「【身命を賭して、超高層ビルに取り残された人たちを救う消防士達の崇高な姿と、懸命に生きようとするビル内の人達の姿が沁みる作品。9.11で犠牲になった消防士達への鎮魂歌の様にも思えた作品である。】」ザ・タワー 超高層ビル大火災 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【身命を賭して、超高層ビルに取り残された人たちを救う消防士達の崇高な姿と、懸命に生きようとするビル内の人達の姿が沁みる作品。9.11で犠牲になった消防士達への鎮魂歌の様にも思えた作品である。】
<Caution!内容に触れています。>
■今作も含め、大火災に立ち向かう消防士たちの姿を見ると、今でも世界の何処かで(つい最近で言うと、ロサンゼルスや、日本の彼方此方で起きた山林火災)活躍している消防士たちの姿が、想起されるのである。
そして、大火災映画の嚆矢的作品と言えば、40歳以上の映画好きなら観ているだろう「タワーリング・インフェルノ」だが、今作はそこにツインタワー要素と、最後ビルが崩壊するシーンが描かれる。
故に、この作品は9.11で多数の消防士達が身命を賭してWTCに残された人たちを救うために命を落とした事への、鎮魂歌的作品なのかなあと思いながら観ていた。
そして、矢張り、それまで無口、無表情で家庭でも奥さんと上手く行っていない風のカン・ヨンギ隊長(ソル・ギョング)が、多くの人達を救うために、部下を残して一人雨水槽に行き、笑顔を浮かべながら爆破釦を押すシーンには沁みてしまうのである。
■NOBUの観て来た心に沁みる火災パニック映画
・「オンリー・ザ・ブレイブ」 山林火災に立ち向かう男達の姿を描いた作品。先日も起きたアメリカの山林火災の恐ろしさと、山林火災の消火方法(個人的に斬新だった。)を知った作品。この映画を観て、涙しない人はいないと思っている。
・「ノートルダム 炎の大聖堂」実際に起きた火事を題材にドキュメンタリータッチで描いた作品。
・「バックドラフト」火災の際のバックドラフト現象の恐ろしさを知った作品。名品。
・「オーロラの彼方へ」少し毛色の変わったSF映画。良きヒューマンドラマでもある。
・「バーニング・オーシャン」海底油田施設で起こった火災を描いた迫力ある作品。
他にもっと観てきた気がするが、とりあえず。
<消防士たちの崇高な姿を見ると、畏敬の念を抱くよな。今作の中で”公務員が‼遅いぞ!”などと罵倒する輩が居るが、そういう奴ほど早く居なくなるのである。
人間の本当の善性って、緊急時の行動に出るのだろうと、勝手に思っています。>