夢と狂気の王国のレビュー・感想・評価
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夢と狂気の終わり(続編あり)
ジブリという日本で1番有名でファンの多いアニメスタジオの理想と現実の最後の瞬間を収めた映画。 宮崎駿を中心に、あくまでスタジオジブリを主人公にある期間を切り取った作品。 二時間の作品としてはこれでよしか、しかしもっとあるはずだ、という気持ちも。 システムを作り、その役割を終え、終わる。 そこにはたくさんの夢と屍が積まれている。 それをうっすらと感じる、そんな作品でした。
自己主張の少ないドキュメンタリー
曰くの多い日本のアニメ映画業界のドキュメンタリーとあって期待していたがやや残念。 あまり深く入り込んだ感じがなく、プロフェッショナルとかの番組を見ている気分になった。 なんかもっと、宮崎駿の可笑しいところとかあるだろ…。 案外、そういうところがなく70になってもピシャッと働いてるって印象を作家が受けたなら「狂気」なんてタイトルつけなくていいと思う。 作家が宮崎駿に嫌われないようにしているのでは?宮崎駿がまだ作家に心を開いていないのではと疑ってしまう。 撮影はキレイだし、元々宮崎駿もその事務所も結構なフォトジェニックなので案外見ていて飽きないのが救いである。 毎日くるヤクルトも好きだなぁ。
これで金取るの?
新しい情報がないわけではないがNHKの特集とWOWOWのドキュメンタリーで十分のような,,,というか同時に複数台のカメラが入っているのではないと思われるのでソースは同じ,,なのに劇場作品として金を取るのはどうか
この時代に日本に実在したアニメスタジオの記録として
スタジオジブリの日常を捉えたドキュメンタリー。 2012年末からはじまり、宮崎駿をメインに据えているため、結果的に『風立ちぬ』の話がメインになってしまっているけど。 決して、『風立ちぬ』のメイキングではないという不思議な仕上がりに。 ジョン・ラセターがジブリに遊びに来た場面でカメラを回していたり、宮崎駿の引退記者会見の直前に一緒だったにもかかわらず、このへんが一切映画にないというところからも、この映画の奇妙さが伝わるのではないかと。 また、働くということに労働運動的なモノと違う観点でメッセージを投げかけており、『夢と狂気の王国』というタイトルがなかなか秀逸とカンジさせてくれます。 こういう映画監督と製作現場があったんだという記録としても興味深い一本。 (脚本も書かずに絵コンテだけで進行する映画や、スケジュールも予算も管理されない映画なのに、日本の興行記録を塗り替えてアニメの代名詞として知名度を誇るような映画なんて今後は作られないでしょう、たぶん)
見てよかったです(๑・ิ◡・ิ๑)
宮崎駿さんってTVのドキュメンタリーを見た感じでも話し下手だったんであまり期待してなかったけど、監督さんの手引きが良かったのか、この映画ではまぁまあ上手に喋ってはって、宮崎さんの信条や職人魂みたいなのがよく伝わってきました。 宮崎さんも自分の作品にいろんな思いを込めて作ってるんだなぁとわかって、もう一度ジブリ作品を見直したくなりました。 ジブリの作品で伝えたいだろうことがわかるようでわからない、ジブリを深く知りたいという人にはおすすめだと思います。 映像的にも綺麗でいいのですが、ちょっとカメラが乱れる事が数回あってそこは見苦しかったと思います。これが無かったら星5です。
ジブリ好きにはオススメ
とりあえず、タイトルが秀逸。これのおかげで見に行った。ジブリの現在みたいな話だった。ジブリの人(監督さんと仲良くなった人?)がインタビューに答えてる。主に宮崎さんの話。高畑さんは出ません。音楽が心地よかった。 別に他のテレビのドキュメンタリーでもいいかも。
もう一人の主役は ウシコ
守衛さんの ウシコへの「止まれ。止まれ!」─ と、絶妙な編集の 庵野 監督の登場シーンで笑い声が起こります。 ウシコはスタジオ内(宮崎監督の席以外)を悠々と歩き回りながら、人間のやっている事にはトトロのように我関せずといった感じですが、もしも 水木しげる の漫画だったら、実はウシコは化け猫だった ─ というオチになりそうだと 思いながら見ていました。 作品と同様にジブリの周辺でも風が吹いています。 スタジオには思いの外、大勢の女性スタッフの方々が働いていらして、(年配の方も)皆さん可愛らしいです。─ ナレーションも担う監督の お声も。
