをした。
次回は、どんな新兵器が出てくるのやら・・楽しみである。
最終話だから許す
007大好きで、ダニエルクレイグ大好きだから、最終話を感慨深く観ることができました。
普通に誰が観ても面白いとは思いますが、やっぱり私は孤独で哀しいけどかっこいい007が好きなのでホワイトの娘と幸せになるのは納得はできず。
skyfallが良すぎたからちょっと物足りないないけど、最終話だから許す!
次のボンドは誰になるのか楽しみです。
ダニエル版ボンドでは一番
ダニエル・クレイグ版ボンドの4作の中では一番気に入った。前3作はどれも前半の出来は良いのに後半明らかにダレてしまう点が不満だったが、今作品は長時間の割に最期までそこそこの緊張感が持続していた点を一番に評価したい。
第一作から全てを何度も見ている007ファンにとって、ダニエル版007は全般に暗くてスカッとしない終わり方なのも好きになれなかった。今作品はエンターテイメント性を増やした上に、往年の007作品のオマージュがこれでもかと登場する。昔からの007ファンはこういうのが好きなのだ。ラストシーンもよい。007の終わり方はこうでなくちゃ!と思う。
ダニエル版ボンド前3作をよく分かっていないとストーリーが理解できないと思うが、これはやむを得ないと思う。前3作(の前半)と同様に映像が美しいのも好きなところ。ストーリーがご都合主義で現実味がないという批評もあるようだが、007にリアリティのあるストーリーを期待する方が間違っている。過去の作品に比べれば今作品はむしろ現実的といえるストーリーになっている。
ボンドガールも良い。モニカ・ベルッチが数分しか登場しないのはあれれ?と思ったが、レア・セドゥは魅力的なボンドガールだった。個人的な好みでは歴代ボンドガールの中でもベスト10に入るのは間違いないところ。
ストーリーを追って振り返ってみる。
メキシコシティを舞台にしたアバンタイトルは、まあまあの出来。CGを使用せずスタントにこだわり撮影した点を評価されているそうだが、観る側にとってはあまり関係ないこと。悪い出来ではないが前3作の方がいい出来だったと思う。
悪の組織(スペクター)の秘密会議に潜り込むあたりの流れは若干もの足りない感じ。悪役の大男を評価する批評を目にするが、個人的にはこの映画の中で好きになれなかった点のひとつ。カーチェイスももの足りない。「慰めの報酬」のアバンタイトルの方がずっと惹きこまれる。後で列車の中での格闘シーンもあるが、「ロシアより愛をこめて」でロバート・ショウ演じるグラントと比べると足元にも及ばない。
ホワイトが娘をボンドに託し自決する場面は、もう少し過去作品のストーリーとの繋がりを説明して欲しかった。せめてホワイトが組織に背いた具体的エピソードくらいはほしいところ。
レア・セドゥ演じるマドレーヌは魅力的なボンドガールだった。ミッション・インポシブルの殺し屋の印象がなかなか拭えなかったが、ボンドといい仲になるところが映画の好きなところのひとつ。
ホワイトの秘密基地?「アメリカン」にモロッコのタンジールを選び、さらに砂漠の中を列車で移動するのも気に入ったところ。ただ、列車内の格闘シーンはいまいち。ここで大男を登場させる必要はなく「カジノロワイヤル」のように2人に喋らせた方がよかった。
砂漠のクレーターにあるスペクターの基地はお約束通り安っぽい作り。映画の3分の2が過ぎようとした頃にようやくスペクターの首領オーベルハウザーすなわちブロフェルドが登場。オーベルハウザー役はまあまあかな。ここでお約束通りボンドを拷問するわけだが、しょぼい拷問&抜け出して基地爆破までは流れが簡単すぎる感じ。もうひとひねりほしいところ。腕時計爆弾はよかったけどね。
悪の手先になっていたMI5の新責任者Cはストーリー上は重要な役だが存在感がなかった。一方で新しいMは割といい味を出していた。Qもだいぶ板についてきたという感じ。マネーペニーとタナーが現場で走り回るのは余計(どうせ何もしないわけだし)。
ボートでヘリを追いかけて撃ち落とすところからラストシーンにかけては悪くない流れだった。ヘリを撃ち落とすのに拳銃はないだろと思ったけど。旧MI6ビルに残っていたボートなんだから武器くらい積んであってもいいんじゃないの?
