悪の法則のレビュー・感想・評価
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スティーヴ・マックイーンのポスター。これがバイクに乗った男を針金...
スティーヴ・マックイーンのポスター。これがバイクに乗った男を針金を張って転倒させるってところに繋がるのか・・・
前半は人間関係や仕事のやばさの説明とセックスの話ばかりで本題に入らない。ライナー(ハビエル・バルデム)がローラ(クルス)をカウンセラー(ファスベンダー)に紹介したところで、「いい女だろ?」などと言ってるのが実の夫婦関係であるので笑いを誘う。
バイカーからブツを奪って作戦決行と仕事がスタートするが、いきなり「やばいことになったぞ」とウェストリー(ブラッド・ピット)から連絡が。そのバイカーはカウンセラーの依頼人の息子で、彼自身が警察から釈放させた女だった。しかも物が消えていた・・・
麻薬カルテルからの殺し屋はすぐにやってきていた。ライナー、ローラ、と次々に殺されて行って、ロンドンに逃げたウェストリーでさえも首に針金を仕掛けられて殺される。カウンセラーはメキシコに逃げて怯えるばかり・・・
結局はアキナム(ディアス)が最も怖い存在だった・・・ブルブル
久々にまた観ました。(2回目)
最近、リドリースコット映画を観たので、別の作品(マイケル・ファスベンダー)を見たくなって。
普通に弁護士やってたら良かったじゃんって感じです。
キャメロンディアスがメッチャクール。
映像(周囲の風景など)は全体を通して好きな感じです。
メキシコのダークな部分はこんなんかなぁ〜
メキシコには行ってみたいですけど…
システム
コーマック・マッカーシーの書き下ろしと聞いて、この作品の意味をやっと理解できました。
彼の原作である「血と暴力の国」を映画化した「ノーカントリー」では、ひとりの殺し屋シガーが、悪の象徴として描かれていました。
この作品は、法則そのものが悪の象徴として描かれています。悪はマルキナではありません。
悪というシステムに、悪が集まるだけです。そして、悪は独り勝ちという法則を持っています。今のところ、マルキナが勝っている様に見えるだけです。
例えば、その法則を世界や国家、社会、市場などに置き換えてみるのも面白いかもしれません。
法則には必ず、勝負にもならない敗者がいるのです。
こわい。
簡単に言えば、下手に悪事に手を染めると帰ってこれません、って話。
前半は成功者の主人公ファスベンダーが程よくセレブな世界で調子に乗って麻薬に手を出しちゃう流れ。この前半が一番主人公の気持ちが分からなかった、頭いいけどバカヤローな感じで。でも、まぁでなけりゃあんな凄惨なことに巻き込まれないか。
後半は前半の対比で下流世界の薄汚い感じとか、日常風景中で過激に殺されるとか、制裁を分かりやすく描いてく感じ。前半と後半が割と地続きで流れるから、日常の延長線上にあんな過激な制裁があるのか、と思うとすっごい怖かった。劇中でも言っているけれど、こんな世界はあなたが見ていなかっただけ、元々存在しているもの。見終わってからも恐怖が身に残りました。。。
あとはよくレビューにあるけれど、キャッチコピーの黒幕は誰だ!的な間違った目線でずっと見てたので、物語の6,7割目までちゃんと理解出来てなかった、、、もう一回見たいけど、やっぱ怖いからしばらくはいいかなあー笑
要するにわかりにくい
監督キャスト揃えて、企画先行ものなんだろうか、と序盤はおもわずにはいられないかったが、どうやら様子が違うということに、気づいていくことになる。
ただ、意味がわからないので、あんまり面白くはない、という状態がしばらく続く。それは結局最後まで続き、ダークな印象を残して映画は幕を閉じる。
面白くはないが、見応えはあるのではないでしょうか。
寝た。
いやー退屈だった!
こういう系の映画は好きだったはずなんですけども…。
中盤以降までけっこう淡々と進む感じで、気が付いたら寝ていました。
高評価のレビューを読んで、なるほどと思う点は多数。
僕にはちょっと難しすぎたみたいです。
相変わらずメキシコには救いがないな
てっきりバルデムが麻薬組織のボスかと思ったら逆なんだもん、被害者なんだもん。ま、そこが第一のつまづき。それから、生きている世界が違うせいか登場人物の言っている事ややっている事が所々わからなくて、わからない自分が情けなかった。馬鹿なのか。経験値低すぎるのか。面白くはなかったが退屈はしなかった。教訓めいたものをこの映画から読み取ろうと自分がいた。
因果応報
とにかく教訓に溢れていた。
前半部分に優雅な生活をしながら、噂話程度に聞いていた話が、後半からどんどん自分の身の回りに近づいてきて、終盤になってようやく、既に取り返しのつかないことをしてしまっていたことを今更ながらに気付いて悔しむ主人公。
映像が第三者っぽい視点なのにも関わらず、情報が少ないために、序盤は主人公のような軽率な気持ち、終盤は絶望が近づいてくるぞわぞわする感じが出てたと思う。
キャメロンは悪の象徴で極悪人のように描かれていていて、「美しい死神」と例えられているけれど、なかなか人間らしいと思う。
食欲、性欲、物欲があって、欲しいから奪うというのは割と普通に人間ぽい。
教会に通うことが意味わからないというのも、無宗教者からしたら結構普通だけど、神様を信じてる人たちからすると、キャメロンの考え方が異常なのだろうか。
工場の皆さんが血塗れのトラックを平然と清掃し、死体入りのドラム缶を平然と運んでいるところが印象的だった。
あんなに汚れた場所で、日本では考えられないような生活を日常的に送っている人たちが世界のどこかにいると思うと、複雑な気持ちになる。
それにしてもなんだか難しく、よくわからない映画だった。
数年後にふと思い出して、また見たいと思うのはこういう映画なのかもしれない。
近年ベストの、スコット映画!!
