エイリアン2 完全版のレビュー・感想・評価
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名作!
エイリアン2は大好きで何度も何度も見返している映画なんだけど、完全版は一度も見ていなかった。
今回数十年ぶりに見たくなってこの際完全版ってどうなっているのか見てみようと思った。
一番気になるところはやはりカット部分だった20分がどのような部分なのかが一番気になるところだった。
やはり一番大きな部分は冒頭のニュートの家族が遺跡に行くシーンとなんと言ってもリプリーが57年の眠りから覚めて子供が既に亡くなっていた事だろう。
この子供が亡くなっていたことがニュートをどうしても助けたいという動機に強く結びついているのでここはやっぱりいくら長くなってもカットするべきところじゃなかったかなと思った。
そういえば昔見た時に中尉が情けなかったと思ったが、彼は凡人ではあるがとてもお人好しで真面目な男で上に立つには少々頼りないが、いきなり地獄の実践に叩き込まれてしまった運のない普通の男だった。むしろリプリーが異常なまでのタフなだけだった(主人公だしねw)
またエイリアンの一作目の設定では卵は人間が卵化するというのを知ってしまったので、エイリアンクイーンという設定はいささか軽い感じはした。しかしながら巨大なエイリアンクイーンとリプリーが操るロボット型重機はなかなか面白いアイデアなのでこれを活かすためにはクイーンという設定は致し方ないのかなとも思った。このクイーンの存在がエイリアンたちを多少の知能の高さを出してしまった部分が垣間見えちょっと萎える部分でもあったけど。
関係ないけど、ゴジラ キングオブモンスターのラストでゴジラに対して怪獣たちが傅くシーンが猛烈に嫌いw怪獣は災害と同じでないと不自然だよね。
この映画のように絶体絶命的なシチュエーションが大好きで、エイリアン2、イデオン発動編、漂流教室(漫画ね)のようなものには震えるよ笑
もう畳み掛けるようにピンチピンチの連続で息を持つかせぬのが堪らなくいい。
それ故にエイリアン3でリプリー以外を全部殺した設定はマジでありえなかった。
リプリーのあの戦いはなんだったのかとマジで思ったよ。子役の歳が取りすぎちゃうとかいくらでもやり方はあったはずなんだよね。なので3は嫌い。
パート1のようにホラーで重厚感溢れるのもいいのだけれど、個人的にはSFアクションが好きだ。
既に40年も前の映画になっているので映像は今のものとは流石に劣るけど、それでもその演出による迫力は決して劣ることはない名作だった。
できればエリザベスデビッキかガルガドットでリメイクして欲しい😸
戦う母、リプリー!
最新作『エイリアン ロムルス』鑑賞前にBlu-rayで復習。
前作から7年後に公開された続編の、さらに4年後に公開された「完全版」は2時間半に迫る長尺だが、ジェームズ・キャメロンはこれこそが本来見せたかったものだと語っている。
初期版でカットされた場面のうち、最も復活させたかったのはリプリーの娘について語られる場面だと思う。
11歳の誕生日までには帰ると約束した愛娘は、既に2年前に66歳で亡くなっていたという…。(夫についての言及はない)
惑星LV-426の開拓基地と開拓民の様子が追加されていて、ここでウェイランド・ユタニの社名プレートがハッキリと映し出される。
開拓基地内には『シャイニング』(’80)のダニー君を思い起こさせる三輪車を漕ぐ少年がいたりして、後に唯一の生存者として登場する少女ニュートが唐突に感じないようになっている。
このシークェンスで、例の馬蹄型宇宙船の残骸をニュートの父母が発見し、父親がエイリアンの幼体に貼り付かれる。その後は描かれていないが、父母と、一緒にいた兄まで犠牲になったことは明白なのだ。
リプリーたち一行がLV-426に到着してニュートを保護したあと、リプリーが娘の話をニュートにする場面も追加されている。
これらによって、リプリーとニュートの疑似母娘関係が構築されていく背景がより印象深くなっている。
1970〜80年代だと2時間を超える長い作品はあまり歓迎されなかったから、アクションとして面白い場面を活かした劇場公開版の編集は妥当だったのだろう。
リプリーが前作よりも強くなったと感じるのは、前作は自身が生き残るために恐怖と戦いながら頭脳戦でエイリアンを排除したことに対して、本作は少女を助けるために肉弾戦でエイリアンを倒す戦いをしているからだ。