古いアストンマーチンDB5でボンドとマドレーヌが走り去るラストシーンはたった15秒くらいだけどとても気に入った。「ロシアより愛をこめて」と同じような感じかな。ボンド映画の終わり方はこのパターンが一番だと思う。
うーん
謳い文句がシリーズ最高傑作だったので、期待して見たけれど、びみょうだったような。。。窮地のピンチ感が薄いというか、あっさり逆転するのでドキドキ感があんまりなかった。敵役のインパクトも薄いし、、、
やっぱりボンドは現役!
毎度おなじみ早稲田松竹で鑑賞。
昨年末から何故か007にハマり、一気に4作品鑑賞。
その肉体美 (ボンドガールもね)、前作で世代交代を仄めかされたがやはり超人007。
わたしは新しいMも、Qも好きだ!
突っ込みどころはたくさんあるが
(ボンドなんでそんなに乗り物何でも運転出来んねん!(今回はヘリと小型ジェットまで!)とか、
何で指輪だけでそんなに色んな人物情報が収集出来んねん!とか、
毎度通信手段シャットダウンされていくのになんで仲間はボンドの居場所がわかってんねん!とか、
最初未亡人ボンドガール登場かと思いきや、寝るだけの相手なんかい!とか、
あいつ、ボンドを陥れたい理由が、何というファザコン具合やねん!とか、、、)
それでもクレイグボンドを再び拝めただけでも、心が満足。
前作でMが亡くなって、ボンドの故郷秘密も暴かれ、この次どうなるん?って感じだったけど。
次回作も、またクレイグボンド見れたらいいなぁ。*\(^o^)/*
レア・セドゥにくぎ付け♡
大好きな007。
今回も期待を裏切らず、アクション内容も最高でした‼︎
新たな恋人マドレーヌ・スワン役のレア・セドゥが魅了的過ぎです!
彼女のファッションにも注目して欲しい!素敵です。
かつて007がその地位も棄てても一緒になろうとしたほど愛した女性、ヴェスパー・リンド。
本作では、その彼女を操っていた宿敵、ミスターホワイトの娘と恋に堕ちます。
元カノの敵の娘とデキちゃうなんて‼︎
なんてロマンチックで007らしい復讐ではありませんか!♡
次回もダニエル・クレイグが主演を務めるかは分かりませんが、ぜひ次回もこのカップルで登場して欲しいと思いました。
かっこいい、しか出てこない
とにかくダニエル・クレイグがかっこいい。
カーアクションといい、仲間たちとの小気味いいジョークといい、ジェームスの魅力が盛りだくさんです。
まだ見ていない人に進めたい作品だけど…過去3作の流れを汲んでいるので、そちらを見てからの方が楽しめるかも。
しょっぱなのビル崩壊で「カジノ・ロワイヤル」を少し思いだしたのは、私がダニエル・クレイグ演じるジェームスのファンだからかもしれません。
今回はボンドガールが無事だったのもよかったです。
正直、スカイフォールは腑に落ちない展開が多々あったんですが、今回は多少あれ?と思いつつも(情報セキュリティ面や、一番反抗しそうなMの行動も監視していたならなぜCが防げなかったのか…など。ただケアレスでした、では納得しづらい)、全てジェームスのアクションがカバーしています。
ジェームス(ダニエル)ファンに対するファン感謝祭かと思うくらいに。
007シリーズの作品を作り続けることとは比べようもないけど、これでダニエルのジェームスが最後だとは思いたくない。
だってまだ敵の組織は生きてるし敵もたくさんいるんだし、という含みを持たせるあたりも上手いですね。
次回の007も期待してます。
全72件中、1~20件目を表示