劇場公開日 2014年5月10日

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「とにかく楽しい」WOOD JOB!(ウッジョブ) 神去なあなあ日常 flying frogさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5とにかく楽しい

2016年5月21日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

笑える

とにかく最初から最後まで気持ちよく笑えた。

優香のハイテンションぶりが全体のムードを引っ張っている。ノリは志村けんのバカ殿様に出てるときのテンションに近いんだけど、ちゃんとコントじゃなく演技になってるのはさすが。

伊藤英明と長澤まさみは、ちょっと無理して「田舎の粗野な人」を演じてるような感じで、話に入り込む妨げになったけど、中盤以降、彼らが染谷将太演じる勇気に心を開き始めた頃からは自然な演技になってた。

クライマックスの祭りは、あまりのバカバカしさに腹を抱えて笑った(褒め言葉)。
実際にはあそこまでヤバい祭りもないだろうが(実際にあったら死人が頻繁に出る)、笑えたのでいいや(笑)
ちょっとCGっぽかったけど、楽しい映画だったな。

ただ、林業シーンは実際に林業をしている友人も割と丁寧に作られていると言っていたが、シカのシーンはいただけない。
あんなに膨れ上がったシカの死体なんて食えるわけがなかろう。どう見ても死後数日が経過して腐ってガスで膨れている様相だけど、勇気を迎えに行く往路で轢いたシカを帰りに拾った、という設定であれだけ膨れたのなら、間違いなくヤバい病気だから(笑)
そういえば捌いた時に大量の腹水が出ていたな。あのサラサラで透明感がある液体は血液ではなく(そもそも死後に切ってもあんなに大量の血液は出てこない)腹水としか考えられないが、あの腹水の量はやっぱ病気だわ(笑)
あんなの食ったら相当ヤバいよ(笑)

ま、映画の本筋に関与する部分ではないけれど、手を抜いて作られた映像、ということが分かってしまうと映画全体の印象もある程度左右されるので、もう少し丁寧に作ってほしいところ。

まあそれでも、そりゃ長澤まさみがいれば、どんな山奥でも良いよな(笑)

flying frog