猿の惑星:新世紀(ライジング)のレビュー・感想・評価
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いろいろ考えさせられます
先日、前作をテレビで見て、続編が見たくなって行きました。前作を見てない方は、見てから行った方が楽しめると思います。
さて、内容ですが、一言でいうとサルと人間との戦争です。わかり合えたかもしれない両者が、互いに恐怖を抱き、攻撃に転じていく様は、悲しくなってきます。でも、これって、人間同士が民族間や国家間で起こす戦争となんら変わることはないと感じます。まずは信じることから始めようと思いました。
泣きました
エイプ達の言語理解能力には本当に驚きました。
シーザーが家族を大切にする気持ちが大きということに感動しすぎて、オイオイ泣いてしまいました。
でも、映画の大半は、エイプ達の鳴き声だった気もします(笑)
種は変わっても繰り返される暴力の歴史
SF映画の傑作『猿の惑星』の前日譚を描いた前作
『猿の惑星 創世記』の続編(なんかややこしい)。
猿の知能を発達させ、人間には致命的な病をもたらす
ウィルスが世界中で蔓延してから10年後。
山奥で平和なコミュニティを築く猿のシーザーたちと、
絶滅寸前となった人間たちとの衝突を描く。
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前作ではまだ『CGの進歩スゲー』と考えていられたが、
本作はもう猿たちがCGキャラであることをしばしば
忘れてしまっているくらいのリアルさ・自然さ。
ほとんど違和感を感じないんだからスゴい。
で、今回も猿のリーダー・シーザーさんが威厳バリバリでして。
馬に跨がって人間たちに堂々と語りかけるシーンなんて
「これ完全に猿に主導権握られちゃってるよね」感が
半端ない訳です。
対する人間側の心許ないこと……。
そもそもの衝突の発端を作ったのも人間側だし、
『知能を備えた猿』という得体のしれない存在への
恐怖も相俟って、敵対心はどんどん増大していく。
あの迷惑大将カーヴァーさんさえいなけりゃ
もっと穏便にコトは進んでたと思うんだけど……
まあ猿を怖がってた人間は彼だけじゃないし、一部の
猿は何があっても人間を拒絶しようとしていたし、
遅かれ早かれあの結末は避けられなかったのかも。
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未知の存在への無理解が恐怖を生み、
互いへの恐怖が互いへの暴力へと発展する。
理解しあえる余地は確かに残っていたはずなのに、
有史以来、異なる人種間で幾度となく繰り広げられ
てきた醜い闘争の歴史を再現する猿と人間たち。
また今回は、猿VS人間という構図も変化。
前作でも不穏な空気をビシバシ放っていた
副官コバ君が色々とやらかしてしまう。
人間の善と悪の部分を知るシーザーは
人間たちとの共存の道を探ろうとする。一方で、
人間に虐げられた記憶しかないコバはそれを拒絶する。
(人間を死ぬほど恨み蔑んでいるのに、人間の前では
道化を演じ切る彼が怖すぎる)
2人の決着は、猿の中でも意見を違えるものが
現れたという意味で象徴的。シーザーが目指した
平和なコミュニティは崩壊へと向かっている。
それも彼自身の手によって。
人間と猿の争い、そして猿と猿の争い。
殺し合いというのは生き物にとって
必然なのだろうかと思うと悲しくなってくる。
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ただこの映画、映像技術の進歩には目を見張るし、
これが異人種間の争いを描いたドラマと観られる深み
もあるのだが、猿を人間に置き換えて考えてみると
物語の展開はかなりオーソドックスとも言える。
友好の兆しを見せつつも戦いへともつれ込んでいく流れ
や、副官コバとの対立なども予定調和的ではある。
そこだけが不満点と言えば不満点かなあ。
物語の展開にあとひとヒネリ欲しかった、というのは
これだけ楽しませてもらっておいて贅沢言い過ぎかしら。
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3作目も作られるのであろう新『猿の惑星』シリーズ。
次回は遂に全人類と猿たちとの全面戦争が勃発するのだろうか。
オリジナルのあのラストに繋がるような終わり方が
用意されているのかもしれないと考えると、
今からワクワクする。
<2014.09.12鑑賞>
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余談1:
エンドロールで驚いた。
ジェイソン・クラークやゲイリー・オールドマンと
いった役者さんよりも先に、モーションキャプチャーで
シーザーを演じたアンディ・サーキスの名前が
一番最初にクレジットされてるんだもの。
顔が出ないのにこれだけ有名な役者さんも珍しいが、
ここ数年の彼の活躍って目覚ましいものがある。
ゴラムにキングコングにゴジラ(一部だけ)にシーザー!
