そこのみにて光輝くのレビュー・感想・評価
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確かに希望はある
貧困で救いがないようにみえるけれど、光は、希望は最後にみえました。役者陣はみんな素晴らしい演技で観入ってしまいました。
なかでも高橋さんの悪役っぷりも、菅田さんの哀れぶりも素晴らしかったです。
心に残る作品のひとつになりました。
哀しみと希望
DVDで見ようと思っていたら、運良く映画館で見ることができてラッキー。
冒頭から作品の世界に引き込まれた。
荒涼とした海辺、寂れた街並み、全体に陰鬱なトーンの中で菅田将暉の明るさが生き生きしてだからこそクライマックスの悲しさがしみた。
池脇千鶴がやるせなさと、生きる歓びを力強く見せてくれた。綾野剛は確かに端整過ぎる気もしたが、やはり絵になる。
最後まで哀しみに満ちながら、確かな希望を感じさせてくれる素晴らしい作品。
儚い切なさ
ストーリーがちょっと重かったけど、観てた際は感動してて、流石モントリオール出品作です!
恋に捨てた主人公が家族を持そうと前提に結婚しようとしたのに、元愛人が密かに別れを告げて一切離してた。
綾野剛と池脇千鶴の濃厚な濡れ場の絡み具合はまさしく日本版「獲物の分け前」の映像です。
何回も何回も涙泣かして、今までにない恋愛映画は理屈になりそうな作品です。
細部まで
計算された演出が素晴らしく、引きずり込まれるように見入ってしまいました。
あの夏のじめっとした空気は、汚さや息苦しさを演出していて、この映画をさらに重苦しいものにしていた気がします。
最も記憶に残るのは、明るい青年が怒りに狂うシーンです。屋台や子供連れで賑わう楽しい風景のはずなのに、全くそのようには見えず…息が止まるような緊張感がありました。
見終わったあと『そこのみにて』という言葉が強調され、なんとも言えない感情になりました。女性の監督だからこそ表現できた映画だと思います。
池脇千鶴のおっぱいが見れる映画(笑)
↑
そこが注目されがちな映画だけど、内容自体もかなり良かった。
底辺の生活をしている人達のディープで人には言えないような話。苦しい生活の中にも、光り輝く小さな希望。タイトル通りの内容に感動しました。
一番衝撃的だったのは、弟役の菅田将暉のキャラ。昔(仮面ライダーWのフィリップの頃)はあんなにカワイくて天才だったのに、この映画では、金髪で、ブサイクで、バカなキャラになっている。この人、こんなに演技の振れ幅があるんだと、普通に関心しました。また、この弟のふざけているけど、愛嬌たっぷりな感じがたまらなく好きです。劇中でも言われていたけど、「面白いヤツだな」。
タイトル通りのラスト
昔の日本アカデミー賞なら受賞してたであろう作品。
重い話ながら〈菅田将暉〉のキャラで緩和。だけど最後は切ない。
ラストシーンは劇場で見たかったな…
ただ年齢がはやすぎたのかあまり来るものがなかった。
『共喰い』の方が深くて重いのはちょっと否めない。
しかし、良い作品なのは確か。
印象に残るには劇場だが、秀作。
痛ましくも清々しい
「そこのみて光輝く」このタイトルだけでもかなり好き。
内容は今まで多くの作品がやりつくした傷ついた若者たちが出会い傷つけ合いながらももがき前へなんとか進もうと足掻く姿を描いたもの。
こんなに昔からあら題材をいかに見せられるかは役者にかかっていると思う。
そういう意味ではこの作品は成功している。
綾野剛、池脇千鶴、そして菅田将暉!
菅田将暉無くしてこの作品は成功しなかっただろうと思うほど、彼がとても光っていた。
自由でありながら繊細で粗暴でありながら心優しい、誰しも「たくじ」を好きにならずにはいられないと思う。
池脇千鶴のただ可愛いだけでない身体もとても好感が持てた。柔らかそうな肉体はそれだけで魅力的だ。
最近のモデル体型みたいな女優さんが演じたらこんなにリアルな感覚は無かったと思う。
綾野剛は…あんまり印象に残らなかったなぁ。かっこよすぎるのかも。
函館の町がいい。
閉じられた田舎の閉塞感。
諦めと希望。そして現実。
清々しくも美しい光。
そこにある二人が光輝く。
少しだけ希望の持てました。
せつなすぎる
たくじ役の菅田君が絶妙の演技。社会の底辺で苦しみながら、少しでも希望を見いだそうとする3人の人生のあがき方が秀逸。
やることなすことうまくいかないが、なんとか前進してほしいとドキドキしながら最後まで見れた。あまりにもせつなすぎるストーリーだが、ラストで救われた♪
演技と存在感
オスカーノミネートから外れたのは残念.
