そこのみにて光輝くのレビュー・感想・評価
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深い…
確かに希望はある
哀しみと希望
儚い切なさ
細部まで
池脇千鶴のおっぱいが見れる映画(笑)
タイトル通りのラスト
痛ましくも清々しい
「そこのみて光輝く」このタイトルだけでもかなり好き。
内容は今まで多くの作品がやりつくした傷ついた若者たちが出会い傷つけ合いながらももがき前へなんとか進もうと足掻く姿を描いたもの。
こんなに昔からあら題材をいかに見せられるかは役者にかかっていると思う。
そういう意味ではこの作品は成功している。
綾野剛、池脇千鶴、そして菅田将暉!
菅田将暉無くしてこの作品は成功しなかっただろうと思うほど、彼がとても光っていた。
自由でありながら繊細で粗暴でありながら心優しい、誰しも「たくじ」を好きにならずにはいられないと思う。
池脇千鶴のただ可愛いだけでない身体もとても好感が持てた。柔らかそうな肉体はそれだけで魅力的だ。
最近のモデル体型みたいな女優さんが演じたらこんなにリアルな感覚は無かったと思う。
綾野剛は…あんまり印象に残らなかったなぁ。かっこよすぎるのかも。
函館の町がいい。
閉じられた田舎の閉塞感。
諦めと希望。そして現実。
清々しくも美しい光。
そこにある二人が光輝く。
少しだけ希望の持てました。
せつなすぎる
必ずや、希望が光輝く
幾度も芥川賞候補になりながらも受賞出来ず自ら命を絶った不遇の作家・佐藤泰志の小説の映画化。
2014年度キネマ旬報ベストテン日本映画第1位他多くの賞に輝いた力作。
昨年11月のリリース時にレンタルしたものの、仕事疲れで途中で…(-.-)zzZ
再見しようと思ってる内に賞を総なめしている事もあり、初見のつもりで鑑賞。
どんよりとした夏の函館。
事故が原因で仕事を辞め、毎日ぶらぶら過ごす達夫は、パチンコ屋で荒っぽいが人懐っこい拓児と知り合う。言われるがままにバラックに招かれ、寝たきりの父とその介護に追われる母を水商売で養う姉・千夏と出会い…。
達夫を綾野剛、千夏を池脇千鶴、拓児を菅田将暉、実力派が名演を披露。
綾野剛はこういうインディーズ作品でこそ光る。五右衛門とか、ダメだよ…。
現在、若手の中で屈指とも言える演技派・菅田将暉のナチュラルな演技も見事。憎めない感じと危うさのバランスが絶妙。
そして、池脇千鶴。兼ねてから演技力に定評ある彼女だが、「ジョゼと虎と魚たち」と並ぶ代表作に。現年齢に相応した生活臭漂う女の色気滲み、ヌード&濡れ場も体当たりで挑み、綾野との絡みはAVのような生々しさ。
いつしか惹かれ合う達夫と千夏。
暗い過去を背負う男と家族を背負う女、不器用に愛を育む。
しかし千夏は、弟が勤める造園会社社長・中島の愛人だった。妻子が居ながら千夏と肉体関係を持つ、クズ人間。
演じる高橋和也はこれまで「八つ墓村」ぐらいしか記憶が無いが、こんなに巧かったけ!?と思うほどの凄みある演技を披露。
千夏に新しい男が出来たと知るや妬み、挙げ句の果てに暴力。
そして、ある事件が起きる…。
呉美保の監督作はユーモアとペーソス溢れるものが多かったが、ヒリヒリするほどのシリアスな作風。
ドキリとするような暴力シーンもある、生々しい濡れ場もある、とてもじゃないけど気軽には見れないヘビーな内容。
好き嫌いハッキリ分かれる。
しかし、役者たちが全身全霊を込めた演技、重厚な演出、見る者に媚びようとしない本気で描こうとしているものに、心奮わずにはいられない。
社会の底辺で生きる若者たち。
思い通りにいかない人生。
喘ぎ、息が詰まり、苦しい。
そんなどん詰まりの中でも、何かを求め、誰かを愛する。
必ずや、希望が光輝く。
そこのみにて光輝く。
日本の抱える問題山積み
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