トランスフォーマー ロストエイジ : インタビュー
ニコラ・ペルツ&ジャック・レイナー 2人のお気に入りは“バンブルビー”
前作「トランスフォーマー ダークサイド・ムーン」から3年、キャストと主役ロボットのデザインを一新し、シリーズ再スタートの記念碑的作品ともなった「トランスフォーマー ロストエイジ」が、いよいよ8月8日に日本公開を迎える。すでに全世界興収10億ドルを突破しているこの大ヒット作で、新ヒロインとその恋人役に抜擢されたニコラ・ペルツとジャック・レイナーが来日インタビューに応じた。(取材・文・写真/編集部)
マーク・ウォールバーグ扮する新主人公ケイド・イェーガーの愛娘テッサ役として新ヒロインの座を射止めたペルツは、1995年生まれの現在19歳。「昔から『トランスフォーマー』のファンだったので、出演できて本当に興奮してるの」と喜びを隠さず、「マイケル・ベイ監督の映画が大好きで、天才だと信じている」と言い切る。
そして、ベイの持つ“熱量”にも触れ、「この映画は、プリ・プロダクション、ポスト・プロダクションを含めると全部で4000人が関わっている超大作。その中心にいるのがベイ監督で、現場ではものすごいエネルギー。彼はすごく興奮している状態で、一緒に仕事をしている私たちにもエネルギーが感染していった」と現場を振り返る。
一方のレイナーは、アイルランド出身の22歳で、本国の映画界で活躍したのちハリウッドに進出。今作ではテッサの恋人でプロレーサーのシェーンに扮してウォールバーグの向こうを張るアクションにチャレンジ、日本初お目見えを果たしている。「独立系の作品に出演してきた俳優にとって、これほどの規模の作品に出ることはなじみがなかった」というレイナーは、「毎日、姿が見えないロボットたちを相手に演技するということにも、早く慣れなくてはいけなかった」と苦労を明かす。
「トランスフォーマー」シリーズはもちろん、監督デビュー作「バッドボーイズ」から一貫して大スケールの“破壊”にこだわるベイ監督作だけに、撮影現場はし烈を極める困難さが予想されるが、ペルツたちはどう感じたのか。「ロストエイジ」では、史上初と言われるIMAX 3Dカメラによる全編撮影が敢行され、シカゴを破壊した前作を上回るスケールのスペクタクル・アクションが2時間45分の長尺たっぷりに描かれるだけに、危険なシーンも多かったに違いない。
「全然なかったよ!(笑)」と声をそろえた2人だが、すぐさま「現場はとにかくエキサイティングで、次に何が起こるかわからないという緊張感が常にあった」(ペルツ)、「もし、記者の方が実際に現場に来たら、まるで紛争地帯に来ているような感覚を持つんじゃないかっていうくらい混沌としていた。爆発が起こったり、物が衝突していたり、人の叫び声や怒鳴り声なんかも。正直、撮影初日はそういう雰囲気に、僕もひるんでしまったんだけど(苦笑)」(レイナー)と続ける。
ペルツは、「カーチェイスにしても爆発にしても、CGではなくて全部本物。私たちが爆発の真ん中を駆け抜けて逃げるスローモーションのシーンがあるんだけど、実際に私たちがあのシーンをやると聞いたのは、撮影の4、5分前。もちろんスタッフが何日も掛けて準備をして、状況はすべてコントロールされていたんだけど、私たちは何分間かの撮影で1回で決めなきゃいけない。そういう緊張感があったわ」と振り返った。
全世界市場に向けた超大作への出演を、「毎日が新しい挑戦であり、尊敬してきた監督や俳優と一緒に仕事ができたということで、学びの場でもあった」(ペルツ)、「出演できたことが非常に光栄であり、また今後につながる大きなチャンスを与えてくれた作品」(レイナー)と語った2人。「お気に入りのトランフォーマーは?」という質問に「バンブルビー!」と答えて、インタビューを締めくくった。