「主人公のバトンタッチ、新たな物語の始まり」トランスフォーマー ロストエイジ 中野祐治さんの映画レビュー(感想・評価)
主人公のバトンタッチ、新たな物語の始まり
今回から、主人公がサムからケイドへとバトンタッチされる
舞台も新しいフェーズへ進み、シリーズが大きく方向転換!
ケイドは発明家であり、同時に娘を育てる父親。
「世界を救うヒーロー」から、「家族を守るために奮闘する等身大の存在」が主人公となった。
これまで地球を救ってきたオートボットが、政府や企業によって“不要な存在”として追われる展開が単なるSF作品として終わらず、現実社会における「利用され、捨てられる関係」を映し出しているように感じられる。
アクションシーンはさらにスケールアップしているが、それを貫くテーマは「信頼と責任」。ケイドが娘を守り、オプティマスを信じ、彼らに信頼されることで、一人の発明家が“仲間の一員”へと変わっていく。
アクションに圧倒されるだけの映画ではなく、
父として、人として、信頼を勝ち得ていくケイドの姿に勇気をもらえる作品になっている。
 コメントする 
  
 
  