コーマック・マッカーシーって作家の本は読んだことが一回もないし、『ノーカントリー』も途中で挫折、だからこれが初めてだけど、元々この作家って“シモの話”多いのかな?えらくセックスやシモのワードがポンポン出て来るもんだから…。だから初の脚本と聞いても、正直挫折の予感がしたし、監督も『ブラックホーク・ダウン』以降、どうも波長が合わない続きのリドリー・スコット監督だし、いくら内容が好みでも“大丈夫かな?”って構えてた…。そしたらまあビックリした!あらゆる全部が冴え渡ってた!
話はもう“教訓話”で片づけられないレベルだし、「斬首」「銃殺」「殺人映画」、締めは「ディスクの配達」だし、まあとにかく重い重い(苦笑)しかも“黒幕”思った以上に早めに紹介しちゃってるから、それで結末予測できず…。でも重いだけじゃなくて、バッドすぎるジョークも出てきて、“ボンネットへの擦り付け”で一時思考停止状態(苦笑)こんなに冴えたリドリー・スコット、見たのいつ以来になるだろ?
キャストもまあ凄いけど、キャメロン・ディアス超怖い…。邪悪度合いの半端なさ、全く表情変えないとこ、これ『氷の微笑』のシャロン・ストーンが見たらどんな反応すっかな?『マスク』の頃に初めて見て、『チャリエン』とかの印象だけど、結構演技派だったんだね。ファンは複雑かもだけど…。
あと出番は多くないけどブラッド・ピットも良かったなあ。何といっても死に様だよ!ワイヤーかけられ首切られて、血噴き出しでくたばるとか、大スターにこの役は、躊躇ないね!最高だけど!結構ブラピも楽しんでたのかな?肩の力抜けてたし(笑)
他のキャストも良いんだけど、スコット演出とキャメロン、ブラピで釣り来るほど満足だし、“自分は被害者”ぶってる奴に是非ともこれは見て欲しい!きっと両目が泳いでそう(笑)俺はそれ見てゲラゲラ笑う(笑)
ところでタンク強奪のシーンで撃ちまくったカルテル役、パッと見ジェイソン・ステイサム似。サングラスかけてる時だけだけど…。
それとマルキナ、“火星”って言ったけど、これって『オデッセイ』の前フリ?
警告映画
何度も言いましたよ?それでもやるんですか?と都度都度意志確認されているのに、目先の欲で見えずに取り返しがつかない所まで堕ちてしまう。悪に手を染めて得を得るつもりでも、更なる悪に利用されているだけで、もう善には戻れず大切なものは失い、あとは堕ちるだけ。見る側も、ストーリーを楽しんでいるつもりが、実は終始、守りたいものがあるなら堅実に正しく生きて人の話に耳を傾けなさいと忠告されている、という内容。え、ここで終わるの?と終わった時に全てに気付き、主人公と同じような気持ちを味わうという作り込まれた不思議な映画。
プロモーションのミスリードなどで評価の低い作品を全力で擁護させていただきます!!
