「そもそもあの小説を映像化しようってのが無理な話。」オン・ザ・ロード maquaさんの映画レビュー(感想・評価)
そもそもあの小説を映像化しようってのが無理な話。
悪かったわけじゃないけど、まずあの小説の読後イメージは人によって全く違うので、きちんと解釈できる作品でもないし、エピソードが多すぎるし、映像化しようっていう試み自体が無謀だと思う。(コッポラさんも含め)その気持ちは分かるけど。で、仕方ないから後日談や後になって出版されたスクロール版などと組み合わせてるっぽいんだけど、それもどうなんだろう。何でもアリにするよりはあの小説だけ描いて欲しかったなー。ディーンとカーロのセクシュアリティを掘り下げすぎだったり、忠実さを求めようとするのがかえって小説のリアリティを無くしてる。相当期待して見たけれど。
小説を読んでない人には、ビートニク感が感じられるからおすすめ。あくまでも雰囲気は上手く出てるので。小説を読もうと思ってる人は、映画は後に見た方がいいと思う。自分自身のイメージを持った方が楽しいから。
まあ、何でもいいや、サム・ライリーとギャレット・ヘドランド見れたし。このコンビは良かった。
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