標的の村のレビュー・感想・評価
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標的を知る。
どうしてこのタイトルなのかが判明する中盤で度肝を抜かれる。
正に標的としてこの村にヘリパッドやオスプレイを配備したことが
ありありと分かるのだ。古くはベトナム戦争に於いて、この地の
住民がどんな役目を強いられてきたか。それを知るだけでも本土
の人間には価値がある。普通に日々ニュースを見ているだけでは
実態は見えてこない。ドキュメンタリーにも多少の演出はあるし、
趣旨に沿った発言が大事になってくるが、誰だって自分の住んで
いる土地に脅威など欲しくはない。安全で平和な暮らしが欲しい。
根幹にある民意を最大限に尊重し、巨大権力の前に座り込むという
身体を張った抵抗姿勢に観るものが何を感じ、どう思うかが肝心で、
公開されることで多くの意見が飛び交うことを標的にしている作品。
事実と真実は違う事を知って下さいね!沖縄県民より。
製作者の傾向が如実に演出されドキュメンタリーを装ったプロパガンダ映画である。事前に「沖縄のプロ市民」でググて見てもらう事をお薦めする。
これを観て、沖縄県民が虐げられていると叫ぶ方は、洗脳された哀れな子羊であり、プロ市民という狼の餌食に成るだけである。
琉球朝日放送と三上監督の荒ぶる魂
地方局のテレビ番組をベースに再構築されたドキュメンタリー映画。
全国的には意図的に報道管制がなされたとしか思えない2012.9.29に沖縄県民によって実行された普天間米軍基地を22時間にわたり完全封鎖したという抗議行動の記録が胸をえぐる。
そこには勇ましさではなくやり場の無い沖縄の悲しみにみちていた。
米軍と日本政府に敵意を向けても、現場でにらみあっているのは同じ沖縄人という構図が戦後70年近く続いている悲しみに安里屋ユンタが切なく響く。
そして恐らく同じ構造が原発を抱えた地域にもあるのでは、とも想像してしまう。
色々思う
観ているとき、観た直後は沖縄の哀しみにうたれて、なくことしかできなかった。
日々思うこと、なんで??と思う現状が克明に描かれている。
良くも悪くも、何かを考えさせる映画。
沖縄県民はもちろん、日本の人たちにも見て欲しい。
沖縄県民の壮絶な運命
基地を封鎖した住民達をいよいよ強制排除にかかった沖縄県警。
「沖縄の市民を守るのが沖縄県警じゃないのか!」
「沖縄の市民と戦うのはもう嫌だと、なぜ言えない!誰か署長に有休とるって言えよ!」
「うちなんちゅーだけで争ってるのよ!」
沖縄県警に向けた民であるという悲惨。
アメリカの国民がこの映画を観たらどう感じるだろうか。
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