見せなくていいものを見せて、
見せなくちゃいけないものは見せない。
意地悪過ぎる。でも、嫌いじゃない(はーと)。
カウンセラー(弁護士):マイケル・ファスベンダー
ローラ:ペネロペ・クルス
マルキナ:キャメロン・ディアス
ライナー:ハビエル・バルデム
ウェストリー:ブラッド・ピット
※久々にロージー・ペレスを見たよ。
豪華メンバーによる、メタサスペンス(すみません造語)ですよ。
カウンセラーはローラとの結婚を控えていた。そこで、ちょっと豪華なダイヤの指輪を買いたくて、やばい裏ビジネスに手を出してしまう。それからカウンセラーを含む、周りの連中の負の連鎖が始まりますよ。そして、麻薬の運び屋殺しを疑われ、カウンセラー&ローラはメキシコの裏組織:麻薬カルテルに追われる身となる。
前半小一時間、登場人物達による禅問答的な会話が続く。何気ない会話だったり、何かを示唆していたり、哲学的であったり、エッチな会話であったりするのですが、この謎な会話を読み解こうとすると、「見せなくちゃいけない物は見せないよー」と、邪悪な何かが、登場人物達の傍で蠢いているのを感じる。転じて、普通の生活を送っている私達の傍には、実は知らない悪が潜んでいるんではないか?と、戦慄したりする。
マルキナ「挑発しているのよ」
ローラ「?」
マルキナ「不思議な世界」
ローラ「この世の中が?」
マルキナ「いいえ、貴女の世界がよ」
マルキナにとっては、日曜日に教会に通う、まっとうなローラの生活の方が不思議ということ。このシーンが、マルキナのキャラを象徴してると思う。一般的な道徳や、規律、規則なんか通じない女。悪の象徴。そこで、冒頭のライナーの台詞が生きてくる。
「女どもには道徳観念がないせいか、そういう(影のある)男にに惹かれる。男も悪い女が好きだが、女の性格を直したがる。だが、女は楽しみたいだけ。男はとにかく、女を飽きさせないこと」
――女は楽しみたいだけ。
で、後半、がっつん、がっつん、人が死んでいく。 はっきり言うと、ハビエルもブラピも惨殺されて行く。あのいちどはめられたら逃れられない殺人兵器が、カウンセラーの運命を象徴する小道具になる。
ここ「見せなくていいものを見せて」くれる。でも、事件の全容なんか、事の真相なんか見せませんよ-。つか登場人物の過去とかも教えねーしwと言われる。やだ、意地悪。
ローラが殺されるシーンがDVDで送られて来て、表面には「Hola!(やぁ)」って書かれてる。なに、このセンス(笑)追い込まれるカウンセラーの脳裏に、この言葉が蘇る。「もう選択することはできない。あなたが選択すべきだった時はずっと以前にあった」そもそも、最初の選択ミスが、今の状態を作ってるんだよって。
なんか本作って、イソップやアンデルセンみたいな寓話的な要素もありますよね?最初に軽い気持ちで悪いことに手を出すと、大変な目に遭うんですよ!
ラスト、黒幕のマルキナはこう言う。あ、マルキナはチーター好きなんです。背中に、チーター柄のタトゥーを入れてるくらい。
「(チーターが)時速110キロで砂漠を走り、野ウサギを狩る姿。見飽きない。優雅に獲物を殺す様子を見ていると、心が震える。勿論、獲物を殺す姿は興奮する。ハンターには、優雅さと美しさがある。限りなく澄み切った心もね。美しい姿とその習性は、表裏一体なのよ。習性は殺すこと。私達人間は、まるで違うわね。(人の)心の弱さが、破滅の果てへと導く。同意しないかもしれないけれど、臆病者こそ残酷よ」
あれ?「習性は殺すこと?」習性なの?そこには法則は存在しないの?
本作は、マルキナのこの台詞で締めくくられます。
「そろそろ、お腹すいたわ」
えーっと。お腹が空いたハンターは、次の獲物が必要なんですか?
ぶるぶる。
なるほど。「悪に法則」なんかないのですね。少くなくとも、常人が理解できる法則はね。本作の邦題は、それを皮肉っていた訳ですね?分かります。
だから事件の全容も語らないし、登場人物の過去も語らない。だって、悪には明確な理屈なんかないから。意味ないじゃん!みたいな。私の解釈が正しいかは分かりませんが、もしそうならリドリー・スコット御年76歳にしてチャレンジャー!若いっすね!
キャッチコピーにあるような「黒幕は誰だ?」的な映画ではありません。ミスリードにもほどがある。
本作は"メタサスペンス"っす。
豪華キャストは魅力的だったが
割と単純な話を妙に小難しく描いた映画でしたね。
まあ豪華キャストでしたから、キャスト的な見応えは十分でしたが、このキャストじゃなかったら、前半で睡魔に襲われた可能性大だったかも(苦笑)
とにかく前半の会話劇がかったるい。
やたら哲学的な会話なので、いまいち頭に入ってこないんですよね。
その会話が後半全て自分の身に降りかかってくるみたいな演出だったので、会話を楽しめていればそれも面白いと感じれたかもですが、あまり頭に入ってこなかったので、面白さは程々ぐらい・・・もっとシンプルに描いてくれた方が面白かったかも。
まあ結局、素人が悪いことには手を出すなってことでしょうか。
下手に麻薬ビジネスなんかに手を染めたら、全く落ち度が無くても負のスパイラルに陥ると言った感じで。
そんな負のスパイラルに巻き込まれたマイケル・ファスベンダーを中心に、ブラッド・ピット、ハビエル・バルデム、ペネロペ・クルス、大物俳優達の末路は、今までに無いパターンで新鮮でしたけどね。
極め付けはキャメロン・ディアスのキャラ設定か。
まさに女豹、あまりに妖艶すぎて、ぶっ飛びすぎて、度肝抜かれました。
でも、結局印象的だったのはキャストの方で、悪の法則自体は、普通に怖いぐらいって感じでしたかね。
全171件中、41~60件目を表示