猿の惑星:新世紀(ライジング)のレビュー・感想・評価
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ここからが新世紀
リブート版の一作目である前作「ジェネシス」は何をどーした所でオリジナルシリーズと比べられる運命にあった。俺自身も比較しリブート版には大きな違和感を感じた。
そんなリブート版の二作目は既に前作でその方向性やスタイルは打ち出しているので、もはやオリジナル版と比べる事はせず、こっちはこっちと割り切った気持ちで鑑賞した事でなかなか楽しむ事が出来た。
前作はCG映像ばかりが印象に残ってしまったが、今作はドラマがしっかり演出されていたと思った。
その理由の一つには製作スタッフや出演者にJJエイブラムス人脈が散りばめられていたあたりに本作のドラマ部分で深みを感じる事が出来た気がした。
ラストに若干の締まりの無さを感じてしまったものの、「猿の惑星」シリーズの根底にある「きっかけは人間」でも「結局猿も人間と同じ事をしちゃう」っていうテーマは今回のリブート版でもしっかり継承されてます。
オリジナルシリーズとは違いリブート版は時系列順に作られてるので今後もし続編やるならどんな展開でリブートし続けるのか楽しみです。
共栄、裏切り、相互理解
待ちに待った本作を先行上映で鑑賞。 映像もさる事ながら物語が非常によく出来ていて引き込まれました。猿側も人類側もタカ派とハト派の対立により火種がくすぶり一触即発の火薬庫状態になってしまった近未来のアメリカ。そこで描かれる多文化共生の理想と現実、時代が求める真のリーダー像など現代アメリカ社会に通じるであろう問題が浮き彫りになっていた興味深かった。コバとシーザーの対決には前作からのファンとしては色々と感慨深いものがありましたね。もう一度見たいと思える良作でした^_^
続きが見たいですね
『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』の続編。前作から10年後の世界を描いている。
冷静に考えてみて、これって、人類そのものではないのか?
この作品では、資源=電力の確保をめぐり、資源の有るところ=ダム、居住しているグループ=猿たちと、資源の欲しいグループ=人類が争っています。これを、資源=石油で、資源の有るところ=中東(イラクとか)、居住しているグループ=イラクの旧フセイン政権、資源の欲しいグループ=アメリカ(多国籍軍)とすると、2003年のイラク戦争そのものの構図に見えるのですが?もっとも、映画では、猿達から攻撃を仕掛けているので、そう言う意味では、アメリカ(多国籍軍)側から攻撃を仕掛けたイラク戦争と完全に一致はしていないですけどね。でも、やっぱり、人類世界の縮図に思えてしまいます。
ところで、昔の猿の惑星は人類視点で描いていたと思うのですが、この作品は猿=シーザー視点での作品だと思います。そういう意味では、前作の『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』もそうなのだと思うのですが、その時シーザーはまだ成長の過程だったので、あまりそう言う風には感じませんでしたが、成長し、類人猿のリーダーとして活躍している今回は、ハッキリとそれがわかります。その証拠というわけではないですが、結末は明らかに次に物語が続く作りになっていますが、そこにはマルコムの入る隙はなく、シーザーがこの先どういう風に類人猿を纏め、人類と対峙していくかと言う描き方になっています。続きが見たいです。
それにしても、アンディー・サーキス、凄い。特殊メイクとパフォーマンス・キャプチャーの賜では有るのだと思いますが、猿の動きだし、何と言っても表情が良い。言葉で感情表現をし難いだけに、表情が動作での感情表現が重要になってきますが、物凄く上手く出来ています。
続きがあるのなら、早く続きが見たいですね。
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