白ゆき姫殺人事件のレビュー・感想・評価
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ツイッター始めました
綾野剛がダメディレクターを好演していたように思う。いつもパソコンとスマホを使いツイッターで発信する彼が仕事でも殺人事件を追いかけながら、無節操にツイッターに投稿するもんだから、ネットでも実名が漏れ、大変な騒ぎになってしまった。1人でハンディ片手に取材し編集する手腕はたいしたものなのだが・・・
平凡を絵に描いたような城野(井上)は子どもの頃から目立つ存在の女に隠れてしまい、根暗で呪いをかけるような執念深い女と思われるようになっていた。そんな彼女は東京行き特急に乗り込むのを目撃されたのを最後に行方知れず。真相を追求しようとするが興味本位のマスコミに翻弄され、犯人と間違われながらも自殺するまで決心していたのだ。
真犯人は情報提供者である狩野だったのだが、すべては城野を陥れようとするたくらみの下で働いていたことだったのだ。それにしても動機は短絡的で、現代的であるとも言える。
それにしてもツイッターを事件に絡めていく手法は見事でした。
おうち-259
わかるわかるあの、いらっとする瞬間。
具体的にどういう瞬間かと言われて、思い出せるほどいらっとしてないから忘れてるわけですが、女子あるあるの同僚いらいら。
こういうのはすぐ発散せんと。もしくは、はいはいと余裕で流していかないと、どんどん溜まっていきます。
物語は、視点を変えながら進むので、その人がこうだと信じる想像(妄想)推理ドラマがおもしろいです。
早い段階で犯人がなんとなくわかったのですが、飽きずに見れました。
職場の人間関係って大事。だって一週間のうち、大半は職場で過ごすんだもん。ナニコイツといらついても、それを共有できる仲間がいれば、それを発散できる解消法があれば、それをなんとも思わない自分でいれれば、かーなり楽です。
そして、綾野剛演じるSNS依存症のテレビ製作会社社員。
なんでもかんでもSNSで呟く彼に、果たして天罰は下るのか、というところに、湊かなえさんという一抹の不安(技量ではなく、イヤミスという意味で)がありましたが、、、。
湊かなえさん作品にしては軽やかな(?)タッチで、見やすかったです。
『告白』のようなズドン系が好きな方には物足りないかも。
毒女より、こういう割と(?)ライトめだけど嫌な女役の菜々緒さんがツボでした。
オチがすぐわかってしまった…
冒頭からオチがまるわかり
まぁそれでもいいだろうと見ていたのですが、犯人ではない人間のぼかし写真をニュースで使うシーンで、現実味がなさすぎて飛ばしてみました。
何が伝えたいのか、テーマは分かるけど、なんでこう映画内のSNS描写って寒いんだろう
最近多いネット警鐘作
最近急にネット上のコミュニケーションが広がってきて、たぶんまだその扱いに慣れてない人が多いんだろう。
結構簡単に誰とでも繋がれる時代で、しかも自分を伏せておくことも出来る。
そのくせ個人情報がやかましく言われてきたのもここ最近だと思う。
なんだか両極端な世の中になってる気がする。
そういう世の中であり得る話。
というか現実にも似たような話はあり、拡散した議員もその後どうなったっけ?
『みんな本とのこと言ってるんですかね?』
結局美姫も本とのこと言ってたんだろうか?
彼女も自分が良いように思う自分を回想していただけなのかもしれない。
真犯人が見つかったからよかったけど、それすらも疑わしくなってしまう。
ネットも怖いけど、記憶も怖い。
怖いというか都合がいい。自分のよいように記憶するので。
ってことは今の世の中の人も、自分の都合がいいように、巧くネットを利用してるってことか。
慣れてないどころか、みんなエキスパートか。
SNS×サスペンス
様々な人物の視点から殺人事件の情報が語られるサスペンス映画。
メディアの記者(綾野剛)を中心としたSNSへの書き込みで「ツイート」が「真実」として独り歩きしていく。
各人物視点の事件説明は、自身に都合の良い様に事実が湾曲されており、初見であれば見応えがあるのではないかと感じる。
■良い点
・展開が早く、トレンド性もあり見やすい
・井上真央の演技がぴったり
■惜しい点
・なし
真実ってなんだ?
