ロスト・ボディのレビュー・感想・評価
全58件中、1~20件目を表示
逆玉男が歳上妻と若い不倫相手に翻弄される話
逆玉男が歳上妻と若い不倫相手に翻弄される話。サスペンス、ミステリー、どんでん返し、全てを味わえて面白かった。
序盤中盤はアレックス(不倫男)がマイカ(アレックスの妻)が殺したことを隠し通すドキドキを味わえる。あらかじめ犯人が分かってる古畑みたいな展開を楽しめた。さらに物語全体を通して、死体失踪という最大のミステリーが絡んでくるので目が離せない。
マイカがずっと怖い。アレックスの全てを見透かしてるような態度が不気味。めっちゃ束縛しそうだし重そう。まあ熟女が若い男捕まえたらあんな感じにもなるんだろうけど。若い不倫相手に走るアレックスにすこし同情してしまった。1番怖かったのは、マイカがひき逃げをアレックスに促す所。アレックスは助けようとしたのに...マイカがすべての元凶な気がする。
マイカとアレックスの回想シーン多めで「マイカのアレックスに対する復讐撃」と勘違いさせるミスリードが上手い。
最後のどんでん返しに驚いた。マイカは死んでないと思ってからの、まさかのホセ(警部)の復讐劇。真相が分かると、ホセがアレックスに対してやたら当たりが強かったのも納得。仇を目の前にして怒りを堪えた方だと思う。仇のアレックスと寝たカーラ(ホセの娘)を
アレックスの目が閉じたと同時に暗くなり、エンドロールに繋がるの好き。余計なセリフや回想も無くスッキリとした終わり方でクールだ。ひき逃げ、不倫、ダメ絶対。
スペイン警察緩すぎ問題
なんか容疑者をフリーにし過ぎていませんか?と思わずツッコミまくるゆるゆるスペイン産サスペンス。 大雨の夜、一人の警備員が何かに追われるように森の中を逃げ回り、道路に出たところで車に轢かれ意識不明の重体となる。彼が警備員を務めるのは法医学研究所。 警察がその法医学研究所に向かうと、一人の女性の遺体が無くなっていた。 他は全て壊され、たった一台残った監視カメラには、慌てふためいて逃げ出す警備員の姿が残されていた。 消えた遺体の主はやり手の女性経営者マイカ。彼女の夫アレックスは妻が死んだ直後だというのに不倫をしている女性カルラの家に向かう。 カルラの家に着いたアレックスは一本の電話を受ける。それは妻の遺体が無くなったとの警察からの連絡だった。 導入部からテンポよく大体の人間関係や主要な登場人物が出尽くすので、あとはその謎の真相に頭を使えばいい展開でグイグイ引き込まれる。 割と序盤にマイカの死の真相は分かるし、まあ最初の人物設定見れば誰がどうするやろは大抵目星が付くし、それは舞台装置の一部に過ぎない。でも、その真相が揺らぎ始めるあたりから面白さが加速していく。 法医学研究所に召喚されたアレックスがとにかく自滅ムーブで翻弄されまくり、それにも増してスペイン警察さん達アレックスをフリーにし過ぎて自由自在に動き回る。電話もしまくり、タバコも吸いまくり。いや皆さんタバコは吸い過ぎ。 そして徐々に事件の全貌が明らかになってきて、終盤は一気に事の真相が明らかになっていく中、いよいよお話はクライマックスへ。 まあ若干納得できんところもありつつも、そんなもんなんかなぁとその結末を受け入れようとした時、来ましたよー新たな扉が! …いや、凄い。 佳作やなかった傑作やったわ。 薄ぼんやりとなんか違和感あるなーと言うところもゴリゴリ回収していって、なんか矛盾ありましたっけと考える暇も与えぬ怒涛のクライマックスで静かに終了。 これはねぇ、凄いですよ。頭が良すぎる人は気がつきそうな気もするけど、なるべくアホの体で臨んでください。 極上の そう来たか~!が楽しめます。 どんでん展開映画として文句なし。そう分かっていた筈なのに完ぺきに楽しめました。
【”悪徳には悪徳の報いを。”脚本が超絶に巧みな、観る側も騙されるサスペンス・ホラーの逸品。韓国映画にリメイクもされています。貴方は何処で”真実”に気づくかな?私はね‥<以下、自粛>】
