「髪の毛ふさふさのロック様」ヘラクレス kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
髪の毛ふさふさのロック様
2000年以降のギリシア神話映画というと、ペルセウスとヘラクレスが最も映像化されているのかもしれない。そんなこんなで両者のエピソードが混同してしまい、どれがどの映画だったかさっぱりわからなくなった。しかし、ドウェイン・ジョンソンがヘラクレスを演じるなんてのはわかりやすく記憶に残る作品になるだろう。
英雄伝説としての12の難業を簡単に説明するOPエピソード。それだけでもCGの素晴らしさを体感できるのですが、中心になるのはトラキア王国の内乱であり、モブシーンだけでも『レッド・クリフ』並みに迫力があった。死なないことが勝利を呼ぶなどと、盾の扱いが訓練でも実戦でもメインとなってくる。もちろん『ベン・ハー』のような戦車で一網打尽にするシーンも迫力満点。
半神である伝説よりも真実を知りたいと、予知能力のあるアムピアラオスのナレーションも面白く、死にたがりのイメージもあるが、それを打ち砕くのがロック様演ずるヘラクレス。まるで超能力や神を信じないかのように人間らしさを前面に出すところも意外性があって良かった。
できれば映画館で鑑賞したかったと、スペクタクル映像にくぎ付けとなりましたが、終盤に倒れるヘラの巨像だけはあまり迫力がなかったかな。古い映画で『サムソンとデリラ』(1949)の方が迫力あったように思います。筋肉はドウェイン・ジョンソンが上かもしれないが・・・
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