「一生、脳裏にやきつくだろう映画だった」極道恐怖大劇場 牛頭 ツネさんの映画レビュー(感想・評価)
一生、脳裏にやきつくだろう映画だった
・怖い映画なのか笑える映画なのか、個人的には笑える映画だった。
・何より驚いたのは哀川翔がほとんど出なかった。哀川翔を探す話とは。
・今更だけど、何で牛頭だったんだろう。ググって辞書で調べたら地獄の番人のような存在らしいけど、単体の妖怪みたいに見えた。隠された階段を上った二階の和室に現れるっていうのも改めて考えると何で?って思えてきたけど、あの旅館は地獄の入口とかだったんだろうか。女将が牛乳瓶に自分の乳を入れていたのがとっても気持ち悪かった。それを包装してたり南の泊まった部屋から滴ってたのもきっと、あれだったんだと思うと気持ち悪かった。
・牛頭からベロが顔を舐めるシーンがとても生々しかった。
・ヤクザけんとヤクザカーのワードセンスが面白かった。それらを哀川翔が真面目に言ってるのがとても笑えた。
・東京?から何で名古屋なんだろうと思ったら出資してくれてるところの関係らしくロケ地ってそういうので決まるのか、と納得した。
・南が喫茶 想い で茶碗蒸しを食べたら吐いていたけど、何でだったんだろう。そういえばコーヒーに茶碗蒸しが定番なのかな。
・旅館の建物の古さが映画の雰囲気に合ってて良かった。風呂も変な大きさで怖いし、南の話を全然聞いてくれない女将とか怖いけど、笑ってしまう。
・ヤクザ処分場が廃車工場みたいだったのと皮を剥いでハンガー?にかけてるのがめっちゃ悪趣味だなぁと思ったのと、つぶした遺体の感じが気持ち悪かった。
・兄貴がヤクザ処分場で女になったっていうのがかなり意味不明だった。けど、記憶があればその人って思うかもなぁって確かになぁって納得した。
・親分がけつにお玉をさしてたのも、これがないと起たないんだって理由があった事が面白かった。
・やっぱり一番は哀川翔が生まれたシーンがすさまじかった。哀川翔もよく引き受けたなと思った。あそこから腕が伸びるのは一生、脳裏にやきついたと思う。女が干からびて死んだなと思ったら、お湯に入れたらあっさり戻ったっていうのも凄かった。ラスト、三人で楽しく暮らしていますっていう感じも全編の流れから驚きのラストだった。
・劇場公開は初で35mmフィルムでの上映との事を観終えた後に知った。大変貴重な機会に恵まれた事を幸運に思った。