ムード・インディゴ うたかたの日々のレビュー・感想・評価
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【”人生、愛はうたかたの如し。”幻想的で独創的な世界観の中描かれる、楽しくてやがて哀しき恋愛映画。】
ー 肺で睡蓮が育つ不思議な病に侵された妻と、愛だけで彼女を救おうとする夫が織りなすラブストーリー -
■莫大な財産を持つ青年・コラン(ロマン・デュリス)は、無垢な魂を持つ美しい女性・クロエ(オドレイ・トトゥ)と結婚し幸せな生活を送っていた。
だが、クロエが肺の中に睡蓮が芽吹くという奇妙な病にかかる。高額な治療費のために働くコランの人生は狂い始め、クロエも日ごとに衰弱していく。
◆感想
・何とも不思議なテイストの作品である。どことなくジャン=ピエール・ジュネ監督のようでもあるが・・。
・前半は、コランとクロエの幸せそうな姿を描き、後半はクロエの病が悪化しコランが不可思議な仕事に付かざるを得ない程、貧乏になりクロエの葬式は最も簡素な形で行われる。
<原作の『うたかたの日々』は読んだ事は無いが、不思議な感覚の映画である事は、体感で来た作品である。>
現作は未読です。
『A列車で行こう』が序曲になる。この曲はビリー・ストレイホーンの作曲。正確にはJAZZではない。JAZZ風なビッグ・バンドの曲。 兎も角。
音楽、映像が色々と使っていて、独自の世界を作っている。つまり、スチーム・パンクな世界観。話は恋愛と死(別れ)を描いたと思えば充分。
イデオロギーや社会問題ががチラチラするが、無視した方が良い。
映像と音楽を楽しもう。クラシック音楽とかも入っていたら良かったかなぁ。
キャラバン、クロエとデューク・エリントンの曲は続くが最後までムード・インディゴは登場しないと思うが。最後の曲はデューク・エリントンのソロだが、デューク・エリントンとマックス・ローチとチャールス・ミンガスのトリオでCDを持っている。『アフリカンフラワー』だと思う。物悲しい曲だ。さて、なぜ『うたかた』なのか?いずれもう一度見る価値はあり。
シュールな作品
これほどシュールなのは
原作にもかなり個性があるようだ
ミシェル・ゴンドリーも読んで影響を受けたと言う
個性的な文学作品の映画化
終始暴走するイマジネーションによって
カラフルに変化していく景色やアイテムが印象的な作品
正直、意味不明な部分もあるが
本当に独創的な作品に仕上がっている
こんな奇妙な映画を観たのは初めてかもね
一見、奇想天外でユーモラスな作品ですが、病気とともに一変する。 人...
一見、奇想天外でユーモラスな作品ですが、病気とともに一変する。
人生の無情さ、せつなさ、はかなさを映像で綴った作品。
共感しラストは涙で溢れました。
ボリス・ヴィアン
ボリス・ヴィアンの原作をミシェル・ゴンドリーがアナログ趣味全開で映像化した作品。キッチュでストレンジでキュートな映像見てるだけで楽しいあっけない泡沫。ピーター・ガブリエルのPVやってた時のブラザーズ・クエイ的な。
世界観に入り込む
鰻が飛び跳ねる様子、銃口を人肌で温めるバイト、食べ終わった皿を地面へ割り落とすディナー、小人、タイプライター、タバコを吸いながら行う手術。
そもそもどうして主人公はお金をたくさん持っているんだろう?どうしてこんなにも色々愉快な現象があるのだろう?
どれも説明はされていないけれど、なんとなくわかる気がしてしまうのはなぜだろう。世界観に入り込んでしまった。
最後はただただ悲しい。あっけない。
個人的には一目惚れをおおげさに書いてないところ、相手に期待しすぎていない二人が好き。あと料理もできる住み込み弁護士私も欲しい。
ファンタスティックとロマンチックと悲しみと温もりの日々
開幕早々、独創的な映像世界が炸裂!
始まって5分も経たないのに、あれやこれやそれや、イマジネーション豊かな世界観やユニークなアイテムの数々が有り過ぎて、とてもとても拾い切れないほど。
原作の魅力を見事映像化したというミシェル・ゴンドリーのセンスに脱帽。
仕事をしなくても自由に暮らせるほどの財産を持つコランは、無垢な女性クロエと出会い、瞬く間に恋に落ち、周囲にも祝福されながら結婚。
このように、前半は奇想天外なファンタジー+ポップなラブコメ。
が、後半は悲しいラブストーリー。
ある日、クロエは肺の中に睡蓮の花が咲くという奇病にかかり…。
クロエの莫大な医療費の為に働き始めるコラン。
何不自由ない暮らしから一転。
クロエの病状も悪くなっていき…。
映像もいつしかモノクロへ。
迎えた結末は勿論悲しいが、ただ悲壮感だけじゃなく、ミシェル・ゴンドリーのロマンチストと温もりある眼差しを感じる。
トトゥさんはフランス版MRビーン!