その力の源に、我が娘を投影した少女ニュートを救うというリプリーの強い母の意志があったのだ。
ホラーからアクションへ―。ハリウッドの教科書大作
リドリー・スコット監督の打ち出した1作目は完全なホラーだった。元々"宇宙が舞台のホラー映画"という形で企画が始まったのだが、あちらはSFホラーとして君臨し続けている。
それをがらりと方向転換して戦争アクションへと変貌させたのが、低予算ながら口コミで話題沸騰となった「ターミネーター」のジェームズ・キャメロン監督である。後に全世界興行収入トップに躍り出る「AVATAR/アバター」の監督である。世界観がまるっきり違う様にも思えてしまうが、それが良くも悪くも途中で監督が変ったシリーズものの宿命なのだろう。だが、本作に関しては良い方向に進んだのではないか。ジェームズ・キャメロンならではの様々なガジェットが多く登場し、SF心をくすぐるネタが豊富である。監督のお気に入り俳優、ランス・ヘンリクセンがアンドロイドのビショップ役で登場し、すっかりイメージが定着した様に思えるが、実は「ターミネーター」にも刑事役で出演した彼だが、元々T-800を演じる予定だった俳優だ。その後は誰もが知るアーノルド・シュワルツェネッガーがその役を受けたが、そのイメージで監督がアンドロイド役で呼び戻したという逸話がある。劇場公開版が138分、完全版が155分という、当時の「映画は短く」の概念をかなぐり捨てた長尺でVSエイリアンを描いている。それでもダレる事なく勇敢な兵士達には興奮でき、その屈強な男たちをたやすく殺害するエイリアンはやはり圧倒的に強く、完全生物だと痛感させられる。
本作の目玉キャラでエイリアン・クイーンが登場するが、リプリーの乗るローダーとクイーンとの対決は鳥肌が立つ名シーンだ。また、クイーンを除いて成体のゼノモーフが多数登場するのだが、1体でノストロモ号の船員をほとんど全滅させた前作の個体と比べると沢山出てくる為か1体1体の強さをあまり感じることが出来ない。だがその分集団で襲い来るという怖さと、施設の電源を落としたり、エレベーターを利用したりなどの賢さの部分がより際立ってきた印象だ。この賢さがリプリー含め隊員らを追い詰めて行く事になる。
パート2は失敗したりなどのリスクも伴うが、そういう意味でも本作は大成功を収めている歴史的作品である。物語の展開等も含めて、本作はSF映画の教科書的な位置付けの作品だ。
今度は戦争だ!
完全版でない『エイリアン2』の初公開時は、鎌倉在住(大船撮影所の裏)だったので、なかなか映画館に行けずにレーザーディスク購入して観た。
その後27年を経た2015年8月、『エイリアン2~完全版』を初めて観たが、日本初公開版の細部は憶えておらず、改変を気にせずに楽しんだ。
あれから9年、また完全版を観た。長い付き合いである😄笑
この『エイリアン2』は「今度は戦争だ!」の宣伝文句どおり、リプリー(シガニー・ウィーバー)が戦いの最前線に出て活躍するシリーズ中の傑作✨
キネマ旬報ベストテンでも、1986年外国映画第9位。
物語は、『エイリアン』(1作目)のエンディングからの続きで、宇宙を漂流していたリプリー(シガニー・ウィーバー)が57年後に回収されたところから始まる。
これがオープニングだが、音楽面で、あの『2001年宇宙の旅』と全く同じ音楽【アラム・ハチャトゥリアン作曲のバレエ音楽『ガイーヌ』より「ガイーヌのアダージョ」】を使っているが、この曲は『2001年~』において「コールドスリープ(冬眠装置)を映す場面で使っていた曲」なので、ジェームズ・キャメロン監督がスタンリー・キューブリック監督にオマージュを捧げたもの……と思って良いだろう🤗
そして、リプリーは大損害を与えた「宇宙船ノストロモ号を爆破した件」で神経科へ当面入院となる。誰もエイリアンを見ていないので信用されていなかった。
ただ、リプリーがエイリアンの卵があった星=LV426には、現在、60~70人が家族で暮らして植民地開発していると聞いて驚く。「彼らがエイリアンに殺される…」
リプリーの話を聞いた地球人たちは、エイリアンを信じなかったが、海兵隊をその星に派遣することに決め、リプリーも「エイリアンを見たことあるから…」という理由で連れて行く。
そして、その星でエイリアンとの全面戦争が始まる。
本作での極めつけは、やはりエイリアン・クィーンとの戦い。盛り上がる。
この完全版は2時間34分と少々長めだが、何回観ても面白い🙂
何度観ても、やっぱりこれがシリーズ最高傑作!!