そろそろアカデミー主演男優賞とかにノミネートして
くれないかしら。
余談2:
文脈に沿わなかったので書けなかったが、
人間側のリーダー役ゲイリー・オールドマンに
泣かされた。彼が電気を取り戻したかったのは、
本当はスマートフォンのあの写真を見たかっただけ
だった……なんて想像はロマンティック過ぎますか。
悪役では括れない良い役でした。
壮大なことに。
ストーリー的には、人間でよくある映画が猿になっただけのよーな?!
でも、猿と思って観ていれば見応えはあった。3Dで見たけど、そんな改めて映像が凄い感じはなかったなー。まぁ、エンターテイメント的にはありかな。
家族を大切にしよう
すごく迫力があって引き込まれました。不気味で怖い所も多々ありましたが、最後には家族を大切にしようとしみじみ感じさせてくれる素晴らしい映画でした。
シーザーは非常に賢い上に、とても愛情深く、常に仲間や周り(人間や環境)のことを考えていることに感心しました。愛をたっぷり注がれて育てられるということは、あたたかい道徳観が育つのだな、としみじみ感じました。
猿人類と人類、それぞれ自分たちのことしか考えない者と、シーザーやマルコムのように共存を考える者。種は違えど同じなんだなと思わせる箇所が多々ありました。
共存を考えられるのは心を持つ生き物しかできないと思うので、せっかく人間として生きているのだから、お互いを思いやり、戦争なんかしてないで仲良くやっていこうよ、と思いました。
進化の夜明け
前作の猿達の反乱から10年後の世界。進化の黄昏にある人間と、夜明けにある猿が対峙した先には…。
冒頭の映像から迫力、とても見応えがありました。
他種族との関係、同種族の中の関係、演技達者たちが多層的にズッシリと見せてくれました。
人間に育てられた猿シーザーの、カリスマリーダーぶりに見惚れます。演じるアンディ・サーキスに大拍手です。
人間社会を経験したシーザーやコバとは違った環境で育った、ブルーアイズやアッシュら息子世代も上手く描かれていると思いました。
ニック・サーストン演じるブルーアイズ、良かったです。初めて人間と関わる中で何を思い考えたのか。そして意思を伝える事の重さにハッとしました。
ゲイリー・オールドマン演じる人間側のリーダー、ドレイファスの拡張器での演説は印象的。心のひだを繊細に見せて、流石でした。
実はジェイソン・クラークの出演を知って、てっきりあちら側かと、強面の猿かと、迫力あるし…。
ポスターを見て勝手な思い込みに苦笑したのですが、猿に囲まれても体格も迫力も負けておらず、誠実なマルコム役にぴったりでした。
更なる映像の進化と、洗練された脚本に心を奪われる
もはやリアルさに驚くことがなくなりつつあるVFXだが、やはり不自然と思える部分はあるものの、鑑賞者に信憑性を与えるためにも凄まじいクオリティで猿の毛並感や、瞳の美しさが描かれており、何百という猿も個性的に区別されているところに驚いた。
存在しないものに感情を揺さぶられることはないだろうと思っていたが、前作から「猿の惑星」のシーザーだけには心が奪われ、終盤には実在するものとして捉えている自分がいた。これほど引き込まれるVFXてんこ盛りの映画も珍しい。展開も早く、ハラハラさせられたり緩急しっかりついていて先が気になるストーリーもよかった。
シーザーがどうなっていくのかすでに気になって仕方ない。
ずっと考えさせられる内容。前作は未鑑賞、昔(子供の頃テレビで見ていた)の話のストーリーは、ほぼ記憶の彼方に行き、断片的な映像の記憶が僅かに残る程度。
鑑賞開始時刻で鑑賞を決めた程度で、特に観たいということは無かった。でも、話が進むと考えさせられる部分が随所に出てきて、このあと人類との全面戦争となるのは悲しい限り。次も観たくなった。
続編はいつ位ですかね
普通に楽しめる内容です。猿がメインの映画ではありますが、人間(の役)が殆ど印象に残らなかったです。3Dで観ましたが、あまりその効果を体感することはなかったのが、やや残念でした。続編はいつ位に公開されるのですかね。
猿達の表情が豊かな事…見事です!
