マッキーのレビュー・感想・評価
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『バーフバリ』の監督によるバカバカしくも本気な野心作
悪党に殺された主人公が、ハエに転生して、愛する女性を守り、悪党に復讐するために戦いを挑む!
完全にバカ映画のアイデアだが、バカ映画も中途半端には仕上げないのが、インド映画のサービス精神の豊かさ。ハエになるまでの前半戦は、王道のロマンチックコメディとして楽しめるし、後半の復讐戦になると、超ダンディな悪役スディープが(なんでか映画スターのスディープが自分の名前のまま演じている)血まみれになりながら、全力でハエと戦ってくれるのだ。
ハエはもちろんCGなので、撮影現場ではスディープはたったひとりで見えないハエと格闘していることになる。その本気かつ捨て身の演技が、本作の最大の見どころであり、VFXを駆使しながらも、手作り感あふれる愛らしさが全編に漂っているのがいい。
そして本作を大ヒットさせたラージャマウリ監督は、そのエンタメ力を遺憾なく発揮して『バーフバリ』二部作をものにしてしまうわけで、監督力というものを堪能するためにも、『バーフバリ』とセットで観て欲しい快作だと思う。
【”I AM BACK!"悪辣ワンマン社長に嫉妬で殺された青年がハエに転生し復讐を果たす。S.S.ラージャマウリ監督、ヤッパリ凄いな!ここから「バーフバリ」シリーズ、「RRR」は始まったのである。】
ー いつものように、この映画のフライヤーが手元にあるのだが、(何枚持っているんだ!と言わないで・・。)そこには、惹句で”メガヒットインド映画「バーフバリ」S・S・ラージャマウリ監督による2013年公開作。ファンの熱いリクエストを受けて待望の日本再上陸!”と記載されている。
そうか、この作品は「マガディーラ勇者転生」の後に制作、公開されていたのかあ。それで、コミカルなんだね。-
■貧しい青年ジャニと美女ビンドゥは、互いを想いながらも気持ちを伝えられない関係。ビンドゥは何故かジャニに冷たい態度を取ってしまう。
そんなある日、ジャニは、ビンドゥに一目惚れした強欲、悪辣建設会社ワンマン社長スディープに嫉妬のため殺されてしまう。ところが不思議な力でハエに生まれ変わったジャニは、スディープに戦いを挑む!
◆感想<Caution!内容にやや内容に触れています!>
・今作程、ハエがドアップで主人公の映画が且つてあったでろうか!可哀想なジャニは前半早々に殺されてしまうが、マッキーはほぼ二時間出ずっぱりなのである。
・しかも、マッキーと悪辣建設会社ワンマン社長スディープの戦いが、非常に可笑しいのだが、本格的でもあるのである。
「バーフバリ」シリーズ、「RRR」でも披露された銃弾が回転しながら、スローモーションで飛ぶシーンは、この作品が発祥であったかああああああ。(おバカ)
・それにしても、今作を観ると、S・S・ラージャマウリ監督は、効果音の入れ方と、マサラムービーならではの踊りを入れずに、抜群の音響、音楽センスで物語を盛り上げる術に長けている事が良く分かるのである。
<今作は、おバカコメディ映画であるが、 「バーフバリ」シリーズ、「RRR」で披露されたS・S・ラージャマウリ監督の、映像マジックの萌芽を感じさせる転生抱腹絶倒コメディの逸品なのである。>
そんなわけないやろ!!(笑)
Another One Bites the Dust(負けて死ね)🪰!! 出オチみたいなネタで最後まで突き通すそのイマジネーションに、ぼくは敬意を表するッ!
愛する恋人を守るため、ハエに転生した男が自らを殺した憎っくき悪徳社長に復讐していく様を描いたアクション・コメディ。
監督/脚本は『マガディーラ 勇者転生』の、名匠S・S・ラージャマウリ。
『マガディーラ 勇者転生』(2009)で、過去と現在を繋ぐ壮絶なサンサーラ(輪廻)英雄譚を描いて見せたラージャマウリ。そんな彼が再び輪廻転生をモチーフにした物語を再び描いた。
今回、命を奪われた主人公が転生するのは勇者…ではなく、なんとハエッッ!!
ハエの主人公が繰り広げる壮大なロマンス&アクション。もうこのアイディアだけで100点!こんなイマジネーションに溢れた作品、滅多にお目にかかる事は出来ません!!
ハエが主人公の映画なんて聞くと、その内容はさぞかし馬鹿馬鹿しい子供向けなものなんだろうと、何も知らない人は思ってしまう事でしょう。しかし、そこは天才ラージャマウリ。このちっぽけなハエの復讐譚を、スリリングかつ感動的に描き出します。まさかクライマックスで泣かされるとは…。
はじめはただブンブン飛ぶことしか出来なかった主人公がトレーニングでどんどん強くなっていくという、まるで『ロッキー』(1976)のような激アツ展開まで用意されている。ハエがダンベルで修行するんですよ!そんな映画が存在しているなんて信じられますっ!?
