「賛否両論!でも、サイコーでした!」劇場版 SPEC 結(クローズ) 爻(コウ)ノ篇 しゅんいちさんの映画レビュー(感想・評価)
賛否両論!でも、サイコーでした!
エヴァの「Q」よりはわかりやすいかなぁ~w
でも・・「ケイゾク」見てないとわからないネタなど製作者側の立場じゃないと見えてこない洒落っ気などもあるので・・やはりコアな作品ですね。 普通のエンタメご希望なら別の作品をどうぞ!
僕は、舞台挨拶中継からの本編だったので、アゲアゲな状態で鑑賞できてよかったです! 堤監督もおっしゃってるように・・「難しくてヘンテコな作品ですが、レベルの高い位置の・・・」というような内容です。 細部にわたってぎっしり詰め込まれたブッフェレストランのような内容。 なので・・一見様では全て理解するのは難しいかもねw 初見で細部まで理解するにはかなりの集中力いるかもです!!
「ケイゾク」からの「SPEC」なので・・
八咫烏もかなり全編通して印象的ですし。
植田プロデューサーと堤監督のライフワークのようなものを垣間見た感じでもある。(いや、脳みその中を覗いてるような)
あれや、これやの「ケイゾク」セルフパロディ。
見つけられるかなぁ~^^;
あと・・やはり長くはなるのですが連続で観るのもいいかもです!
今回の「爻(コウ)ノ篇」ですが・・(舞台挨拶で美玲ちゃんが「ケツのコウ!」と言ってたけど)
野々村係長死後の、未詳からスタートです!!
「シンプルプラン」の全貌がウイルスだったという展開からの本作では・・当麻が感染したのはただのインフルエンザだった!!の流れからのいつもの、あれです!!
お習字タイムからの紙吹雪!!
でも、今回は、怒りの表現として当麻は自分の手から血を流して、血でお習字!!
そこから導き出されたのが、本当のプロフェッサーJの正体!!
とうだ・・・じゃなくて「湯田」(Judas~ユダ~)だったという、キリストを裏切ったユダという名前もキーワードとなり得る。
「湯田」は、シンプルプランを実行に移すために、バナナ医師の体を乗っ取り、スペックホルダーを抹殺!!
久々の「ゲッツ!!」スクリーン登場!!あっさりやられるけどねw
そのへんのやり取りと・・当麻のスペック発動からの、地球規模での壊滅・・・ハルマゲドン。
世界中を八咫烏が飛び回る。
この辺りの映像表現はかなり圧巻。
360度グリーンバックの、警視庁の屋上撮影のダイナミックさと壮大なCG表現は・・恐らく日本映画史に残るほどのもの。
それも、やはり役者さんの演技力あってのもの。
向井理参戦の「セカイ」と大島優子の「潤」
で・・さらに磨きがかかった戸田恵梨香と加瀬亮の演技力は鬼気迫るものがある!!
かなり難しい役どころとは思う・・それを、堤監督、植田Pの脳みその中身を具現化していくのだから凄い!!
この警視庁での会話劇は、ほんと・・今の若手の演技合戦でもある。
栗山千明もいい味だしてるし、あのヘンテコ日本語を駆使しながらの演技がまた、凄すぎる!!
そこに・・北村さん演じる「よしかわじゃねぇ~ぞ!きっかわだぁ~!」の珍妙な動きで笑い担当。
シリアスな場面でも・・あの「シャリシャリ感」でそこにいるのは・・なんとも絶妙な・・微妙にストレスになるようなアンバランス感!!
てか・・正直、フリーズドライって乾燥してるはずなのに、凍ってるという設定はおもろすぎる!!
瀬文も、きっかわも・・飛んでいって・・
クライマックスでの、スペックホルダー勢ぞろい!!
もう、鳥肌ものです!!
最後の方ですが、瀬文が当麻の頭を撃ち抜くとこがあります。
あそこの、戸田恵梨香と加瀬亮の迫真の演技!!
そこで泣けました。 涙ホロホロです。
当麻がパラレルワールドを、ふわふわと落ちてくるあたりの・・走馬灯のような集大成シーン。
いろいろ撮り直してるシーンも沢山。
「SPEC」のIfを集めてます。
佐野さんの「彼女」を差し込んでくるあたりが・・僕としては、どストライクです!!
「heartbeat」古いアルバムですが、大好きなアルバムです。
その中の収録されてる曲。
当麻のお父さん役でも出てましたし!!
瀬文の手が当麻の手を捉えて・・そして二人が見つめ合うシーンで最後なんですけど・・
あの留置所。
ポスターにもなってる本作のキービジュアルですよね。
そこのシーンでも泣けます。
エンドロールでも、お習字で振り返ってくれます。
お疲れ様でした!!って感じになりました。
劇場で観て正解でした!!
パンフ・・繋げてみましょう!ほっこりしますよ!
ちなみに・・
瀬文が、最後の方で、複数の刑事にボコボコにされるシーンがあるのですが・・どうみてもあれってやっぱり「相○」「踊る大捜○線」とかのパロディコスプレ刑事ですよね^^;全部はわからなかったので・・どなたか、教えてください^^;