高校生だった1986年の初公開当時、あまりの面白さに劇場で観終わった後、暫く放心状態になったのをしっかり覚えています
1作目のリドリー・スコット監督に替わり、本作はカルトSF映画の傑作「ターミネーター(1984)」を世に送り出したばかりで注目されていたジェームズ・キャメロン監督の作品、自分としてもメチャクチャ期待して観に行ったのですが、これがとてつもないレベルで予想を遥かに超えてきた、とんでもない大傑作だったわけです
前作に比べ本作はキャメロン監督作品らしくエンターテインメント色が強く、装甲車・飛行艇・パワーローダーなどクールで凝りに凝ったメカが多数登場、それらを使って前作と同じ惑星LV426に戻ったシガニー・ウィーバーさん演じるリプリーが同行した海兵隊と協力し前作同様の狭い空間の中で大量のエイリアン達と再び死闘を繰り広げるSFアクション巨編
本作も中盤からの盛り上がりがとんでもなく面白く、特にエイリアン・クイーンが出てきてからラストバトルまでの怒涛のアクションはSF映画史上屈指の展開、これによってキャメロン監督は超一級の監督の座を獲得したといっても過言ではないでしょう
そして前作に輪をかけてリプリーのエイリアンとの闘い方が凄まじく、リプリーもまた前作・本作によって映画史に名を刻む“強い女”の代名詞にもなったんだと思います
キャラクターでいえば海兵隊員ヒックスを演じるマイケル・ビーンさんは「ターミネーター」に続きキャメロン監督作品出演でカッコよかった、そして本作でも登場のアンドロイド“ビショップ”を演じるランス・ヘンリクセンさんのアンドロイドぶりも素晴らしく、エイリアン・クイーンに胴体真っ二つにされ白い液体まみれになっているビジュアルが印象的でした
脚本や演出の素晴らしさに加え、勿論映像も凄くいい中で特に印象に残った画としては、少女ニュートが腰まで水に浸かりながら恐怖におののく背後に水中からゆっくりとエイリアンが現れるくだり
そしてラストバトルでエアロックにエイリアン・クイーンと一緒にパワーローダー共々落ちたリプリーがハッチを開け、その猛烈な気流でクイーンを宇宙空間に葬り去るくだり
これらのシーンはSF映画史上に刻まれる最高の名シーンだと思いますし、個人的にも高校生以来 大好きなシーンです
戦士リプリー
完全版を初めて見ました。最初の導入部分が多いのかな。丁寧ではあると思いますが、ちょっと冗長に感じました。この作品はホラーというよりも活劇としてできあがっており、最初のエイリアンとはかなりテイストが違います。ジェームズ・キャメロンが監督・脚本でターミネーターみたいな香りをそこはかとなく感じます。ヒックス伍長はターミネーターのカイル・リースと同じ俳優さんだし、この映画のヒロインのリプリーがサラ・コナーみたいな感じでしょうか。
この映画は、活劇としては十分面白いです。エイリアンもいっぱい出てくるし、軍人との本格戦闘です。映画の原題がALIENSですから、監督としてもエイリアンを群れで出して軍隊と戦わせてみたかったと。この路線はエンタメとして成功と言えると思います。リプリーも大活躍。逃げる途中でエイリアンに攫われたニュートを助けに行く勇気、まさにヒロインです。アンドロイドであるビショップが味方なのも良い。ここらはターミネーター2のアイデアのもとになったのかなとか考えたりもしました。これ以降の作品がほぼ駄作なのはお約束どおりです。
少し気になったのは字幕の初歩的な誤り。「ターミナル=通信端末につなげ」というのを「端子につなげ」とか意味がわからんやんと思いました。私が聞き取れる範囲でも結構気になる部分が他にもありました。字幕屋さんは字数の問題もあるのでしょうが、もうちょっと頑張ってほしい。下手したら最近の自動翻訳に負けてしまいそう。