猿の惑星、ヒトの世紀が終わろうとしている…さてそうでしょうか??
作品としてはとても面白く、猿にも人間にも感情移入出来る脚本になっています。シーザーを始め猿達の演技?表情、感情表現が見事です。あのエンディングからどう次に繋げるのだろう?楽しみに待つしか有りません。。
共存の難しさ。
前作「創世記」から10年後の設定。
シーザー(アンディ・サーキス)を中心に一大コミュニティを築き上げているエイプたち。
冒頭はエイプたちの視点からスタートし、人間たちは滅びてしまったのか、と言わせてから、おもむろに人間が登場する。
実験の対象とされていたコバは、人間に対して憎悪しかなく、久しぶりに現れた人間に対してその憎悪を増幅させていく。
それが高じてシーザーと対立することになる。
違う種と共存することがかくも難しいのは、人の営みを見ていればわかることだが、それでも本作の展開は悲しい。
わからないから排除する。
生き物の本能かもしれない。
マット・リーブス監督は演出の腕を相当あげていると感じた。
エイプたちの個体識別が容易だったのも演出のなせるワザである。
骨太なストーリーと豪快な演出があいまって、見応えのある作品になっていた。
3作目があれば期待したい。
信じることの難しさ
他者を信じることの難しさと尊さを改めて考えさせられる映画だった。
「相手100%心の底から信じる」なんてシチュエーションは、相手が考えていることを全て把握することができない以上ありえないのだと思う。
だからこそ、相手に自分の考えや気持ちを伝えようとするスキルと誠意、そして100%と信頼できるとは言えない中で相手のことを信じようと決断する意志と決断力が大切なのだと感じた。
シーザーやマルコムがカッコイイのは言うまでもないが、コバやドレイファスも非常に魅力的なキャラクター。
本作には完全な悪として捉えられる登場人物はいないと思う。みんながみんな、それぞれが信じるもののために行動する。
信じること、わかりあうことの難しさを描いた映画だと思った。
誰か入ってんの??ww
平日の夕方からだったけどガラガラだった・・。
前作は見てません。
人間に育てられたボス猿シーザー
戦争になったら仲間も人間達も死ぬ
危機が迫っても
自分の感情よりも常に仲間、全体を見通し考えられる
温かいハートを持つこのボスの器量は凄い!!
もう一度人間を信じて見ようとしたシーザー
だけど
人間にも猿にも
ろくでなし・・クズ野郎がいる。
共存を望んだシーザーと主人公の友情に
ウルッとしました。
猿たちの目の動きが凄い!!
中に誰か入ってんの??(笑)
本当の猿のように見えるCG映像は圧巻です。
でもこの終わり方はなんとも・・・消化不良w
全体的に良い映画でした。
ただこれを3Dと言うのはいかがなものかと・・
3Dメガネをずらして見てもほぼ変わらない程の
鼻糞3D映像でした。これなら2Dでも良かった。
3D 吹替 劇場鑑賞
重厚なドラマの娯楽作
よくありきたりという表現が使われている通り、ストーリーはありきたり。
だけど描き方は久々に濃いドラマのある作品を見ました。
娯楽作品でありながら本当にドラマが濃い。
そして、深い。
特に、猿のコバの部分に関しては「人間への憎しみから学んだ猿」というシーザーが言ったセリフは妙に響いてしまった。
やはり、いじめもそうだが、いじめ側がしたことは忘れても、いじめられる側は忘れないというのと同じ。
コバはそれほど人間を憎んでいる。自分たちの生活が脅かそうとも指導者であるシーザーに反対されても復讐心はどうしても消えない。
つまり、復讐という憎しみは知性を持った猿でも人間となんら変わらない生き物になってしまう。
だから、共存の道を開けなくなってしまう。
これは、ある意味、人間の“世界”を表している作品。
戦争になれば憎しみが産まれて、日本と韓国の関係も同じで韓国の方が強いけど憎しみがある。
だから、昔の世界でもあり、今の世界でもある、実に深い作品と言えるのだ。
と、まあ評論家ぶるような文になってしまったけど、見終わってそんなことを考えさせられたほど深い余韻が残った作品でした。
前作ほどの興奮はなく、スッキリする娯楽作品ではないし、複雑な気持ちで見ることになるかもしれない。
旧シリーズの1作目はもっと深いから越えてない。
だけど、今作は猿を通して、エンタメとして伝えた見事な娯楽作品。
劇場での鑑賞をオススメします。
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