「役者「だけ」はカッコイイ」るろうに剣心 京都大火編 youさんの映画レビュー(感想・評価)
役者「だけ」はカッコイイ
原作を知っているところを差し引いてもストーリーは全く評価できなかったです。
公式サイトで薫との別れを持ち出しておきながらすぐ再会しまうところはがっかりです、尺の都合もあるでしょうが傷心具合は全く伝わりません。薫との別れは剣心の覚悟を表す部分だと思っていたのですがストーリのオマケ程度の扱いに感じてしまいました。
宗次朗との戦いで折れた逆刃刀もサクサクと入手、流浪人になってから様々な戦いを共にした逆刃刀が折れてしまうという一大事、又志々雄との決戦を目前にして戦う術を失うという大問題も余談程度の話になってしまっていてさみしい感じがしました。
張との戦いで赤ん坊を守るため、その新しい逆刃刀を抜き張を倒しますがそのシーンもサクサクすすめすぎでした。その刀が逆刃ではなく通常の日本刀だと思い、抜くのをためらうシーンは剣心が貫いてきた不殺ずの誓いを破るかもしれない葛藤の場面のはずが決着をつける前のちょっとしたタメ程度にされてこちらもさみしかったです。
この作品の評価の点数が伸びているのはやはり佐藤健と神木隆之介の二人のカッコよさに引っ張られてだと思います。
アクションシーンについては欲を言えばもうちょっと・・という気もしますがここまで原作に近づけられていれば十分でしょうか。
次回作も佐藤×神木に加え福山雅治さんの人気で観客数はのびそうですね。今作では宗次朗と張以外の十本刀の出番ほぼなかったのですが次回作では残りの7人はストーリーやアクションどこまで出番もらえるか心配です。もし物語・殺陣どちらもなく出落ちの十本刀がいたら不憫です・・・。
最後に平均の3点からストーリーで-3、二人の役者のカッコよさで+0.5×2で評価1.0にしました。