完全無欠のアクション・ホラー
リドリー・スコットによる一作目が、紛れもないSFモンスター・ホラーの金字塔として君臨していることに異議はない。しかし、それでも自分がエイリアン・シリーズの中で最も好きなのはこの2作目。そして、“母性の衝突”というモチーフがより明確に伝わってくるこの「完全版」は、劇場公開版よりも間違いなく優れていると思う。前作であれ程の恐怖を味わったのだから、リプリーがわざわざ闘いに身を投じていくその動機に説得力があることが求められる。その点で、「完全版」は「劇場公開版」を見事に凌駕した。
サスペンスフルなホラー映画でありながら、アクション・エンターテイメントであることを両立するという離れ業を、キャメロン監督は成し遂げ、ターミネーターの成功がまぐれではなく紛れもなく実力によるものであることを証明した。
ところで、この作品は目玉となるエイリアンと本格的に遭遇して戦闘状態になるまでなんと70分以上もあるのだが、それまで全く退屈させないところに、この脚本と演出の凄みを感じる。当然ながらエイリアンとの闘いの畳み掛けるような展開と、駄目推しのクライマックスも完全無欠といって差し支えない。
それにしても、近年リリースされた4Kリマスター版の画質がエグいほどに美麗で、まるで新作映画であるかと見紛うレベルの完成度。これもキャメロン監督のこだわりだろうか。長年に渡って繰り返し鑑賞してきた自分としては嬉しいことこの上ない。
兎にも角にも、モンスター・ホラーとアクション・エンタメにまたがる映画の頂点に君臨する作品として、私は本作を推します。
完全版やディレクターズ・カット版のハシリ‼️
やっぱり2が好き
母親VS母親の頂上対決!
ジェームズ・キャメロン監督/脚本作品『エイリアン2』に約15分ほどの未公開映像を追加したディレクターズ・カット版。
未公開映像を追加した結果、150分以上の長尺の作品となってしまったが、間違いなくオリジナル版よりも完成度の高い映画へと変貌を遂げている。
セントリー・ガンでエイリアンを一掃するという胸熱なシーンも良かったですが、やはりこの完全版の1番の功績は、リプリーに母親という属性を付与したことにあると思います。
実はリプリーにはアマンダという娘がおり、リプリーが宇宙を漂流していた57年の間にアマンダは亡くなっていた…
リプリーが命がけでニュートを守ろうとした理由が、この追加シーンによって明確になりました。彼女を自分の娘と置き換えていたんですね。
この設定により、クライマックスのリプリー対エイリアン・クイーンにおける、母親VS母親の構造が明確化され、映画全体の印象がぐっと良くなりました。
また、ニュートの家族のエピソードがしっかりと追加されていたところも良かった。
彼女のキャラクターが、しっかりと深掘りされていました。
ただ、やはり前半の退屈さは相変わらず。どうしてもエイリアンとのドンぱちが始まるまでに飽きてしまう。
シーンの追加だけでなく、前半だけでも再編集して欲しかかった。
SFアクションの決定版
ターミネーター新作公開に合わせて久しぶりに鑑賞。
やはりキャメロン作品は色褪せない。
SFスリラーの金字塔を二番煎じの続編にせず、完全に自分の映画として昇華しているのがまず凄い。
見る度に感情移入するキャラクターが変わるあたり、群像劇としても優れていると思う。
今回注目していたのは、新米ながら宇宙海兵隊の隊長を任される事になるゴーマン。
シミュレーションでしか経験のない彼に、現場叩き上げの部隊を率いて未知のエイリアンを掃討しろというのだからまず無茶な話だ。
