マッキーのレビュー・感想・評価
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五感が刺激されました。
面白かったです。
最近は、ボリウッド映画に恵まれているので、見に行きました。
予想通りの面白さで満足した作品です。
もう題材からして、心が踊りました。
なんたってハエですから。
ハエが主役の映画って、自分が知る限り「ザ・フライ」以来ではないでしょうか。
しかも、生々しい程にリアルで、巨大なスクリーンにそのフォルムが現れるところなどは、刺激的です。
その手の描写が苦手な方は、注意が必要ですよ。
ストーリーは、意外と普通の展開ですが、ボリウッドならではの新鮮味が所々感じられるので、飽きる事はありませんでした。
ただ、若干ブラックジョークもあると思います。
軽快な話を期待する方には、首を傾げてしまうかも知れません。
既存のバイオレンス作品に飽きた方にオススメです。
フマッキーラ〜〜〜!!
ポスターを見ても分かる通り、表は建設会社の社長だが裏では極悪非道の限りをはたらくスディープと人間から生まれ変わった小さなハエが主役。そして美人のピンドゥを絡めた三角関係がコトの始まりだ。
ほとんどの時間を、スディープとハエの攻防に費やす。
VFXのレベルは粗いが、この作品の面白さを左右したりはしない。
金があり、なんでも一流にこなし、女にモテモテのイケメン、スディープがたった一匹のハエに翻弄され、やがては憔悴していくサマがなんとも楽しいのだ。
全篇、スディープの一人芝居と言ってよく、CGのハエを相手に面白いリアクションを見せる。
やがてはハエと人間の頭脳戦に持ち込んでいく脚本の質の高さは、VFXに頼りっぱなしのハリウッド大作を嘲笑うかのようだ。
ハエとなったジャニが恋人のピンドゥに、どうやって自分の存在を知らせるのかも見どころ。もちろん、宿敵スディープにもただのハエでないことを知らしめなければならない。素性を明かすシーンはなかなかにインパクトがある。
ヒロイン、ピンドゥは恵まれない子どもたちのための慈善活動を行うNGOメンバーの代表格だが、マイクロ・アーティストという側面をもつところもミソ。
極小のものを作るのが得意なのだ。ハエとなったジャニのために製作するアイテムにも笑える。
もちろんハッピーエンドだが、この先、ピンドゥは自由に恋ができるのだろうか? ハエが邪魔しなきゃいいがと心配になる。
インド映画にしては歌と踊りのシーンが少なめで、話がテンポよく進む。
ハエマッキー。
発想の勝利がCGのコバエを映えさせる一本。
マッキーと聞くと私には油性マジックがすぐ浮かぶんだけど、
(あれ正確にはハイマッキーだっけ)
インドではハエのことをマッキーと呼ぶらしい。
どうりで主人公の名前は「ジャニ」だし、どこにマッキーなんていう
名前が出てくるんだ?と思ってたら、歌でマッキー♪マッキー♪と
流れる度に字幕に「ハエだよ、僕はハエなんだ~」みたいな歌詞が
出てきて、なんだアンタのことだったの^^;と理解した。
おそらくあの「コバエコナーズ」も、マッキーは追い払えない。
ゴーグルつけてるから殺虫剤も効かないし(爆)
しかし人間がハエに生まれ変わり大活躍!なんてくだらないことを
よくこれだけの作品に仕上げたもんだわな~と驚嘆する。
毎度のようにボリウッド映画は音楽も秀逸なのがバンバンかかる。
で、歌って踊る。もちろんハエも。うひゃー。なんだか可愛いし。
物語はいたって簡単。すぐに殺されちゃうストーカー男ジャニは、
羽賀研二とマイケル富岡ミックスのような風貌でエロいニヤつき顔、
社長兼ギャングのスディープっていう男は榎木孝明みたいな風貌。
親しみやすいそれらの顔とコバエコメディが見事に調和している。
あまりにバカバカしいので、これをあと何時間やるんだ?といつもの
長~いインド映画に警戒してしまうのだが、これはけっこう短い方。
飽きてくる前に一応の決着を観るので?大丈夫。
しかしまさかあれほどハエを可愛くCG化するとはね~。
ヒロインがハエと知ってギョッとするのも束の間、すぐに仲良く
なっちゃうところなんかもご愛嬌(だって恋人がハエだよ?)
