「ロボット映画じゃないよ」オーガストウォーズ 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
ロボット映画じゃないよ
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『パシフィック・リム』公開時にロシア版のロボット映画のようなふれこみで短期間公開されて気になっていた。ロボットは少年の妄想だけで、戦場を舞台にした母子ものというか、シングルマザーが戦場を駆け巡る話だった。ロボット映画でもなんでもない。
お母さんが敵のジープを奪って味方の側に逃げるのが、味方に見つかっても攻撃されそうで怖くて仕方がなかった。
戦車が超強くて、恐ろしかった。銃撃戦の描写も凄まじく、戦争映画としても素晴らしかった。無慈悲に人が死ぬ。特に少年のお父さんとおじいちゃん、おばあちゃんが死ぬ場面は切なかった。
地面に落ちた金属片を何気なく拾ったら指を火傷するとか、一緒に逃げている女の人が靴を片足だけしかはいてないとか、さり気なくリアルに嫌な怖い場面が挿入されていて、センスを感じた。激しい銃撃戦のさ中、「給料はいくらなの?」と聞くところもすごかった。
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