それもユタニ社が意図的に選んだ捨て駒なのだと分かって見ると、財閥化した巨大企業の闇が見えて来る。
キャメロンの次回作、ダークフェイトも楽しみでならない。
なるほど名作だった。
おうち-128
やっぱり美人と行動を共にすること。
前作の直後から始まるので、前作とぶっ続けで見てください。
リドスコ爺さんからジェームズ・キャメロン監督になった第二弾。
この方、ほんと2作目作るのうまいよねー。絶対パワーアップさせてくるもん。
ターミネーターのイケメン父ちゃん、ターミネーターに遭遇した翌年にエイリアンに遭遇してたとは、壮絶な運命ですな。なんかデジャヴなシーンあるし(笑)
おちゃらけキャラ、下ネタ好き、キャラが濃いやつ、イケメン…このあたりの運命は大体決まってますが、美人は安定しています。
こういう状況に巻き込まれたら、まず美人を探しましょう。
ちなみに冒頭のナイフの曲芸シーンは編集なしだそうです。まじこえー。
ストーリー的には前作の続きですが、宇宙を彷徨っている間に50年近く経ってしまい、
地球に残した娘がすでに年老いて亡くなったことを知るリプリーが、
家族をなくした女の子を娘と重ね合わせて必死に守るという強い愛情を描いており、なかなか重厚です。
出産みたいに、「壮絶なんだけど、また産みたいって思うんだよね」的な感じでリプリーがまた宇宙に行きそうなので、
「行くよねぇ」って言ってあげたいです。
公開から随分経って
何としても5.1chサラウンドで観るべき
素晴らしい完璧な娯楽作品だ!
こんなにも面白い映画はそうない
特にエイリアンの惑星に着いてからの中盤以降はもう息をするのを忘れるほどの集中力で観てしまう
派手なアクションが目を引くが丁寧な演出がスリルを盛り上げているのが秀逸
例えばリプリーがニュートをベッドに寝かしつける時にオレンジ色のヒーターの光を使い寒色ばかりの本作の中で唯一温かみを出している
これが次のフェイスハガーの出現に活きる訳だ
このような計算が随所にありキャメロン監督の腕の確かさが痛感される
特別版の追加シーンに三輪車に乗る子供のシーンがある
そうシャイニングのオマージュ
これから密室で起こる惨劇を予告するものだけど
これはさすがにやり過ぎ
しかしこれ以外は追加シーンは復活させて妥当なものばかりと思う
特筆したいのは音響効果
勿論、音楽もよいのだが、評価したいのは効果音の的確な使い方だ
例えば接近探知機のビーコンが次第に近づくそのサスペンスを盛り上げる使い方は特に優れているところだ
ニュートの位置探知シーンも同様だ
そして一番は各効果音のサラウンドでの音場表現の力の入れ方だ
5.1chサラウンドの効果を最大限に活かしている
左右からエイリアンの迫る音、飛び交う銃声、物が吹き飛び壊れて転がっていく金属音
それらが縦横無尽に動き回り、音場の在るべき位置で定位する
これが本作のサスペンスとスリルを大幅にパワーアップしているのだ
作品世界への没入感がまるで違う
未だに30年以上たった今日でもこれを上回るサラウンド効果を駆使した作品はそうないのではと思う
本作の本当の完全版は5.1chサラウンドで観賞する事だと思う
それでなければ本作の真の魅力を何割も割り引いて観ているのだから損をしていると思って良い
なるほどキャメロン監督は本作より更に上を行くためにアバターで3Dに取り組んだ訳だ
史上最高の続編
エイリアン・シリーズ第2作の完全版。
DVDで3回目の鑑賞(吹替)。
劇場公開版から20分も長くなっているとは言え、冗長さが一切無いままに物語が進んでいく。2時間半があっと言う間に感じた。楽しい時間は瞬く間に過ぎてしまうものだ。