登場人物に感情移入する余地が個人的にはないのだが、主役二人+弟+母親+あの下衆wの演技と存在感が素晴らしい。思い切りダウナーな映画だが見る価値あり。
必ずや、希望が光輝く
幾度も芥川賞候補になりながらも受賞出来ず自ら命を絶った不遇の作家・佐藤泰志の小説の映画化。
2014年度キネマ旬報ベストテン日本映画第1位他多くの賞に輝いた力作。
昨年11月のリリース時にレンタルしたものの、仕事疲れで途中で…(-.-)zzZ
再見しようと思ってる内に賞を総なめしている事もあり、初見のつもりで鑑賞。
どんよりとした夏の函館。
事故が原因で仕事を辞め、毎日ぶらぶら過ごす達夫は、パチンコ屋で荒っぽいが人懐っこい拓児と知り合う。言われるがままにバラックに招かれ、寝たきりの父とその介護に追われる母を水商売で養う姉・千夏と出会い…。
達夫を綾野剛、千夏を池脇千鶴、拓児を菅田将暉、実力派が名演を披露。
綾野剛はこういうインディーズ作品でこそ光る。五右衛門とか、ダメだよ…。
現在、若手の中で屈指とも言える演技派・菅田将暉のナチュラルな演技も見事。憎めない感じと危うさのバランスが絶妙。
そして、池脇千鶴。兼ねてから演技力に定評ある彼女だが、「ジョゼと虎と魚たち」と並ぶ代表作に。現年齢に相応した生活臭漂う女の色気滲み、ヌード&濡れ場も体当たりで挑み、綾野との絡みはAVのような生々しさ。
いつしか惹かれ合う達夫と千夏。
暗い過去を背負う男と家族を背負う女、不器用に愛を育む。
しかし千夏は、弟が勤める造園会社社長・中島の愛人だった。妻子が居ながら千夏と肉体関係を持つ、クズ人間。
演じる高橋和也はこれまで「八つ墓村」ぐらいしか記憶が無いが、こんなに巧かったけ!?と思うほどの凄みある演技を披露。
千夏に新しい男が出来たと知るや妬み、挙げ句の果てに暴力。
そして、ある事件が起きる…。
呉美保の監督作はユーモアとペーソス溢れるものが多かったが、ヒリヒリするほどのシリアスな作風。
ドキリとするような暴力シーンもある、生々しい濡れ場もある、とてもじゃないけど気軽には見れないヘビーな内容。
好き嫌いハッキリ分かれる。
しかし、役者たちが全身全霊を込めた演技、重厚な演出、見る者に媚びようとしない本気で描こうとしているものに、心奮わずにはいられない。
社会の底辺で生きる若者たち。
思い通りにいかない人生。
喘ぎ、息が詰まり、苦しい。
そんなどん詰まりの中でも、何かを求め、誰かを愛する。
必ずや、希望が光輝く。
そこのみにて光輝く。
自分にはない経験ばかりで難しく感じたが
俳優さんたちの演技力が
とても素晴らしく感動した。
綾野剛さん、池脇千鶴さんの
体当たりは素晴らしく、
この暗い映画の中で子供のように無邪気で
屈託のない笑顔の拓児が印象強くて好き。
もっとこの映画を理解したい。
日本の抱える問題山積み
地方、高齢化社会、雇用問題などなど、真面目に日本の抱える問題を描いてる希少な作品でした。クソみたいな邦画が溢れる昨今でこのような映画に出会えて良かったと感じました。
逃げたくなるような現実と向き合いながらも希望を見出そうとする兄弟に涙しました。
キャストの演技力の高さ
内容は全体的に暗いが、とにかくキャストの演技力の高さが光った作品。主演の綾野さん以上に菅田さんの演技が素晴らしかったです。また映像がとても綺麗でした。
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