猿の惑星:新世紀(ライジング)のレビュー・感想・評価
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進化することで直面する現実、戦争の原理をテーマにした考えさせられる前日譚二作目でした
前作も前日譚三部作の序章として質の良い作品に仕上がっていましたが、本作も負けず劣らず、いやそれ以上の見応えを感じた作品でしたね。
前作は人間の傲慢な部分が垣間見れて、まさしく人類への警鐘を鳴らすようなストーリー構成になっていましたが、今回は戦争の原理を題材にした、またしても考えさせられるストーリー構成になっていて、終始目が釘付けになってしまいました。
分かり合えそうで分かり合えない、そのジリジリした展開にもどかしさを感じずにはいられなかったのですが、これはホント現実の世界も一緒で、まさしく今我々が直面しているリアリティのある内容だっただけに、余計に何とも言えないもどかしさを感じずにはいられない内容でしたよ。
人間との共存を望む猿もいれば、人間をとにかく憎み人間を倒すことしか考えない猿もいる・・・前作は人間とは違う猿の共存意識の高さが物凄く印象に残ったのですが、種族が繁栄するとどうしても同じ末路を辿ってしまうのが現実なのでしょうか、同じ種族同士で憎しみ合い争いに発展する様子は、何かと考えさせられるものがありましたね。
でも人間の優しさを知っているシーザーと、人間に虐げられた記憶しかないコバと考えれば、考え方の違いもこれはある程度致し方ないと思うんですよね、ずっと長い間理不尽に虐げられてきたんだ、その気持ちも分かる、単純にコバを非難するのもまた違う気がして、何とも言えない気分にさせられてしまいました。
相手への恐れがあるからこそ、間違った方向へ向かってしまう悪循環、どうやったら理解し合えるのか、これは永遠のテーマみたいなものですね。
しかし前作以上にモーション・キャプチャー技術が進化していて、もはやそこに本物がいるとしか思えない、いや本物以上の存在感を感じてしまうほど、猿側のドラマに見入ってしまいました。
CGだけじゃなく、本物がその場所で演じたからこそのリアリティだったでしょうか。
アンディ・サーキスが日の目を見る時代が来たってことですね。
それと本作はリーダーとはどうあるべきか、そんなリーダー像を問う作品でもあったかと思いますが、シーザーが本当にカッコ良かったですねぇ、人間側のリーダーと交わした友情、あれはグッと来た~。
人間側、猿側、双方の家族の物語も、同様にグッと来て終始見入ってしまうものがありましたね、でも、避けられない現実には、虚しさを感じずにはいられませんでしたよ・・・。
しかしコバは、北のどこかの独裁者みたいでしたねぇ・・・。
さて次は最終章、結末は見えていても、そこまでどう持っていくのか、期待に胸を膨らませつつ、しばし待ちましょう。
うほっうほっ
大事なのは人間は自滅してること
知能が高いシーザーグループが人間を捕食してる訳でもないので本来であれば別に敵対する事もないが人間がちょっかい出せば当然自衛の為に動かざるをえまい
ただ猿全体がそうというよりシーザーによる恩恵部分があるので後々は普通に捕食されるかもしれないがエイプ側も人間側も異なる考え方を持つ一派が居るのはエイプ側が単純な統一思想集団ではなく人間に限りなく近いという事を表していて良い
よく見ると冒頭で猿が首飾りを着けていたりサングラスとかしてるがあれは宗教的価値観で付けている様で少し不気味には感じる
後々の展開を考えるとエイプ知能集団対人類の構図になってエイプ側が勝つわけだよね
そう考えるとタワーを爆発させてエイプ集団を消そうと思ったリーダーはあながち間違ってもいないというのも考えもの
Apes will not kill apes
深い
ちょっとした誤解が争いのきっかけになり、憎しみの連鎖や不安が戦いを終われなくさせる。それでも互いを信じ合う勇気、お互いを理解しようとすることの大切さ。
そんな深いテーマを、表情豊かな猿と美麗で迫力ある映像ととも描いた映画です。いい映画です。
個人の絆、個人の憎しみ
ブルーレイ、吹き替えで視聴。
前作は映画館で見て、ブルーレイも所持している。
5年近く経つため、正直内容をあまり覚えていなかったが、見て行くうちに思い出せるし、すんなり作品に入っていけた。
序盤、いきなりのシーザーどアップからの猿軍団は圧巻で、一気に心を掴まされる。また、シーザーに子供がいてかなり成長していることも分かる。解説では前作の10年後の世界であると言われていた。
前作の主人公である、ジェームス・フランコは死んでしまったのだろうか・・・。人間側の主人公が交代したのは少し残念。
だが近作の主人公もなかなかいい雰囲気を持っていて、違和感はない。人間的にもできていて、話の分かるシーザーとなら信頼関係を築けるのも分かる。
だが、様々な要因がお互いの信頼を引き離してしまう。人間側の発砲男。最初の1発目はまだ100歩譲るが、仲間を煽ったり、銃は没収するはずが隠して持っていたり・・・なんで人間側に他にいなかったのか。。そして猿側の副ボス(名前忘れた)こいつも以前の実験のトラウマにより人間をかなり憎んでおり、シーザーに戦争を進める。
また、人間側の長、ゲイリー・オールドマン。こいつも町からしか情報を知らないため、猿との戦争を推し進める。(なぜゲイリー・オールドマンにこの役をさせたのかは不明。これはミスキャストだと思う)
というように個人間では信頼できても、全ての人間が理解できるかといえば、そうではない。またシーザーを撃った副ボスのように戦争は1部の人間によって引き起こされることになる。
最後のシーザーの戦争はもう始まってしまったという悟った感じ。争いなどしたくないのに、自らの指揮で始めなければならないというのがとても切なかった。
人間側の黒人のやついつの間にか消えてたがどこいった?見逃したかな?
まさか猿の惑星に泣かされるとは…
シーザーの苦悩と悲哀が見所
シーザーをはじめ猿の表情が人間ぼい。感情豊かにしようとするとそうなってしまうのかもしれない。
猿の文明社会がきっちりとできあがってしまった以上、物語の構図は従来の戦争映画と同じだ。お互いにいい奴もいれば、悪い奴がいる。ただ、この映画ではいい奴が猿のリーダーであるということ。人間を信じたくて、信じて、新たな友人もできた。それでも戦争に向かわなければならない悲哀が満ちたいいラストだった。
これが猿の惑星!
ジェネシスほどではない
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