「もやっ」劇場版 SPEC 結(クローズ) 爻(コウ)ノ篇 しそさんの映画レビュー(感想・評価)
もやっ
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無限の可能性がある、というテーマには即している。
人の想いに応じて目覚めるスペックではなく世界における可能性だ。
しかし、パラレルワールドで落とすのかと、ほんの少しがっかりした。いやだいぶ。
ハッピーエンドでなければつまらないというわけではないが、
雅ちゃんが手紙を読む世界、終わる世界、何事もなく平穏無事な世界、
が同時に存在するというオチには、何となくもやっとするものが残る。
「で、それは夢オチとどう違うの?」とな。
実際、一緒に行った友人に聞かれたのだが、何とも言えなかった。
更に深い場所に何かがあるように見せかけるキイワードの多用は
底がザルだった時のがっかり感が半端ないのでやはり好きではない。
どうとでも云える世界がヤダ…っていう歌を思い出します。
ただ、朝倉はないわー女子高生を乱暴して録画して真山さんに送りつけて嗤っている変態なのに最後に渋い声で何か言っても知らんわー。
とか色々思ってしまう…。何とかカラスや朝倉でケイゾクに継続させてみる意味があるのかよく分かりません。
制作者サイドが自ら中二病と突っ込んでみたところで幼稚であるということはどうしようもないのだ。
これが可能性の限界。
それでもわたしはチープで可愛らしい連続ドラマ『SPEC』が好き。
好きだからこそ厳しい評価になるのかなあ…。
レギュラーも新キャラも、とてもすてきでした。
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