彼女の涙や水を巧く使い、マッキーが文字を書くところも笑える。
ハエになったらこんなに賢いのに、なぜ
人間時代はあんなにバカだったの?そこが知りたいわオバサンは^^;
ラストがハッピーエンドといえるのかどうかは分からないが…
何度生まれ変わっても…という発想は、極力避けたい最近の自分。
(不意に飼ってみたくなるほどの愛らしさが、かえって恐怖なのよ)
爽快!
インドフェスの時に、宣伝の方がハエのぬいぐるみを愛おしそうに抱えていたのをみて、「きもっ」と思いましたが、映画を見終わったあと、私もぬいぐるみを抱えて、「マッキー、マッキー」と小躍りしたくなりました。
今年はインド映画公開多くないですか?
実はこの映画、やってることは『恋する輪廻 オーム・シャンティオーム』と殆ど一緒なんですよね。
美しいヒロインに惚れた男が恋敵によって殺され、生まれ変わって復讐する。
とだけ、骨子を超省略すると全く一緒なんですよね。
但し、オーム・シャンティオームの主人公は映画スターに生まれ変わったが、今作では人間ですらなくハエとして生まれ変わります。
無力に思えるハエがどうやって復習するのか?
その手口や丁々発止の攻防戦?が当作品のキモと言って良いでしょう。
しかし、こういう作品が作られるという事は、インドには輪廻転生という宗教観が根付いているのだと思い知らされます。
それ故にカースト制度からの脱却も一筋縄ではいかないのでしょうね。
最後に
この映画は非常に楽しく出来の良い娯楽作品ではありますが、主人公がハエとして生まれ変わり再誕するシーンだけは少々グロテスクにも思えます。
鑑賞する際には御注意を
インド映画やるな〜
すごい本数からちょっとだけしか輸入されないだろうから、セレクトされた作品が公開されているのはわかるけど、インド映画ってスゴイパワーを感じるな〜。
‘ロボット’の迫力もさすがだったけど、今回は‘ハエ’ですよ。
こんなちっこい嫌われ者をどう使うのかと思いきや…まあ、工夫されすぎでした。
人対ハエ、ハエたたきでいっぱつのところ、どれも成立しそうな暴れっぷりだからたいしたもんです。
ヒロインをマイクロアーティストに設定したのも真実味をアップさせてますね。
クルマ炎上から家大爆破まで、ハエ1匹でよくここまでつなげました!拍手!
超最高!
最高でした。
インド映画と言えば、ダンスあり、歌ありでとにかくお気楽なというくらいのどちらかというと短絡的でネガティブな印象だった。それは、その通りなんだけど、とにかくめちゃめちゃ楽しかった!インド映画最高!
他のインド映画をディグッてみてるわけではないのでわからないが、この作品に関しては、あえての脚本、計算された映像で、最後まで、非常に楽しめた。R100よりよっぽど笑えましたし。
物語として落ち度がなく非常によくできた脚本だと思う。
というか、とにかくヒロインのビンドゥの可愛さってったらないよ!美しく、綺麗で、可愛い、超イイ女なんですよ!ヒロイン満足度98%です。男はみんな画面上のビンドゥに恋するはず。
超オススメです。
家族でみても、カップルでみても、友達とみても間違いない作品だと思います。
脚本がいい!
インド映画は数本観ているけれど、どうせ、ミュージカルだろうと思っていた。が、最初は韓国の恋愛映画っぽい感じだったが、途中からガラっと変わって面白くなった。伏線がいくつかあり、2時間があっというまに過ぎた。最近にはない、わくわくとしながら展開を楽しんだ映画だと思う。ただ、ハエが嫌いな人にはお勧めしないけれど。
リアルのハエが持つ、不気味さや不潔感を見事に払拭して、誰もが拍手を送りたくなるヒーローが誕生。
インド人の発想の凄さに脱帽する作品。
「マッキー」とは、インド語でハエのこと。何と言ってもハエに転生した主人公が、自らを殺した悪党に、完膚無きまで復讐を果たす内容の作品。
コラ!、ネタバレするなと怒らないでください。だいたいですよ、どうやったら小さなハエが人間に復讐できるのですか。想像できないでしょう。コメディながらも、ちゃんと納得できる形で復讐の過程を説明つけちゃったのだから、キンチョーのコマーシャルもビックリの世界でございます。
そもそも日本人が思いつく昆虫ヒーローはハチぐらいでしょう。誰がハエがヒーローになるなんて思いつくことでしょうか。