いちおうミステリーなんだけど、本質はそこじゃないっていうね。
かなり序盤で発生した違和感が、伏線として回収された終盤は気持ちよかった。
ただ「イヤミス」で名高い湊かなえ原作だけあって、けっこうなモヤモヤは残る感じ。
誰もがそれぞれ、自分主観のことしか語れない。
これを思い出すと、主人公である美姫が綴った内容も真実なのか?と。
まぁなんというか、テーマを深く掘り下げるというよりも、
エンタメとしてちょうどいい塩梅でまとめた感じはある。
だから、とっつき易くて良いと言えるかもしれない。
井上真央がキュートだったもんで、プラス0.5。
地味な役柄なのに、にじみ出る華やかさがあった。
【中村義洋監督作品は安定して面白い。菜々緒さん、映画初出演作ながら強烈な印象を残した作品。】
湊かなえさんのサスペンスを中村義洋監督が見事に映像化した佳作。
・菜々緒さんの妖艶な美しさと底意地の悪さの表現度合に驚き(すいません、 この作品で拝見するまで知りませんでしたが、悪女を演じさせたらこの人!というイメージを初出演作で定着させたのは凄いと思います。)
・貫地谷しほりさんの引きこもりダークな姿と異様な声に驚き
・綾野剛さんの薄っぺらい映像記者には驚かず(褒めてます、この人こういう役、本当に上手いと思う)
・金子ノブアキさん、こういう下衆な役似合うなあ、と思い
・井上真央さん 地味だけどスルメのように噛めば噛むほど味が出る役を演じさせたら、池脇千鶴さんの後釜はこの人だなあ、
と思いながら面白くストーリーに引き込まれる。私は後半まで犯人が確定できず。(途中、もしかしてと思ったら当たりました。)
<邦画サスペンス作の佳作>
<2014年4月5日 劇場にて鑑賞>
このスタッフで良く頑張った
監督:中村義洋、脚本:林民夫。
このタッグで、面白くない訳無いでしょ、て多分思ってるんでしょうね誰かが。
観る前にこの名前知ってたら、もっと期待値は下がっていた。
原作:港かなえは好きな方です。告白面白かったし。
TVの夜行観覧車はなんじゃこりゃでしたが。
今回もストーリーとしては面白かった。でも雑音が多すぎる。
演出の張り合わせが酷くて、主張が分からない。
面白いのにちょっと残念だなー、と思って見たエンドロールに、
「林民夫」の文字、あーやっぱり、と納得。
豪華役者陣に余計な演出して話を掻き乱す脚本家、
という評価は揺るぎないものになりました。
勿体ない役な染谷くんですが、彼の少ない台詞がポイントでした。
「これってみんなホントのこと言ってんすかね?」
同じ事実を、同じ時間軸と違う視点で描くのはよくあるやつだが、
そこに主観を入れていくのが湊流。そこは面白い。
でも、役それぞれが一人の時の演出が変。
綾野のツイート読み上げるの、あんなのしないって。
井上真央も、最後にちょこっとだけで良かったのに。
あのビジネスホテルは違和感しかない。
で、綾野に限らず、この映画でツイッターしてる人の短絡さに腹立つのと、
「ほーら、ネットって怖いですよねー」という偏見山盛りなのかと思ったら、
TVの無能さも結構馬鹿にしていて、
やはりこれは文章でこそ成り立つ話だと思う。
まさかの「ネスカフェアンバサダー」なのと、
久しぶりの小野恵令奈は少し太めかな、ということと、
ワイドショーアシスタントが、かぐや姫じゃないか、ということが発見。
菜々緒のアゴがどうしても気になる件も再確認。
「ゴールデンスランバー」よりは楽しめると思います。
SNSとマスメディアに対する強い皮肉作品
昨今のSNSにおけるサードパーティパニッシュメント(第三者による私刑)やワイドショーなどでのエンターテイメント性に傾倒しすぎた報道姿勢に対する強い皮肉を感じる映画でした。映画の持つメッセージ性が分かりやすく描かれていて大変良かったと思います。
序盤で思い描いていた事件の概要が、新たな証言が出てくる度に変貌していき、最後には衝撃の結末が明らかになります。伏線が次々回収されていく様は見ていて非常に爽快で最後まで飽きることなく画面に釘付けになりました。
小説の映画化として成功している。映画オリジナルで「赤毛のアン」のエ...
小説の映画化として成功している。映画オリジナルで「赤毛のアン」のエピソードを取り入れたのと、脚色でSNSを導入したのが良かった。
やな感じの人間ばかりでリアル
今は町の不動産で働いている、美姫の中学同級生のサッカー男子が、「俺のせいで…」とか言ってるの本当寒い。こいつは、美姫のせいで自分のサッカー人生絶たれたとでも思ってそう。
あと赤星が最後美姫と直接会うシーン。赤星は美姫本人だと気づかない。だから、お前はジャーナリストとしてダメなんだよ。
また美姫の大学の親友だという女も、美姫を守りたいと言いつつ結局は美姫のことを、見下していたってことも分かったし。
人間の弱くてダメなところがとてもよく表現されてて、ストーリーもさることながら、その表現力が凄い作品だと思いました。面白かった。
女って怖い…
YUKIと。
見たかったけどちょっと怖くて躊躇っていてやっと見れた!
正に湊さんの作品といった感じ。
白ゆき石鹸の会社でのドロドロ事件。
女って怖いな。よくあるような女同士のやっかみが殺人事件に。
奈々緒ちゃんの悪女に始まり…井上真央ちゃん、蓮佛美沙子ちゃんのキャストも良かった☆
この手の作品って難しい。
現代のSNS事情や報道のあり方、それによる意識の偏りに問題提起する系は嫌いではないけれど、やっぱりこういうのって難しいテーマですよね。
観てる側がいろんなことを考えながら、自分に置き換えたり、推理しながら観ていくっていう没入感はハマる人にはがっちりハマっていくんだと思う。
ただ、少しでも自分の価値観からズレた時に、一気に冷めてしまうのが、こういう作品の難しさです。
原作、現代の問題だからこそ、理解しやすく没入しやすい分、外れた時の疎外感がすごい。
その中で、この作品は多数派にしっかりと寄せた素敵な作品でした!!
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