「矢口監督は人の「心」を掴むのがお上手。」WOOD JOB!(ウッジョブ) 神去なあなあ日常 YuuuuuTAさんの映画レビュー(感想・評価)
矢口監督は人の「心」を掴むのがお上手。
正直林業って、自分とは別世界に存在する業界だと思っているし
どんな仕事をするのか具体的な知識もありませんでした。
監督の名前と、大河「麒麟がくる」で織田信長を演じている役者の名前に惹かれて
なんとな~く見始めました。
この映画は、パンフレットに載っていた可愛い女の子を目当てに
林業を始めた主人公・平野勇気の
成長を描いた青春ドラマなのですが
これが面白い!!
不純な動機で始めたので基本的にやる気はない。
つらい思いをしてまで仕事を覚える気もない。
なのでサボり、諦め、逃げようとします。
うだつの上がらない今どきの青年でした。始めのうちは。
それでも仕事を投げ出さなかったのは、
居候先で生活・仕事共に世話になっている飯田キヨの熱意感じたり
仕事の魅力に取りつかれたりしていったから。
パンフレットに載っていた可愛い子・石井直紀への淡い思いもあったと思いますが……笑。
仕事と真剣に向き合い新しい業務を覚え
徐々に顔つきが変わってくるんです。
一連の様子を見ていて、一種の快感のような気持ちが芽生えてきました。
平野が成長することで、なんだか自分が成長したような気持ちになるからです。
監督は見ている人の心が、どう揺れ動くかを把握しながら作っているように感じました。
僕は監督の掌の上で、心を転がされていたのかもしれません。
見終わった後のシズル感もよいので
是非見てもらいたいと思います。
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