人とのつながりのありがたさを感じました。
「風立ちぬ」の終了前の二度目の鑑賞と、「かぐや姫」の鑑賞の間にこの映画を見れて、二度も三度もおいしい映画鑑賞となりました。 ジブリファンなら、ドキュメンタリーや特集で制作過程やインタビューは見慣れていますが、もっと、見てる自分も現場へ踏み込めた感が、ほっこりした映像から体感できました。 内容は、宮崎駿さんの引退や大作の制作の苦悩や、ジブリの今後、世界や子どもたちのことをも、こちら側に提起し考えさせられ、かわいい声なのに難しいことを切り込んでいるし、おじさま方に可愛がれながら、 きっと毒のあるとこも引き出せているんだと思います。 たぶん、ファンタジーの部分が好きなジブリファンは見に来ないかも。 でも、屋上のあたたかい陽やにゃんこや、仕事を少し面白みを散りばめているところが、ジブリという職場なんだと納得できたり、良くも悪くもジブリの関係者はみな、人間らしくて、ホッとしました。 私は、ナウシカにもシータにもなれず、キキや千尋のように運がついてないと、ジブリが大好きな反面、自分が大嫌いだったから。 いい面、悪い面、良い付き合い、悪い付き合い、やっぱしあるんだけど、そこで自分がどうするか、どう生きるかなんだなと、すごい偉大で人間くさい方々を見て、変だけど安心したりしていて。 天才や秀才がたやすく作ったものではないからこそ、本当があるんだと改めて、ジブリが好きになりました。 私が思う今後のジブリは、高畑監督で、宮崎駿さんが作品を一つ作ってみる。そして、大きなビジネスになってしまったジブリを小さな町工場に変更する。宮崎吾朗さん設計の小学校や保育園、町並みや公園を、日本中の子どもの生活の場に、ジブリをいっぱいにする。高畑監督作品は 全学校の映像図書で配布する。宮崎駿監督の作品は母子手帳交付の際に1つもらえて、みんなが幼少期にジブリを見て育つようにする。なんてどうですか?そしたら、みんなしあわせ♡ 私が、長男を育てるとき2歳前後のイヤイヤ期に、泣いてひっくり返る我が子にトトロは特効薬でした。病気で子育てできないお母さんを見て、母親不在のさみしげなメイちゃんとサツキちゃんを見て、お手上げと投げ出しそうな気持ちを、あたたかく奮い立たせてくれたのが、トトロでした。 宮崎駿さん、高畑勲さんの頭や心に留めて置いては、触れることのできなかった経験を、子どもや私達に与えてくれたジブリの多くの関係者の 方々に感謝したくなる映画でした。ありがとう!
映画館で見る価値★★★★あり
かなり面白かった。 宮さんの開いた心や、周りのスタッフの貴重な証言など、スタジオジブリのあるがままを捕らえ見事にまとめ上げた砂田監督はすごいです。 スタジオ周りで四季を彩る動植物やスタジオ内の煩雑な作業机、どれもが美しくそこにあって、言葉が紡ぐ情報に加え、画もまた美味しく楽しめる作品でした。 日テレやNHKが作ったドキュメンタリーよりも遥かに高い完成度!
まあまあいいんじゃないかと思います。
すごくカメラのうまい人だなと思いました。 監督がひとりで、撮影から編集までやられてるという事ですがこれは大変だよ。 途中から色合いが変わった気がするんですけど、多分意図的。 世界が変わってしまう瞬間な感じがしました。 世界が思うジブリのワクワク感とか透明感とか緑色とかをものすごくみずみずしく表現したと思う。 いい事ばっかり言ったので後半は、苦言を言うと、 おそらく何らかの理由で再編集を強いられたのではないかと思う。 そのせいで、この映画がおかしくなっている。 会見へ向かう前のシーンの意図はわかるけど、本当に作りたいものはそっちでしょ? そっち膨らませて欲しかった。残念。 他にもカットバックで入れた音楽が鳴り響くシーンの鳴り響く音楽は正直うるさい。 そしてあのシーンは長い。 ここ、短くしてもいいんじゃないかと思うシーンがちょこちょこある。 ラストシーンは細切れにして編集してもよかったかもしれない。 けど、やっぱりこの映画を今公開する意味はあるし、意味のある映画だと思う。 その辺りを含めて評価した。
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