また、ハエと人間のあり得ないバトルシーンとハエの人間的な表情をリアルに再現したことも特筆です。これは映画『ロボット』を超える2234カットの膨大なVFX投入して実現したもの。IT技術と人海戦術で一見不可能と思えるような表現でもリアルに描写してしまうところがいかにもインド的だと思うのです。
さらに、ハエのキャラクターが可愛いのですね。まるで仮面ライダーかと思えるくらい大きなお目々がチャームポイント。しかもピクサーのキャラに似て、明るくてお調子者の性格が親しみやすさを感じさせるのです。リアルのハエが持つ、不気味さや不潔感を見事に払拭して、誰もが拍手を送りたくなるヒーローとなったのでした。
さて、物語の冒頭では、まだハエは登場しません。悪役となる建設会社社長のスディープの気に入らない奴は殺してまで、荒稼ぎするという強欲非道ぶりや無類の女好きなところがまず示されます。
一方お調子者の貧乏青年ジャニは、向かいに住んでいるヒンドゥに2年も前から片思いを続けていたのです。あの手この手でアピールするもの、会話すらろくにしてもらえなかったのでした。でもヒンドゥもまんざらではなかったので、からかって無視しているふりをしていたのでした。
ある日、ヒンドゥは自らかかわっているボランティア活動のスポンサーとして、スディープと出会ってしまいます。スディープは一目で美人のヒンドゥに魅了されてしまいます。密かにヒンドゥを尾行したスディープは、彼女に付きまとうジャニーを自分の恋路を邪魔する恋敵と勝手に思い込み、ジャニを誘拐。そのまま殺害してしまいます。
ずいぶん長い前振りですがここからが本番。
殺されたジャニーの魂は、失われずに一匹のハエに宿ります。なぜハエなのかは謎です('◇')ゞ
ハエとなったジャニは、愛するヒンドゥを守るため、小さな体を臆するともなくスディープとの戦いに挑んでいきます。
最初は付きまとい作戦から、スディープを不眠不休のノイローゼ状態へ追い込みます。次には取引先との関係悪化を狙ったジャニのアイディアがクリーンヒット。スディープにわざと見えるように、顧客のオデコや頬にジャニは羽を止めるのでした。すっかりハエノイローゼにかかってしまったスディープは、ハエを見るだけでたたきにかかるのです。たとえ顧客の頭や顔としても。顧客を不本意にも殴ってしまうスディープの狂乱ぶりと勝ち誇ったようなポーズを決めるジャニが可笑しかったです。
ボディランゲージを屈指して、ジャニはヒンドゥに自分の存在を伝えることに成功します。以後、ボディランゲージで二人の間に意志が通い始めるのです。二人の「会話」シーンもジャニの動き方が可愛くて、可笑しかったです。それとマイクロクラフトのクリエーターだったヒンドゥは、器用にもジャニの住宅を作ったり、殺虫剤避けのゴーグルをつくってプレゼントするのでした。ゴーグルの効果抜群で、スディープからの殺虫剤攻撃にも耐えられるようになったのです。
ヒンドゥとジャニは協力し合って、スディープを追い詰めていきます。それは税務監査を誘発して、破産に追い込んだり、家中を爆破したり、一匹のハエがやらかした作戦としては奇想天外なものばかりでした。しかし、二人が協力し合っていることが、スディープにバレて、ヒンドゥにピンチが迫ります。一方、ジャニもスディープが雇った祈祷師に呪われた二匹のひばりに急襲されて、絶体絶命のピンチを迎えます。ひばりvsジャニの空中戦はなかなか、ハラハラさせられました。
最後は。身を挺してまでヒンドゥを守ろうとする姿に思わずホロリとさせられました。
だけどハエとなったジャニは不滅なようで、続編でもヒンドゥを守っていく感じがアリアリと…(^^ゞ
最後のエンドロールでは、ジャニと仲間のハエで踊るハエダンスがユニーク。したまちコメディ映画祭の上映会では、ステージに踊り子さんたちも上がり、観客と一体となって、このハエダンスを踊って締めくくりました。上映途中でも、ここぞという場面でクラッカーを鳴らすことが義務づけられた上映会だったので、ジャニの復活シーンは、パンバンパンと爆竹が鳴り響き、かなり盛り上がった上映会となりました。相の手が入る上映なんて、まるで歌舞伎みたいですけど、そのほうが一体となってジャニの奮闘ぶりを応援しているような感じがして楽しかったです。
インド映画特有のダンスシーンもセーブして、ワールドワイドに受け入れられる演出に変わってきていると思います。少なくとも映画『ATARU』のドタバタよりは、数段面白かったです。
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