一つ一つ丁寧に張られた伏線を回収していく様も見事。まさかマイクロアートというヒロインの趣味があんなふうに活きてくるとは思いもしなかった。
とにかく全編に渡って驚きと裏切りの連続。これぞ娯楽映画だっ!と太鼓判を押したい。
あえて苦言を呈するならば、生前の主人公の言動がちょっとストーカーっぽくてヤバみを感じる。インド映画らしい陽気さで誤魔化されるけど、ライトで部屋を照らしたり職場に通い詰めたりするのは普通にアウトな気がする。
それとVFXのクオリティが…。本作は約90分間CGで作られたハエが登場するのだが、こんなにも長時間VFXが使われたインド映画はこれが初めて。そのため、どうしても違和感を覚えざるを得ないシーンがままあり、プリビズじゃないかこれ?と首を捻りたくなるカットがあったりもする。『RRR』(2022)のようなハイクオリティCGを期待しているとガッカリしてしまうかも知れません。
何はともあれ。
コメディ、バトル、ロマンス、ミュージカル、サスペンス、そしてホラー。本作には映画の全てが詰まっている。なんか異常に血なまぐさいのもまた良い!
『トイ・ストーリー』(1995)のテーマ曲をサンプリングして使用していたり、『シャイニング』の名セリフ「I'm caming〜♪」をここぞという場面で言わせていたり、ラージャマウリの映画愛を感じさせるパロディ要素もあったりしてとにかく観ていて飽きない。改めてラージャマウリ監督の凄さを実感出来る見事な一本!
…日本配給版のランタイムは125分だが、どうやらオリジナル版は145分のようだ。日本公開にあたり短尺に編集されるというのは、一昔前のインド映画にはよくあった事なのだが、これは元々そんなに長い映画じゃないんだし、オリジナル版をそのまま上映してくれりゃ良かったのに。
『マガディーラ』や『バーフバリ』シリーズ(2015-)はその後に全長版が公開されたが、『マッキー』もノーカット版を公開してくんないすかね?
ザ・フライ‼️
あの謎の超美人に関するストーリーはどこに消えたのか
インド映画ですが、CGが濫用されていて、実写映画というより「蠅のアニメ」に実物人間をはめ込んだ、というような趣の映画です。
なにしろ主人公は、登場するやいなや蠅でも踏み潰すかのように悪党に殺されてしまい、蠅に輪廻するというのですから。
知性を持った蠅ならではの復讐の数々に笑ってしまいますが、それもこれもいわばマンガだからできるネタ。
いわば実写を交えた「蠅マンガ」なんですね。
なんの知力も必要とせずに単にワハハワハハと笑っていればいい、そういう映画でした。
ストレス解消には良いのかも知れません。
余談になりますが、映画始まってまもなく、敵役の悪党が射撃場でエロエロ超美人を口説くわけです。
その美人のエロっぽいこと。
それなのに、二人のサイドストーリーがまったくプツンと消えてしまったのが残念でした。
この時点では、主人公はこの超美人なのかと勘違いしたほどでして、逆に本物の主人公の女優さんは垢抜けません。
そういうのが良いという人には良かったのかも知れませんが、私にはなんだか燃焼不足に感じたのでした。
「愛すべきバカ映画」のお手本。絶賛に値する!
ハエに転生して敵をやっつけろ!
