劇場公開日 2014年10月24日

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「筋肉アクションエンターテインメント」ヘラクレス ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0筋肉アクションエンターテインメント

2014年10月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

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『ヘラクレス』ってド直球なタイトルからしてもう『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』やら『インモータルズ 神々の戦い』やら『タイタンの戦い』だったりの、昨今(何故か)流行りのギリシア神話ファンタジーものというか、その主流の一本かと思いきや、まさかまさか、まさかという感じでした。見事に裏をかかれましたわ。時代背景は古代のギリシアであることは間違いないんですが……成る程こう来ましたか。ああ確かにそうだよね、と。ロック様が主演ならこうなるよね。筋肉に帰結するよね。そうだよね、ロック様ですからね。
まあ、はっきり言っちゃいますと、全然ファンタジーじゃないのですよ。ゼウスとか出ません。ケンタウロスも出ません。ケルベロス?ヒュドラ?んー……。

要するに、古代ギリシアを舞台にした「筋肉アクションエンターテインメント」ですな。ムキムキなロック様の腕の太さに驚嘆しながら、規格外の怪力で数々の敵を轟沈していくその雄姿を鑑賞する為の映画、でございます。
でね、かといって中身のない単なるポップコーンムービーなのか?と思えば、さにあらず。これがね、結構ストーリーある作品に仕上がってるんですよ。ヘラクレスの過去だったり、仲間との熱い絆だったり、国王や敵の思惑だったり。
あとアクションも意外にバラエティに富んでまして。まあ基本ロック様がぶん殴るっつーシステムは変わらないんですけど、その見せ方ですよね。戦争であったり、タイマンであったり、VS動物、VS巨像(!?)だったりの。飽きさせない展開でした。

恐らく、シリーズ化されそうな予感がします。きっとするんでしょう。ギリシア神話モノの快進撃は止まりそうにありません。

ロロ・トマシ