「豪華絢爛!非の打ち所の無い商業映画の傑作」ウルフ・オブ・ウォールストリート 柴左近さんの映画レビュー(感想・評価)
豪華絢爛!非の打ち所の無い商業映画の傑作
「ナプキンに名前を書いてみてくれ」
「でも、書くものがない」
「じゃあ、このペンを買え」
顧客に価値を発見させ、商品を売る。
それが商売の基本である。売れる商品には必ず理由がある。
映画でも同じで、「商業映画」と呼ばれるものは観客第一で、受けの良さそうな要素を取り揃えて、その要素をふんだんに盛り込んで作っていく。
今作もイケメン、美女揃いの豪華なキャスト陣、やり手監督、壮大なスケール、王道な展開など、例に違わぬ商業映画だ。
個人的には監督が好きに作った「芸術映画」の方が好みの作品が多いのだが、この「ウルフ・オブ・ウォール・ストリート」は、純粋に面白く、特に欠点が思いつかないとても良い映画だった。
1億ドルという巨額の製作費はやはり芸術映画では実現し得ない規模で、しかもそれをスコセッシの潔い思いきった演出で料理していて、3時間という長尺なのに関わらず観ていて全く飽きない。
ウォール街のブローカーの半生を元にした難しいテーマでも、分かりやすく作られていて頭を抱えず誰でも観られる。
ディカプリオを始めとする一流キャストの体を張った迫真の演技が、画面で所狭しと暴れ狂う!
特にマーゴット・ロビーが凄かった!
超一流の商業映画で、誰でもある程度は面白いと思える映画なので観てない人は観るべき!映画本来の良さが詰まってる!
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