劇場公開日 2014年3月1日

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「全体的に可愛いところがいい。でも、ダークなところというか、ブラックなところがあれば、尚よかった。」魔女の宅急便 Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0全体的に可愛いところがいい。でも、ダークなところというか、ブラックなところがあれば、尚よかった。

2015年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

幸せ

全体的に可愛いところが、いいと思う。
原作は読んでいないけど、宮崎監督の映画の世界観には近いと思う。
キキが飛んでいる時の浮遊感がいい。
セットや服装も、なんとなく近いような気がして楽しかった。
でも、原作や、宮崎監督の作品を無視して書かしてもらうと、本作はなんだか物足りない。
完全に子供向けかもしれない。
表面的には、ありえないような世界でもいいけれど、テーマ的にはもっと深いものがほしかった。
これだと、苦しくても、多少うまくいかなくても、あきらめず、目標に向かって頑張りましょう的なものしか感じられない。
明るいとか、楽しい、可愛いだけでは、メリハリがないから、なんだかつまらない。
もっとダークなところというか、ブラックな感じがほしかった。
限りなくブラックな映画、「呪怨」の監督とは、とても思えないです。
完全な悪役を出して戦わせえるとか、キキがだまされて、それこそ危機になってしまうというようなことがあってもよかった。
それに主演の小芝風花さんは、顔はすごく可愛いのだけれども、役のキキの印象は、萌えないというか、なんだか可愛くなかった。
なぜか考えてみると、主人公が少年でもいいような感じで、”魔少年の宅急便”(こっちの方がはるかに面白そうだけれども・・・)でも成り立ちそうです。
トンボではなく、王子様風のキャラを出すなどして、恋愛、できれば笑いも入れて、ラブコメ風にしてくれたら、もっと魅力的になったと思う。
あと気になったのは、いまさらですが、”宅急便”という題名。
”宅急便”はヤマト運輸が商標登録しているはずで、特別協力とはなっていたけど、いろいろ問題があるので、思い切って別の題名にした方が、すっきりするような気がした。
関係ないけど、ダイヤル式の黒電話が出てくるのが、懐かしくて、微妙に面白かった。

Push6700