映像は幻想的。前半ポップでシュールで可愛い感じが、主人公の心情と共にダークになっていく。
うーん。でも映像にはあんなに拘りが見られるのに、ストーリーには全くコストがかかってないんですね。
トトゥさんから若さがなくなると、可憐さもなくなるのか。
もうあの雰囲気では、ファンタジーには耐えられないかも。残酷。
刺されるかも知れませんが、「アメリ」を観ててトトゥさんのどこに可愛さを見出せばいいか分からなかった私です。
あの挙動不審さは、フランス版MRビーンだと思ってしまいました(笑)
絶対に原作を読んでから見て欲しい
予告映像を何度か見て、可愛らしい世界観と大好きな俳優&女優が出演しているからという安易な理由で興味を持ちました。
原作があるということで、まずそちらから読んでみることに。
ボリス・ヴィアンの世界観は、私にとって非常に斬新で衝撃的なものでした。
口コミを拝見しますと、「映画のストーリーが意味不明」、「救いようがなくて面白くない」などとおっしゃっている方もいらっしゃいますが、それは”原作における”ヴィアンの独特な個性であり、映画の批判としてはふさわしくないのではと思います。
原作にはかなりグロテスクな記述が何度か登場するのですが、それが非常に美しく芸術的に再現されており、私には大満足の作品でした。
ヴィアンのまるで夢を見ているような不思議な世界観がきちんと伝わってくる作品です。
不思議度で言えば、同じくオドレイトトゥ主演「アメリ」のさらに上をいく作品です。けれども、不思議すぎてついていけない!などとなることが、この映画を見るうえで一番もったいないことだと私は思います。
映画を見る前に、原作を読み、ヴィアンワールドに心を慣らしてから見ることを私はお勧めいたします。
人生はうたかた…なんだろうな
ミシェル・ゴンドリーの世界!
レトロで新しい。
カラーとモノクロと、幸福と不幸と、裕福と貧しさと、わかりやすい対比がミシェル・ゴンドリーらしい映像で描かれている。
ミシェル・ゴンドリーの作品が好きだけど、こんなのばっかり見てるからいつまでも現実世界に対峙できないでいるのかなーなんて思いながら見ていたら、最後に現実を見せられたような感覚。これから60年以上続くであろう人生を、ぼんやりと考えさせる。
タイトルは忘れたけど作家の書いたものが現実になっちゃう話、以前見たチェコ映画、シャニダールの花を思い出した。
前半のわくわくして、幸せな気分から一変、後半の果てしなく救いようの...
前半のわくわくして、幸せな気分から一変、後半の果てしなく救いようのない不幸ぶりにざわついてしまう。鬼才ってコワイ。。
やりたい放題のレ・マシーン・ド・リルみたいな世界すごく好きだけど、やっぱりハッピーエンドになって欲しかったなー
ギブアップ(=´∀`)人(´∀`=)
昔、こちらの原作で、クロエて邦画が撮られてたね?
前半が奇抜過ぎて、全くついていけなかった!ので〜
〜評価は無し♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪
監督は?一体何を伝えたかったんだろ???
短調だと『懐かしい味』、長調だと『陽気な味』になる。
映画「ムード・インディゴ うたかたの日々」
(ミシェル・ゴンドリー監督)から。
う~ん、私には、設定がなかなか理解できなかった作品、
まずは、第一印象を記しておこう、と思う。
そのうえで、気になったシーンを思い出すと、
物語の前半に「カクテルピアノ」という楽器?が登場する。
演奏の強弱に合わせて、オリジナルのカクテルが作れる仕組み。
「分量は『音の長さ』で。
短調だと『懐かしい味』、長調だと『陽気な味』になる。
強音ペダルは、泡立てた卵だ。
ホットな演奏だとオムレツになるぞ」・・
まったくくだらない、と思いながらも、しっかりメモをして、
こんな機械(楽器)があれば、一度は飲んでみたいな、と
思ってしまった自分が、可笑しくてたまらなかった。
「猫ふんじゃった」なら、どんなカクテルが出来るのだろうか、
「ビバルディ・四季」は、季節によって味が変わるのかな?
そんな想像が膨らみ、けっこう楽しめた。
ただし申し訳ないけど、やっぱりこの作品を映画化して、
監督は何を伝えたかったのだろうかはわからなかったなぁ。
そんなところも「フランス映画」らしいけど・・。(笑)
世界観は素敵だけど、最後。
見始めは、素敵な世界観にうっとり。細部までこだわったこのファンタジックな映像はなかなかのもの。
ですが、最後はどんよりと暗く。え?終わり??というかんじでした、、。色々と分けのわからない理解できない部分もあり、もやっと。
嫌いではないのですが、理解に苦しむ映画は眠くなってしまうので低評価で。
原作が気になる…。
別のDVDに入っていた予告動画とオドレイ•トトゥが気になって鑑賞。
(なんでフランスの女優さんは可愛い感じなのに少し毒っぽい雰囲気もあるんでしょう?)
ざっくりと原作がボリス•ヴィアンの小説であることとざっくりなあらすじは知った上での鑑賞でしたが…あのレトロなんだか近未来なんだか分からない世界観と演出にはびっくりしました。
コマ撮りアニメや人形劇なんかが好きなので楽しめましたが、けっこう前半長めにコランの生活をあの感じで紹介しているので、人によっては好き嫌いが分かれるか、この先、ちゃんとお話があるのか不安になりそうですね。
(『ミック•マック』のオマール•シー扮するニコラの料理シーンやエプロン姿が楽しくて私は好きですが。ダンスシーンも面白い。)
あらすじ通り、そのままクロエが救われることなく終わりますが…
途中からはじめの過剰なまでのファンタジックな演出やカラフルな世界観はなりを潜め、モノクロで部屋もどんどん質素な閉じたものに…。
最後には愛しい妻の葬儀さえも、あんな扱いに。
裕福でしあわせだった頃のキラキラした生活と最後のギャップがすごい。
あのファンタジーな世界観あってこそ、儚い日々がより際立つのかもしれません。
最後のクロエが書き残していたらくがきパラパラ漫画が切ない…。
うたかたの日々…。
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