「面白い題材が面白い映画にならない怪事件」ディアトロフ・インシデント 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
面白い題材が面白い映画にならない怪事件
よくあるパターンの凡作であった。
題材はイイ。
1959年旧ソ連で実際に起きた、雪山で9人の男女が変死体となって発見された“ディアトロフ峠事件”。
単なる事故か、事件に巻き込まれたのか、それとも非科学的な超自然現象の何かか。
ただでさえこういう謎の怪事件とかが好きなので、メッチャそそられる。
でも結局、良かったのは題材だけ。
映画になると何故か微妙になる。
作り方が不味いのか。
モキュメンタリーなのがあざとい。
どんなにリアルに臨場感を演出しても、フェイク。
所々ゾクッとさせる箇所あっても、最終的にはしらけてしまう。
特に終盤の、TV番組でお馴染み世界衝撃映像並みのショボいCGにはそれまでのゾクゾク感が一気に冷めた。
これなら同じ“フェイク”でも劇映画としてやった方が良かったのでは?
見る前は結構期待してたんだけとなぁ…。
誰かまた映画化求ム!
監督は何処の新人だ!?…と思ったら、何とレニー・ハーリン!
あの爆破王がこんな安っぽいモキュメンタリーを…。
この事実の方がずっと衝撃的。
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