白ゆき姫殺人事件のレビュー・感想・評価
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犯人は誰だ?本当の親友は誰だ?
いろんな情報が飛びかう現代の怖さを描いた
映画。憶測だけで、ネットにつぶやいた言動が、人を傷つけて、死にまで追い込んでしまう。曖昧な情報が、だんだん大きくなって「きっとこうだろう」「こうに違いない」と、
本人までも混乱させる、ネット社会の怖さを感じた。
犯人は、誰なのかなって予想しながら見れる楽しさもあると同時に、城野美姫の本当の友達は誰なのかというのも考えさせられる。
番組宛に、講義の手紙を書く友人。しかし、
ネットに軽々しく本名を載せてしまったり、
学生時代のことを盛って話をして、見ている人に悪い印象を与えてしまったり、、本当の友達って?今は、携帯で簡単に連絡がとれる時代だけど、ネットなんかで繋がっていなくても
相手のことを心配したり、幸せに暮らしてるかな〜なんて考えられる、考えてくれる関係が最高の友達と言えるのではないだろうか。
最後の城野美姫が綾野剛に「きっと、いいことありますよ」って笑顔で話すシーン。
城野美姫のいいこと起こった表情。あれは、
わたしには夕子ちゃんがいる。
最高の友達に助けてもらえた。私は一人じゃないっていう「いいこと」が起きた直後の表情だなーと思った。
ツイッター始めました
綾野剛がダメディレクターを好演していたように思う。いつもパソコンとスマホを使いツイッターで発信する彼が仕事でも殺人事件を追いかけながら、無節操にツイッターに投稿するもんだから、ネットでも実名が漏れ、大変な騒ぎになってしまった。1人でハンディ片手に取材し編集する手腕はたいしたものなのだが・・・
平凡を絵に描いたような城野(井上)は子どもの頃から目立つ存在の女に隠れてしまい、根暗で呪いをかけるような執念深い女と思われるようになっていた。そんな彼女は東京行き特急に乗り込むのを目撃されたのを最後に行方知れず。真相を追求しようとするが興味本位のマスコミに翻弄され、犯人と間違われながらも自殺するまで決心していたのだ。
真犯人は情報提供者である狩野だったのだが、すべては城野を陥れようとするたくらみの下で働いていたことだったのだ。それにしても動機は短絡的で、現代的であるとも言える。
それにしてもツイッターを事件に絡めていく手法は見事でした。
おうち-259
わかるわかるあの、いらっとする瞬間。
具体的にどういう瞬間かと言われて、思い出せるほどいらっとしてないから忘れてるわけですが、女子あるあるの同僚いらいら。
こういうのはすぐ発散せんと。もしくは、はいはいと余裕で流していかないと、どんどん溜まっていきます。
物語は、視点を変えながら進むので、その人がこうだと信じる想像(妄想)推理ドラマがおもしろいです。
早い段階で犯人がなんとなくわかったのですが、飽きずに見れました。
職場の人間関係って大事。だって一週間のうち、大半は職場で過ごすんだもん。ナニコイツといらついても、それを共有できる仲間がいれば、それを発散できる解消法があれば、それをなんとも思わない自分でいれれば、かーなり楽です。
そして、綾野剛演じるSNS依存症のテレビ製作会社社員。
なんでもかんでもSNSで呟く彼に、果たして天罰は下るのか、というところに、湊かなえさんという一抹の不安(技量ではなく、イヤミスという意味で)がありましたが、、、。
湊かなえさん作品にしては軽やかな(?)タッチで、見やすかったです。
『告白』のようなズドン系が好きな方には物足りないかも。
毒女より、こういう割と(?)ライトめだけど嫌な女役の菜々緒さんがツボでした。
オチがすぐわかってしまった…
最近多いネット警鐘作
最近急にネット上のコミュニケーションが広がってきて、たぶんまだその扱いに慣れてない人が多いんだろう。
結構簡単に誰とでも繋がれる時代で、しかも自分を伏せておくことも出来る。
そのくせ個人情報がやかましく言われてきたのもここ最近だと思う。
なんだか両極端な世の中になってる気がする。
そういう世の中であり得る話。
というか現実にも似たような話はあり、拡散した議員もその後どうなったっけ?
