「予告詐欺が少々」るろうに剣心 京都大火編 もんさんの映画レビュー(感想・評価)
予告詐欺が少々
前作よりもかなりの制作費がおりたのか、最初から迫力満点のシーンから始まります。
しかし、序盤からどこかハリウッドを意識した感じが拭えません。
よく調べると配給がワーナーに変わってますね。どうりでハリウッド映画っぽい雰囲気になったわけです。
役者さんたちは前作よりも役がしっかり固まってきていてGood。特に剣心役の佐藤健は前作よりも剣心らしさがアップしていた。
そんな佐藤健は今回もアクションがキレキレ。アクション監督は香港映画ファン歓喜の谷垣健治さん。剣心無双状態だったけど、刀を使ったこのアクションはハリウッドでも十分通用すると思います。
また
今回から参加の神木隆之介もアクションのキレがよかったです。
剣心VS宗次郎の場面好きです。
左之助の扱いが前作よりも悪くなったのには残念ですね。ただの喚き散らすザコになってます。
さて内容ですが、あくまでも二部作の前編ということで
志々雄真実の悪事と新しい逆刃刀入手が主な話しの筋となっています。
前作のように色々と端折っていないので、きちんと細かく描いています。しかし、繋げ方が下手くそなので序盤から中盤にかけてはやや失速気味です。
新しい逆刃刀入手のあたりからぐんぐん加速していきます。
逆刃刀の入手、京都大火の始まり、志々雄真実の本当の目的、どうなったのかわからない薫と流された剣心。そして“謎の男”の登場。
終盤はジェットコースター状態。ラストは大興奮で『どうなるんだ!?』となりました。さすが前編ですね、終わらせ方が上手い。
全体的に壮大なスケールになっていました。
観て損はないかと…。
原作レイプ映画が増えるなか、実写化としても、映画としてもちゃんとしてる作品になっていると思います。
追記
個人的に蒼紫役の伊勢谷さんがとてもいい演技してました。正直、藤原竜也さん演じる志々雄真実よりも怖かったですね。アクションもよかった。
また、弥彦がちゃんと成長していて、剣心のようなアクロバティックな戦いを見せてくれて感動しました(笑)