「!!!!!!」るろうに剣心 伝説の最期編 Chisaさんの映画レビュー(感想・評価)
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るろうに剣心シリーズ三部作のラスト!
前作で海に沈んだ剣心だったが、幼き日の師匠・比古清十郎の手によって一命を取り留める。
東京を襲撃して国家そのものを機能不全に陥れようとする志々雄真実一派の暴走を止めるため、剣心は比古の元で奥義を会得し、東京へ向かう。
今作を観て、やっぱり前作は微妙だったなと改めて思った。
今回はラストだからというのもあると思うけれど、アクションシーンの数も時間も迫力も、前作とは比べ物にならないものだった。
さらに、重要人物としての福山雅治の登場が作品そのものの重厚感をグッと増している気がした。
「安心して観ているがいい!」とでも言うような自信に満ち溢れた、役者としての包容力。
画面いっぱいに迫り来る鬼気迫る表情と眼力。
そして何より、旅立つ剣心を見送るときのあの表情!
一瞬泣いているのかと思ったし、泣きそうになった。
孤独だろうなぁ。
でもその孤独が彼を強くするんだろうなぁ。
今までそれほどいい俳優だと思ったことはなかったけれど(てかガリレオくらいしか知らないし)、今回の福山雅治はひれ伏したくなるくらい圧巻。
泥だらけで薄汚れているのに、神々しい。
剣心が心身ともに弱っている状態だからというのもあるけれど、佐藤健を完全に凌駕していた。
キャスト、映像、BGMなどなどエンターテイメントとして終始大興奮だったんだけど、ラストの志々雄との決闘シーンだけはいただけない。
あの部屋に至るまでにみんな相当体力を使ってしまったとはいえ、全国屈指の4人が寄ってたかって全然勝てず、しかも最後は自殺で幕引きだなんて。
あれじゃ志々雄の強さばかりが前面に出てしまって、剣心がただのone of themに甘んじている。
苦心の末に会得した奥義でとどめを刺したというわけでもなかったし。
剣心以外の3人は人を殺せるわけだから、その誰かがとどめを刺すとか、潔くもう全員死んじゃうとか、他にあったんじゃないかなぁ。
なんて悶々としながら観ていたけれど、ラストの敬礼のシーンでまんまと鳥肌が立ち、壮大な音楽に乗せられてエンドロールのときにはもう「まぁ色々思うことはあるけど楽しい映画だったよね!!」という気分になっていたしなんとなく録画消去できなかったし、これはもう完全に私の負けだな!!!
はい!!!!楽しかったです!!!!!!!!!!!!!