『みんな本とのこと言ってるんですかね?』
結局美姫も本とのこと言ってたんだろうか?
彼女も自分が良いように思う自分を回想していただけなのかもしれない。
真犯人が見つかったからよかったけど、それすらも疑わしくなってしまう。
ネットも怖いけど、記憶も怖い。
怖いというか都合がいい。自分のよいように記憶するので。
ってことは今の世の中の人も、自分の都合がいいように、巧くネットを利用してるってことか。
慣れてないどころか、みんなエキスパートか。
SNS×サスペンス
真実ってなんだ?
【中村義洋監督作品は安定して面白い。菜々緒さん、映画初出演作ながら強烈な印象を残した作品。】
湊かなえさんのサスペンスを中村義洋監督が見事に映像化した佳作。
・菜々緒さんの妖艶な美しさと底意地の悪さの表現度合に驚き(すいません、 この作品で拝見するまで知りませんでしたが、悪女を演じさせたらこの人!というイメージを初出演作で定着させたのは凄いと思います。)
・貫地谷しほりさんの引きこもりダークな姿と異様な声に驚き
・綾野剛さんの薄っぺらい映像記者には驚かず(褒めてます、この人こういう役、本当に上手いと思う)
・金子ノブアキさん、こういう下衆な役似合うなあ、と思い
・井上真央さん 地味だけどスルメのように噛めば噛むほど味が出る役を演じさせたら、池脇千鶴さんの後釜はこの人だなあ、
と思いながら面白くストーリーに引き込まれる。私は後半まで犯人が確定できず。(途中、もしかしてと思ったら当たりました。)
<邦画サスペンス作の佳作>
<2014年4月5日 劇場にて鑑賞>
このスタッフで良く頑張った
監督:中村義洋、脚本:林民夫。
このタッグで、面白くない訳無いでしょ、て多分思ってるんでしょうね誰かが。
観る前にこの名前知ってたら、もっと期待値は下がっていた。
原作:港かなえは好きな方です。告白面白かったし。
TVの夜行観覧車はなんじゃこりゃでしたが。
今回もストーリーとしては面白かった。でも雑音が多すぎる。
演出の張り合わせが酷くて、主張が分からない。
面白いのにちょっと残念だなー、と思って見たエンドロールに、
「林民夫」の文字、あーやっぱり、と納得。
豪華役者陣に余計な演出して話を掻き乱す脚本家、
という評価は揺るぎないものになりました。
勿体ない役な染谷くんですが、彼の少ない台詞がポイントでした。
「これってみんなホントのこと言ってんすかね?」
同じ事実を、同じ時間軸と違う視点で描くのはよくあるやつだが、
そこに主観を入れていくのが湊流。そこは面白い。
でも、役それぞれが一人の時の演出が変。
綾野のツイート読み上げるの、あんなのしないって。
井上真央も、最後にちょこっとだけで良かったのに。
あのビジネスホテルは違和感しかない。
で、綾野に限らず、この映画でツイッターしてる人の短絡さに腹立つのと、
「ほーら、ネットって怖いですよねー」という偏見山盛りなのかと思ったら、
TVの無能さも結構馬鹿にしていて、
やはりこれは文章でこそ成り立つ話だと思う。
まさかの「ネスカフェアンバサダー」なのと、
久しぶりの小野恵令奈は少し太めかな、ということと、
ワイドショーアシスタントが、かぐや姫じゃないか、ということが発見。
菜々緒のアゴがどうしても気になる件も再確認。
「ゴールデンスランバー」よりは楽しめると思います。
SNSとマスメディアに対する強い皮肉作品
やな感じの人間ばかりでリアル
女って怖い…
この手の作品って難しい。
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