マッキーとはハエの意。マイクロアートが趣味の女学生ビンドゥ、その彼氏ジャン、脱税裏切り人殺しの悪社長スディープ。始まって30分でハエ目線のまるでピクサーアニメーションみたいな思いきったカメラワーク。車の空気口から入ってスディープの眼球アタックから大クラッシュになり、フロントに「I will kill you」で暗転休憩となる前半一番のクライマックスシーンはテンション激上がり。カセットテープでルームランナー、ミニチュアハエメガネ、プラスチックアレイ、スマホをステージLEDにするなど小物を使ったアイデアが豊富。唐突の奇術師。
ビンドゥがハエと会話できちゃうとか、 大爆発に全く巻き込まれないとかツッコミはあるがそれを上回るエンタメで総じて満足度が高かった。ラストはハエダンス「マッキマッキ♪」。
インド映画の中では最高レベル。
「マッキー」字幕版 PSvitaで鑑賞。
*概要*
極悪社長に殺されてハエに生まれ変わった主人公が愛する人・ビンドゥを守るため戦う姿を描くインド映画。
*主演*
サマンサ・ルス・プラブ
*感想*
最近PSvitaで映画を見るのにハマって連日投稿。久しぶりのインドのコメディ映画。
「マッキー」はだいぶ前に気になっていたのですが、なかなか観れる機会がなかったので、やっと今日観ることができました。
この映画はあるポジティブ青年が極悪社長に殺され、何故か「ハエ」に生まれ変わり、片想いを寄せる女性・ビンドゥを極悪社長から守るお話。
インド映画なので、時折、歌や思わず笑ってしまう男性の雄叫びのような音、羊の鳴き声が面白かった! 歌は個人的に結構好き!\(^^)/
ハエに生まれ変わったジャニが極悪社長に様々な方法で凝らしめる所は面白かったな~(^^)
極悪社長を事故に遭わせた後に恐ろしいメッセージを書いたり、踊ったり、鍛えたり、ハエは苦手ですが、可愛かったです。
極悪社長がだんだんハエを恐れる所も面白かったな~ サウナでハエに襲われ、全裸でハエを追い払うシーン。股間に雑なモザイクがかかって、面白かったww 部下たち逃げてるしw あと、大事な会議にハエを気にするあまりバイクのヘルメットを被って出席して大恥かいたり、踏んだり蹴ったり…自業自得ですけどね。(笑)
あと、ジャニがハエに生まれ変わった事実をビンドゥが全然警戒せず、すぐに受け入れた事がちょっと気になったけど、まぁ~いいかw
極悪社長が本気になってからから急展開!ラストのハエvs極悪社長は最高。ハエ一匹だけなのに、豪邸がめちゃめちゃになるとはw
最後の畳み掛けは爽快だったし、素晴らしかった!後味が悪くなくて、スッキリ!\(^^)/
インド映画の中では最高傑作!特にラストはめっちゃ面白かった!\(^^)/
スーパーフライ!
殺された青年がハエに生まれ変わり、愛する女性を守る為、自分を殺した悪漢に復讐する。
あの奇想天外な「ロボット」を生み出したボリウッドからやって来た、これまた奇想天外なアクション・コメディ!
幽霊となって恋人を守る名作ラブファンタジーはあるけど、こちらはハエ!
“蟻男”のヒーロー映画はあるけど、こちらはハエ!
ハエ男と化すホラー映画はあるけど、こちらは普通のハエ!
いい意味でよくこんな馬鹿馬鹿しいアイデア思い付いたもんだと脱帽。
インド映画界の自由さが窺い知れる。
先にも述べた通り、普通のハエ。
スーパーパワーなんて無い。
ハエの世界は危険がいっぱい。
水が流れれば大洪水、鳥に襲われるわ、手のひらで簡単に吹き飛ばされるわ、ましてや殺虫剤なんて言語道断!
こんなんで復讐なんて出来る?
…皆さんは“うるさい”を漢字で書けるだろうか?
“五月蝿い”と書く。
ハエが周りを飛んででうるさいと感じた経験は誰にもある筈。
そう、これが武器!
ハエなら、ハエならではのやり方で!
四六時中まとわりつき、とにかくしつこい!
復讐心を持ったハエだからさらに質が悪い。
復讐はどんどん過激にエスカレート。悪漢にとっては冗談抜きに命の危機。
ちょっとネタバレだが、愛する女性に自分がハエに生まれ変わった事を分かって貰えてからは、協力な味方に。
彼女発明の殺虫剤用のマスクを付け、筋力トレーニングを積み、“スーパーフライ”となって(?)怖いものナシ!
最初の30分は退屈だが、ハエに生まれ変わってからは俄然面白い。
悪漢が本当に嫌な奴なので、復讐される様はスカッと爽快。
勿論ただ復讐されるだけじゃなく、遂には正体がバレ、彼女の身に魔の手が迫り…と、単純だがきちんとメリハリある。
ハエの復讐はやりようによってはホラー。
ハエに生まれ変わった事をあっさり受け入れるヒロイン。
ツッコミ所満載だが、それも本作の魅力。
ハエのビジュアルは結構リアルだけれど、戦って、笑って、悲しんで、歌って踊って、ヒロインを愛して、この主人公(ハエ)が好きになってしまう。
今、あなたの周りにいるハエもひょっとしたら誰かの…!?(笑)
とうとうハエに手を出した
好きな女の子を守る為、また自分を殺めた人間に復讐するために頑張るハエ(もとは人間)の物語。
コンセプトは最高(笑)
インド映画だからできることであり、ハリウッドや日本じゃ考えられないような作品に(笑)
序盤二人の恋愛模様からの、主人公の死、ハエに復活してからの復讐劇と、色々と詰め込んであるので見終わったときはもうお腹いっぱい状態に(笑)
この作品がそうなのか、インド映画がそうなのかはわかりませんが、恋愛パート、コメディパートと切り替えかたが素晴らしく上手い。
どれも中途半端になることなく、きちんと混ざり合っていたのに驚きました。
キュンとして、笑えて、ハラハラして、いろんな要素がぎっしり詰まった映画になっています。
ただ、ちょっと上映時間が長かったかな?
マイナス点はそこくらいですかね?
悪役の人がいい演技してくれたのでマッキー復讐パートも楽しく見れました。
意外と面白かったw
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