「最悪でした。」魔女の宅急便 ハシさんの映画レビュー(感想・評価)
最悪でした。
映画、実写版「魔女の宅急便」を観てきました。個人的な感想なのでスルーして頂いて構いませんが、100点満点中0点です。人間味の温かみが全く感じられない最悪な映画でした。
キキが可哀想すぎます…、魔女への扱いが酷い。粛清されるべき人間が数名いて、映画ならば苦労と達成を交互に展開して観たいのに、ずっと苦労&悲惨な事ばかり(>人<;)。完全に魔女苛めが入っていました。
子供は挨拶しない。キキに物を投げるやつがいる。箒を盗んだのに叱らない、叱られない、謝らない、逆ギレする。個人的な恨みを宅急便で頼む。集団でキキ(魔女)をさける。頼んだ宅急便を押し返す。箒が折れながら苦労して届けたのに、冷たい待遇を受ける。魔女と人間の命よりも、河馬の命を優先させる。雷雨に打たれているのに、休ませるどころか「河馬を落とすな」と強制させる。雷雨の後、すぐに晴れる。
そして全く笑いがありませんでした。いくつか笑わせるような要素があったのかもしれませんが、笑うに足りるインパクトがありませんでした。この知名度の高い題材を使って全く笑えないなんて、ありえないです。
最後は強引にハッピーエンド?に持っていっていましたが、それも納得できるものではなかったです。ありえない!という箇所が数え切れなくて、別の監督での完全リメイクを希望したいです。
ジジの声優(声質)も全然魅力がありませんでした。ジジのCGの動きも猫の動きじゃないです。キキは13歳という設定なので、その辺は妥協して観ていましたが、周りの人間が酷すぎます。音楽や映像も特に際立っていいところなし。斬新さもない。高揚感もない。
挙句の果てには、観る事自体が苦痛に感じ、オーディオプレーヤーで音楽を耳栓変わりにして聴きながら、早く終わらないかな…、っと冷めた目で音楽の隙間から聞こえる会話や音を聞いていました。
途中退席したいくらいの酷い映画でした。良いところを探すのが難しいです。地上波で放映されてもまた観たいとは思いません。