劇場公開日 2014年8月1日

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「見くびっていたはずなのに…アクションとスケールが増し、厚みを感じる」るろうに剣心 京都大火編 たいよーさんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5見くびっていたはずなのに…アクションとスケールが増し、厚みを感じる

2021年4月13日
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鑑賞方法:映画館

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引き続き、新作の予習を兼ねて鑑賞。事実上の2部作だけに謎を残す展開となるが、そうは言わずしても満足できるストーリーは目を見張る。

剣心の後継人となった志々雄による復讐が身に迫ることを軸に、ド派手なアクションが繰り広げられる。前回が挨拶代わりだとしたら、今作は一見さんお断り。説明はほとんどなく、既に出来上がった状態に新たな仲間や敵が増える。よって、劇場で過去作を打つのも納得。ある意味その行為自体が作品のリードとなる。
そんな第二章は、アクションが主体。剣心や幕府に復讐心を燃やす敵との因果や過去を掘り下げながら、京都が舞台となる土台を創る。その狭間に個々の想いや葛藤を投下するので、相変わらず情報は多い。しかしながら分かりにくくはなく、いい塩梅が効いている。ド派手なアクションに多くの人を投入し、同時進行で合戦を魅せるので終始ヒリヒリ。相変わらずカメラワークに難があるものの、屋根を伝ったりワイヤーが効いているであろうアクションなどが増え、深みが増している。これは役者も大変だ…。笑
そんなキャストだが、これまた豪華。SPECっぽいヒールの神木隆之介に声だけで分かる藤原竜也、まだ発展途上な土屋太鳳など…加減が絶妙。新たなフェーズに入ったことを感じさせるキャストで、後編も結構楽しみに。前編によくある、引っ張った印象はそれほどなく、寧ろ上手く繋げるようなエンディングにしたなと思う。

見くびっていたはずの本作に気がつけば割と飲めこんでいる自分。あのお方が出てさらに風向きが変わりそうな伝説の最期編。これも期待せずにはいられない。

たいよーさん。