■ある夜、死体安置所の警備員が何らかの原因でパニックになり、車にはねられて意識不明の重体になる。 同刻、死体安置所からマイカ・ビジャベルド(ベレン・ルエダ)という莫大な財産を遺産で受け取り、薬品ビジネスで高い地位にいた女性の死体が姿を消していた。 警察のペーニャ警部(ホセ・コロナド)は死体失踪事件として捜査を開始、 その過程でマイカの夫アレックス・ウジョア(ウーゴ・シルバ)に若く美しい愛人カルラ・ミラー(アウラ・ガリード)がいることを突き止め、彼をペーニャ警部は妻殺しの犯人として捜査し始める。 ◆感想 ・非常に良く練られた脚本であると思う。 ・観る側は、脚本に仕掛けられたトリックに(きちんと見ないと)私のように、見事に嵌められる作品である。 ・視覚効果も、ホラー要素を取り入れており見応えがある作品である。 ■トリックの数々 1.マイカの夫アレックス・ウジョアは、マイカと会うまでは教員。そして自分は教員には向いていないと思っていた時に出会ったマイカには頭が上がらない。一応立場は社長だが、実権はマイカが握っている。 2.マイカはアレックスとの結婚式の時から質の悪い冗談を言うのが好きな女性。 ”貴方は、アレックスと結婚しますか。””しません。” 3.アレックスは、そんなマイカとの関係性に嫌気がさした時に、教室に入って来た若く美しい女学生カルラ・ミラーと、恋に落ちる。 4.アレックスは、カルラ・ミラーとマイカの財産を全て得てから、別れる方法を考える。 5.ペーニャ警部は、過去に深い哀しみと怒りを覚えた経験をしている・・、という事が冒頭で描かれる。 <ご存じの通り、スペイン映画は秀作が出る比率が高い。今作は、何故か劇場公開をされていない。 確かにトリッキーな点はあるが、十二分に鑑賞に堪えうるサスペンス・ホラーだと思うのだがなあ。>
真実を追って2転3転
終始警察管轄の死体安置所施設内で進行される物語だが、回想含めて展開もあり、興味深く見れる。トータルで見ても「面白い」を1歩上回る面白さ。
ラストの落ちは3転するものであり、えーそんなんありか?となった後のラストシーンにて本当の真実が語られるのだ。
たださぁ、そこで初出しの設定入れられても、後出しジャンケン感が酷くてあまりスッキリしない。
ホラー+ミステリーのバランスが取れた良作
死体安置所から遺体が消えた謎を中心に据え、不気味な出来事が次々と起こる、 ホラー+ミステリーのバランスが取れた良作。いったい何が真実なのか最後まで分からない緊張感が続きます。二時間近く最後まで飽きずに見れた映画は久しぶり。二転三転する展開に加え、オチにも意外性があって良かった。最初は「どうせよくある主人公の妄想・幻覚オチだろ」と高を括っていたので、ここまできっちりとミステリーとして伏線を回収してくるとは思っていませんでした。
ただ、他の人の指摘にもありますが、こんな手間と時間の掛かる「オカルト復讐劇」を演出するくらいなら、とっくに氏・素性も詳細に分かっている相手なのだから、拉致するなりしてから好きにすれば良いだけでは?と思ってしまいます。そうすれば、わざわざ憎い相手に娘が身体を提供する必要も無かったのに。また、最後に丁度いい時間(8時間経過した頃)に誰もいない森の中に逃げてくれなかったら、今回のネタばらしを聞かせて絶望させる事も出来なかったのでは?とか、そもそもあんなに派手に事故った相手を警察は捕まえられなかったのかよとか、結構メイン部分に突っ込み所があります(笑)。まあそこは、この不気味な死体消失の舞台設定と雰囲気作りのためのマクガフィンと言う事で、これ以上の突っ込みはしませんが。普段は突っ込み大好きなタイプですが、個人的に映画鑑賞は「時間を気にせず最後まで楽しめるかどうか」という点が重要なので、そこを評価です。
普通に逮捕すればいいんじゃないの?