本作が完璧な続編であることは、世界共通認識と言っても過言では無い。終始ホラー・テイストだった前作とは打って変わり、エイリアンの群れと戦う超弩級のサバイバル・バトル・アクションへのスケール・アップが巧みで素晴らしい。とにかく全然毛色が違う。世界観を広げたことは大いなる功績だ。前作と同じことをしていたら、ここまで成功しなかっただろう。
LV‐426到着直後、エイリアンの群れに襲撃された宇宙海兵隊員たちがバタバタ死んでいく様子を、監視モニターの心電図の音で表現しているのが上手い。緊迫感も出るし、現場が混乱していく様子を巧みに演出している(最近だと、「ジュラシック・ワールド」でオマージュされていた)。
墜落する輸送機の惨事や装甲車でのハラハラ大脱出、核融合施設の大爆発(核融合はメルトダウンしなかった気がする、とは敢えて言わないでおこう)を表現する特撮が素晴らしい。ワイヤーが映ってしまうのはご愛敬だ。やっぱり炎はCGより本物の方が断然迫力があっていいものだなと感じる。
核爆発が迫る中、ニュート救出のためパルスライフルと火炎放射器をマジックテープで結わえ、エイリアンの巣に飛び込むリプリーの勇ましさったらない。母性には何者も敵わない。
ニュートを守るために決死の覚悟で戦うリプリーと、エッグを焼き尽くされたことで怒り狂ったエイリアン・クイーンとの死闘が激烈で、母性対母性の対決に手に汗握った。
パワーローダーに乗ったリプリーとクイーンの一騎打ちは、何度観てもハラハラ・ドキドキさせられる。CGでは無い実物の持つ重厚さがたまらない。迫力も申し分無かった。
本作はシリーズでも突出した面白さを誇っている。「続編づくりの名人」の異名をとるジェームズ・キャメロン監督の、まさに面目躍如。さすがの一言に尽きる名作だ。
[追記(2019/06/12)]
バージョン関係無く指摘されることとして、真っ二つにされたビショップが吹き飛ばされたニュートを捕まえるシーン、ランス・ヘンリクセンの下半身の入った穴が見えてしまっていると云うのがあるが、ブルーレイでは修正済みだった。
[以降の鑑賞記録]
2019/06/12:Blu-ray(吹替)
2019/12/01:Blu-ray(吹替)
2024/09/08:Blu-ray(吹替)
※修正(2024/09/08)
少女ニュートを守るリプリーの母性
・前作から57年後、今回は怪物VS海兵隊らの戦争ガンアクション
・黄色の増強器具パワーローダーのデザイン性の高さ、いつみてもカッコいい
・腰に構えてキマってるスマートガン
・円柱の液体に収納されてる標本のフェイスハガー
・万能ダクトテープ
・2丁の銃をくっつけて最終戦に臨むリプリーのコマンドー感
・無数の卵を保有する母のエイリアンクイーンの静かなる咆哮
・胸から飛び出るチェストバスターは今回も健在
・アニメ「ドラゴンボール」のフリーザの第2形態とか卵からかえるセルとか、エイリアンの生物造形はクリエイターに大きな影響を与えたのだな
・宇宙空間へ落とすリプリーVSクイーンの戦い(ときどき真っ二つにされた合成人間ビショップ)
・皆再び眠りについてハッピーエンド
視聴して疲れる、、、
前作同様常に緊張感があり、登場人物と同じように気づいたら息が切れてしまうような映画。
1作目ではあまり全体像が映し出されなかったエイリアンがふんだんにに出てきてカッコいいですw
レプリーもとてもかっこよく、見ていて興奮するアクションシーンがいくつもあります。
最後、メスのエイリアンの口が伸びるところで少し笑ってしまったw
前作から期待を裏切らない作品です、
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