映画 でミステリー やる時はもうちょっと単純にしとかないと 見終わった時の 爽快感が出ない。 映画見てる間ってのは 推理力が働かないので こんな 複雑にする必要ない。 そして「こんな複雑なもん謎、解けるわけねえだろ」っていう 怒りのようなものが 残りった。それに 多分もう1回見ると 矛盾点がいっぱい出てくる。だからストーリーの後味の悪さと相まって 見終わった 爽快感はかけらもなし。おまけに画面が暗転した瞬間に Amazon のNext upという広告アイコンが右下に出て 腹立ってシラけてどうしようもなかった。 ただ、この映画は 前編 はフィルムで撮ってるので写真は美しかった。 それから 主人公二人の演技もレベルが高くスペイン映画もいいなあと思った。 奥さんの 演技はちょっとひどかったけどね。 脚本も ちょっと複雑にしすぎたけど オリジナル なので 一応の評価はできる。前半の不可解な雰囲気やぎゅっと凝縮されたストーリー構成は とても良かった。この脚本家 のこれからの作品も注目してみたいと思った。
ホラーかと思いきや…サスペンスでした
最後のどんでん返し、読めませんでした笑 途中まではサスペンスではよくあることでしたが ラストに進むにつれ、 どんどん伏線が回収され 真相がわかった時の呆然…面白かったです! 細かく言えば、グロい(気の毒な…)シーンが あるので苦手な方はご注意を。
よくあるオチかと思いきや
どんでん返し映画として紹介されてたので観てみましたが、期待を裏切らない作品でした。
ラスト、やっぱり奥さん死んでなかったのね、って思わせてからの展開が全く予想できなくて衝撃でした😱
夜勤の警備員さんはただただかわいそう笑
後付けっぽい
評価が高かったのでラストにサプライズ的なものがあるのは読めましたが、最後のオチで警部の行動が全て正当化されるのかどうかといったところが個人的には腑に落ちませんでした。 冒頭から雰囲気がセブンぽくてちょっと期待しましたが、終始偉そうな態度の警部に共感が持てず、またオドオドしっぱなしの旦那にも共感が持てず、更にその嫁の人を小馬鹿にしたような高圧的な態度にも共感が持てなかったのでただただイライラさせられた映画でした。 いくら復讐のためとは言え娘をそいつと寝さすかなぁ?事故の話も終盤に出てきてちょっと後付けっぽい感じがしましたね。
推理小説が好きな人向きの映画
映画を観ていてトリックに気付ける人はいないんじゃないかと。 でも鍵はチラホラ散りばめられていて、種明かしの時に『あぁーあれ!』ってなるようになっている。 でも、主人公が思い通りに動き過ぎなのがちょっと不自然な感じ。
怖かった
サスペンスっぽいのにホラーって書いてることが気になっていたけど、見てると幽霊の影にゾワゾワしました。
不倫の末の事件かと思ったけど、そんな単純なものじゃなくて、怨みが凄かった。
最後の最後で繋がるのが面白かったです。悪い行いは、返ってくる。
いい意味のどんでん返し!
1番最後まで飽きないで見れた。 終盤、えぇ〜こんなオチ?ガッカリ!って思った後の驚き。 過去の思い出がこんな伏線になるとは思わず、、、。久しぶりに面白い映画を観ました。
そんな男と一緒になっても
妻を殺して君と一緒になる、なんて言う男と結ばれても幸せになれないよお嬢さん、と思っていたらこういうことか!警察内部に共犯者がいることはなんとなくわかっていたが、愛人は全く疑わなかった。
主人公の視点になって警部を見上げるラストシーンが格好いい。
最後に大どんでん返し
スペイン映画というのは、今まであまり観た記憶はないが、前半から散りばめられた布石を、最後の最後で、畳み掛けてくるように回収していく、意外な真相に引き込まれる作品だった。 殺したはずの死体が無くなるのは、ホラー的な恐怖を煽るミステリーとしては、よくある内容。またそこに、不倫と財産相続を絡めた殺人事件のサスペンスを盛り込むのも、それほど珍しくはない展開と、中盤までは思っていた。 しかし、しかし、最後の謎が解かれた時に、観る者は、まんまと製作者の罠に、騙されていた事に気付かされる。 年上の大富豪の女性との曰く付きな結婚生活に、嫌気がさし始めた大学教授の男の前に、突然現れた美女。次第に心惹かれあい、男女の仲に。そして2人に生まれた邪魔な妻の殺害計画。そして、決行! 完全犯罪かと思いきや、旦那を犯人と睨んで執拗に追求するベテラン刑事。そのあまりにも、鋭い眼光に、ただならぬものは、感じさせながら、その刑事もまた、妻を事故で亡くすという、悲しい過去を背負っていた。 作品としては、一夜限りの刑事と旦那との真相に迫る駆け引きが展開されていくが、そこに辿り着くまでの軌跡が、大変重要なキーとなり、大どんでん返しのラストへと繋がっていく。
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